うそでも
すきだと
いわなかったことが
わたしのおおきな
足かせになり
あなたは
いまや
かるがると
海のうえをとんでいる
せかいがもう
徹底的に
やさしくなっちゃって

きみを
守りたかったぼくは

傷つけるとこから
はじめた
痛い痛い雨がやんだら堅い床踏みつける指すこし緑の

眠る人の横で研いでるさみしい女の匂いや色や言葉や

夜はまだ明るすぎるし広すぎる体が重くて朝を見れない

優しさのはりつく頬を撫でた ....
きのうは愛してたけど
きょうは愛してない
あさってはちょっとだけ
愛してるかも

そんなていどで
生きてるから
手首に線路がおろろろろ

わたしはしってる
じぶんできめる
す ....
どういうふうでも
最後には
もういちど
出会いたいと
おもう

もういちど
出会って
いまより良くは
できない

おなじように出会って愛みたいになってぼろぼろに傷つけて
たくさ ....
宇宙はこわれて
とろとろの熊になった
やわらかで許された
ひとりぼっちの熊
わたしが出会うのは
その熊の孫の孫の孫の孫
なのだけど
まだだれも知らない
とろとろの熊しかいない

 ....
開け放し砂漠のようなせまい部屋 砂糖の雰囲気を探してる

二人して抱き合うふりして寄り添って あつめたものはばらばらの穴
陽だまりと
血だまりは
だいたいおなじ温度
抱かれてるくらいの
おなじ温度

おっぱいは
血液と
だいたいおなじ成分
血をなめたときの安らかさも
だいたいおなじ成分

陽だ ....
できるだけ遠くまでいこう
できるだけ離ればなれになれるように
声もおもいだせないくらいに

いちばん遠くまでいこう
いちばん遠いもの同士になれるように
顔もおもいだせないくらいに

 ....
空きびんのそこに
ひかりをいれるやりかた

まくらについたにおい
夜のしみついた

空きびんのそこにある
ひかりみたいに
安っぽく
安らかで

失われやすい
性質だったな
 ....
今日たいふうがくるから
はやくかえってきて
ふたりでたいふう
見るから

いたいいたい
たいふうみる
ふうふでみる
今日はやくかえってきて
たいふうがこなくても
よるの
うろこぐもみて
あるいてると
およいでる



生きたい

おもいながら
生きていける
ようになるのは
いつだろう
夜は眠るべきものだということを、少なくとも一日の終わりには眠りがあるべきだということを、あるときとつぜんわたしの体が忘れてしまった。とつぜんにだ。眠ろうとすれば、眠ることはできた。ただし四十秒ごとに目 .... みとめよう 夏は終わってしまったし あなたをぜんぜん愛してなかった

溶けているアイスクリームの傍らで 吹けばとぶような恋をしていた

場所なんてかまわなかった 季節なんて名前なんてかまわなか ....
届かないものに
届こうとした
愛せないものを
どれだけでもいいから

抱けないものを
愛そうとした

遠浅のような悲しみを
泳ぐしかなかった
溺れかたしか
知らずに

どれだ ....
いいよもう
かまわなかった
びしょ濡れの犬のように
疲れはてて

いいよ
最初から
屈服するしか
なかった

かまわなかった
ひとを
殺してもいいくらいに

ひとを殺し ....
それはいつもそこにあるから
しかたなくて
必死にいのちを擦りあった

てんてんと開いたあなから
すこしずつながれだして
しかたないから
必死にいのちを擦りあった

かなしくもない ....
月夜に
クロール

前進は
藍を割って


どこにも
届かない
それでいて
暖かい


指先は
ゆっくり
夜に染まる
傷つくのなんか
こわくなかった
でもあなたにさわれば
あなたが損なわれそうで

傷つくのなんて
こわくなかった
でもきみにさわれば
きみが損なわれそうで



うそをつ ....
忘れないで
と言うには
遠すぎるし

忘れて
と言うには
近すぎる

出会わなければ
と思うには
おだやかすぎたし

会いたい
と口に出すほど
捨て身にも
なれなかっ ....
からだがなかなか
かわかないので

手当たりしだいに
夜をあつめ
からからのからだを
あたためている

あたためている
そのうちに
いままで使った
うそや悲しみが

いっ ....
夜をつくれるし
温度も変えられる

あなたが泣いていても
笑うことができるし

一日に七個のケーキを食べることもできる

わたしは

あなたのものになることもできるし
あ ....
わたしたちはそこに腰掛けて
ふたりで缶入りのウーロン茶を飲むの
素敵でしょう

すべての終わりに

そしてそれから
あなたはわたしに傷つけられる

信じられないかもしれないけど
 ....
ロージー
なあ
いらないよな
しあわせなんて
いらないよな

ロージー
金なんて
いらないよな

ロージー
なあ
季節なんて
いらないよな

いらないよな

ロー ....
おもてに出ると
つるつるの夕暮れ
雨が降っていると
おもいこんでいたのに
(2:24)

夏の底では
夜が冷える

縫い合わせた理性では
この泥濘は超えられぬ



(3:39)

季節がかわるときに
おもいだしている
漣のような
残酷さで
 ....
たいらな部屋のなかで
やわらかな肉をおしあてて
唯一息をしている

しめった砂で
からだを洗い
唯一
息をしている

そのまま
思いをかたむけて
こぼれたら
逝ってしまった ....
いざとなったら
夜もきみのせい

世界がおわりかけてるのも
ジャムがあんまり甘くないのも

泣くまえに
からだを開きなよ
いざとなったら
せかいをあげるよ
そこできみはひとりぼっちになる
おもう存分たのしんでおいで
雨が降っている。わたしは埋葬する。恋のような、後悔のようなものをを埋葬する。小さなものを。浴槽に腰掛けてひやりとした刃をあてられる。剃り落とされる。粟立つ。あなたの顔が見えない。膝元に屈み刃をあて ....
はるな(1730)
タイトル カテゴリ Point 日付
かせ自由詩311/9/21 19:24
やさしさ自由詩311/9/20 22:16
夜はまだ[group]短歌211/9/20 1:44
自分できめる自由詩311/9/20 0:42
一度自由詩411/9/20 0:34
とろとろの熊[group]自由詩1011/9/19 15:01
ばらばらの穴[group]短歌311/9/18 22:29
おっぱい自由詩311/9/18 2:45
告白自由詩411/9/18 1:47
性質自由詩511/9/18 1:31
たいふう自由詩011/9/16 8:43
うろこ雲自由詩211/9/16 2:48
睡眠[group]自由詩111/9/15 2:50
かまわなかったけど[group]短歌6+11/9/15 1:05
届かないものへ自由詩111/9/15 0:52
自由詩211/9/14 2:59
untitled自由詩611/9/14 2:48
クロール自由詩511/9/13 1:16
曲線自由詩311/9/11 22:52
失恋自由詩511/9/10 21:56
かわかないからだ自由詩611/9/10 1:55
できる自由詩311/9/10 1:16
すべての終わりに自由詩511/9/8 18:11
ロージー自由詩511/9/8 11:19
おもて自由詩211/9/7 17:42
夜と不眠自由詩611/9/6 10:58
いきもの自由詩111/9/6 0:05
ジャム自由詩111/9/6 0:00
せかいをあげるよ自由詩511/9/4 2:08
埋葬[group]自由詩611/9/4 1:10

Home 戻る 最新へ 次へ
24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 
0.11sec.