テーブルで遊ぶんだ
スケートボードを走らせて
端から端までテールノーズできたら
バイクに乗ってでかけよう

ヘルメットの中で
ささやいたら
ヘルメットが話してるみたいだ
庭をグルグ ....
嘘でぼくを好きといった人にも
嘘でぼくを嫌いといった人にも
ありがとうといった

世界の中で生きている人には
嬉しいことがあるんだと思った
ぼくは世界の外にいるから
お前らとは違うん ....
朝の四時ごろ、おばあちゃんが眠れないといって
起きてきて気づいたのよと母が言った
首をさするとだらりとした感触がした
まるで濡れているようだった
溶けた泥のようだった
午前五時の空気がよ ....
2月の風はな まだ冷たくて
寂しい気分がもう終わろうとしてる
焦れたむずがゆさが世界を支配してるんだ
羽根の生えた虫がいない季節は
音のないせせらぎ

俺はな あのちょっとワクワクしな ....
眠れない夜は僕にはなかった
いつもヘドを吐きながら意識が戻ってくるだけで
眠りたいなんて思ったことは一度もなかった

腐った柿のヘタを何十個も飲み込んだあとに
胃の中に暴れ狂うミミズを一匹放 ....
午前の本当の始まりは
太陽が昇るより少し前
十分前の頭を振って
ほどく渋滞 闇夜は夜明け前

野良猫の目が光る
青ざめた側溝のなかで
十分前の憂鬱を振って
かきまぜる 闇夜は昼間で ....
見つかることのない場所で
隠れてるんだって信じてる
そしたら僕が生きてる証拠は
いつか消え去って
シュレディンガーの僕は
世界の因果から切り離されて自由になるんだ

遠くの高速道路か ....
三つ釦のついた
ラジオは壊れていない
爪の尖った
猫は壊れていない

青い釦のついた
ラジオは壊れていない
瞳の色が二つの
猫は壊れていない

音楽と気楽なおしゃべりを
爪を ....
あの日は踏み潰された壁だった
ポケットに毒虫を入れたまま
こっちをみて あっちを「いる」

月夜は敵
晴れの日は敵
闇夜は敵
雨も雪も風も敵

あの日は、と
思い出す今日は
 ....
砕けるように挫けるんだ
戻らないように負けるんだ
思い出さないくらいさっぱりとさ

僕はたくさん諦めてきた
色んな事が手元で消えてった
僕は憧れていた存在になれなかった
なりたいと思 ....
三本だけ
僕が折ってしまった
桜の枝
八歳と十二歳と十八の春
今日はダレかと
話す気なんかなかったんだ
一人で居たかったんだ

歩きながらでも
煙草は吸えたけど
歩くのに精一杯にな ....
雨合羽の表面 も
それ以外 も
冷たくてふわりとした雪が
覆い隠してしまう中で
ぼくは道路に立ってる

歌を歌いたくて
部屋を出てしまった
誰ともつながってない時間は
少しづつ長 ....
お礼をですね、人に言い始めたら、一生かかっても一番大事な人に言えないのですよ。
大事な最後をとっといてもそれはきっといえない事なので一番最初に、一番大事な人に会いに行くといいですよ。
嫌な奴らがい ....
だいたい僕が書いてるものは何だろう
半分ほど埋まったノートを見て思う
やはり僕の中には無数の猿が叩くタイプライターが存在するのだろうか
薄暗い廊下に並んだ果敢な類人猿の挑戦を
選んで指先に ....
きらいなけしきは
きのうにきえてった

街の夜は
妄想を許して
どっかにきえてった

自転車のタイヤ

自転車のタイヤ


ふたりのふりして
言葉と言葉
接続はゆがんで ....
半分どこかへ
わすれながら
歩いてきたけど
最初だけ意味がなくて
終わりぐらいには
価値ある何かに変わるなんて
錬金術なんて信じない

久しぶりに
はなしに来たよ
暇だったから ....
からだにいーものも
ずっとそればっかじゃおかしくなっちゃう
例えばビタミンだってそう
おいしい水だってそう

いつもにこにこ笑ってるのは
世界のすべてが毒に見えるから
箱の中身は ....
比較的に緩やかな様を
眺めている
それだけで言葉に出来なかったことが
伝わったような気がしている

新しいニュースが
平べったく流れていく
変わってしまった人
喉が鳴って一人
真 ....
欲しかった
ほんとは

赤いビー玉の中には炎がある
青いビー玉の中には星がある

僕が欲しがるから
くれないんだ

欲しがらなければ
悲しくはならない

欲しかった
ほん ....
八月半ば 空気は舌がしびれるほど甘い
ページを捲ることを諦めた詩集を捨てる
ただ長くて行ったりきたりするそれだけの詩集だ
誰もが一度口には運ぶけど
飲み込むものはいない

{引用=眠るよう ....
ぼんやりと空を見ている
車のエンジンから
かちかちと熱が砕ける音が聞こえている
ただ夜は自分のあるべき姿であらわれた
それがどんな暴力かなんて知らずに
蟻の一匹が黒く湿った小さな紙屑にな ....
今年は寒い冬が来るだろう
火のない冬になるだろう
原子力の冬は来るだろう
大寒波にそそのかされて

僕のバイクのタンデムシートはない
ひっぺがして捨てちまった
かっこつけて電信柱の数を数 ....
思い出の数を数えてしまう
指を折っている間は
少し幸せだった
両手を握ってまた小指から
ベッドに寝転がったまま
天井に光の帯が回転するんだ
どれだけ時間が経ったっけ
窓の外は雪が降っ ....
無意味な恋をして
無意味な愛を知り
空っぽの器を厚くしていた
失うものもないのに
失うすべを探している

電信柱でほつれた蛾の一匹に
苦痛を
衝動を
僕は押し付けてポケットの中を ....
町からずっと遠い場所で
朽ちた家を買って
暮らすことにした
灰色の屋根と毛羽立った床のある風景

どうやったって
取り返せないものが
あんまり遠く小さくなったので
僕は自分を騙すのをや ....
匂いだけ
街を歩いてるのに
感じるのは
匂いだけ

いつまでも続くと思って
歩いてきた道は
僕にはながすぎる
道は果てしなくても
僕にはながすぎた

人に優しくしなきゃだダメ ....
1980年代の午後は
こんなに明るくなかった気がする

僕は、歯磨きが嫌いな子供で
今は、命がかかるまでは歯医者に行かないと決めた大人
ルールや倫理が
どんなにえらくっても
大人の中 ....
アスファルトの
無音の
道路をいく
熱風が
絡まって
空の色が
濃くなっていく

青いワンピースの
少女が
かけていくのが見える

くたばりやがれ!
ゴミ野郎!

振り向 ....
色素のない目で
晴れた日を煮ている
寒い日でも
ビールを飲んでいるのは
腐った体の中で
黒い陽が
沈もうとしないからさ

分厚いパーカーを
スタジアムジャンパーの内側に着込んで
 ....
ずっと張り裂けそうだった
胸はやっと張り裂けた
中身全部膿だ
僕の腐敗でしか無い
膿だ 膿だ
手のひらに掬って
口に運ぶその膿が
なぜなんだろ
青い 青い

aoi aoi
 ....
竜門勇気(790)
タイトル カテゴリ Point 日付
さーそら自由詩012/3/10 9:59
仲良ししていよう自由詩012/3/6 3:33
埋めるために自由詩5*12/2/25 10:01
聖者バレンタインのブルース自由詩212/2/16 8:09
ラスティネイルをジム・ビームライでうんと濃く作ってくれ自由詩2*12/2/14 5:16
ぜんぶひとりで自由詩1*12/2/13 8:41
春に海月自由詩212/2/10 2:37
こわれてるってば自由詩112/2/3 9:29
oct-mouse〈自分vs自分vs蛸鼠〉自由詩012/2/3 9:05
くじけるんだ自由詩112/1/31 5:20
今日はダレかと自由詩2*12/1/11 11:00
さよなら人類 も けだものも それら以外も自由詩3*12/1/9 9:59
お礼のはなし散文(批評 ...3*12/1/9 9:33
リリックとして自由詩3*12/1/4 3:18
おれ、やりたいほうだい自由詩211/12/28 6:09
お詫びがわりだ、ぶったたけ、ぶったたけ自由詩3*11/12/28 4:25
ほんの少しなら自由詩011/12/18 22:10
比較的に緩やかな坂道自由詩211/12/10 9:48
いらないらない自由詩111/12/5 1:42
長い詩を読んでいる自由詩111/12/5 1:14
僕と彼女と月自由詩011/11/25 5:16
モノリス4自由詩111/11/15 12:29
ねxt自由詩011/11/13 1:00
sakkaku自由詩111/11/13 0:44
剥がれた屋根の歌自由詩311/11/1 4:09
スター自由詩011/10/30 4:32
nai-tari make-tari自由詩311/10/27 23:18
緑翔自由詩011/10/12 14:34
クリア組成自由詩111/10/3 22:44
aoi aoi自由詩311/9/30 17:12

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