蜜でびしょびしょのパンケーキ。
明るい白いお皿。
切り分けられる直前の幸福。

あなたの精神には美しい余白があって、
私たちはよくそこで落ち合った。
夕暮れどき、影になっていく街を ....
私の
描かれた
無尽蔵の紐

束ねられ
仕分けられ
舫われた

やがて溶けゆく砂糖粒
滑稽な意味の羅列など

この絵を踏んでゆけ、と命じる
無責任な人々の手を汚して眠る
 ....
日々洪水
あれから何度も間違えて
わたしは今も渇いています
年をとることはそんなに恐ろしくない。死ぬこともたぶん今は。生きていくことそのものはとてもこわい。この線のどこがねじれているんだろう、なぞっていくと、なめらかな一本であるのに、と思いながら味噌を溶い .... 言葉を超えようとして何もいえない
愛は確かなのにみうごきもできない
長く甘い雨が降ったあとで
きみのまぶたが光っている

増えた猫が舞っている
のかと思いきや
枕の優しいくぼみだ ....
うさぎの肉をもらう。シチューにするといいよと言われたが、捌けないので吊るして飾っておく。短い夢のようにして。芍薬、カンパニュラ、心臓、利休草、スターチス、思想。の順に、並べておいてね。と命じられ、まる .... 窓際に 答えが 貼ってあった
コーヒーを飲み ビールを飲み ウイスキーを飲み
夜が来て 朝が枯れ またべつの夜が降りてきた
雨で濡れた道路が乾き あたらしい線が引かれた
見ようともしな ....
スプレーばら、ひまわり、とるこききょうとガーベラで大きな花束を作った。それにあわせて百合やアルストロメリアを足したアレンジメントも。体が半分かくれるくらい大きな花束。作ったら足元に水をあたえて、こ .... 花の名前を調べてる。恋をしたから
髪を梳いてる。恋をしたから
光を見つけて連れて帰る 恋をしたから
くだらない言葉を愛しはじめる 恋をしたから
花が枯れたら泣いて悲しむ、恋をしたから。
 ....
逆剥ける体の傍に花水木
あなたのことは忘れてあげる



温い土 簡単な嘘 五月雨に
思い出すのはあなたの背中
蚕豆の鞘を引きつつ夕暮れる
あるかなきかの痛みが煮える
あたらしい皮膚に着替えて金曜日
胸ポケットにきれはしの恋

痛いのは気のせいですよと君が言う
だけどあなたも血だらけですよ

この夢はここでおわりと書いてある
字が読めないから先へ進 ....
ときどき乖離する。それが何によって引き起こされるのかわからない。
このあいだはっと気が付いたときわたしが持っていたのは、膝のよこのかすり傷と、きらきら光る星形のシール、くまの形のグミ二袋、ド ....
朝に夜に外す鎖のつめたさに
はっと手をとめてめくれば五月

濡れてなお水を欲しがる忍冬
色を変えれば音もなく散り
削れた指を頬にあて
新しい水を吸うときに
意識ははりがねのように細く強張って
あー犬や猫や魚
象やいたちやカメレオン
うまれたての山羊や栄螺やひぐま・・・
ペンギンや、にわとりみたいに ....
はっきりと覚えていることがある。
むすめを連れてはじめて産院をでたとき、すこし肌寒かったこと。うちについたら宝籤が神妙な面持ちで尻尾をおろして出迎えたくれたこと。毎年見事に咲くモッコウバラが、もうほ ....
風の日の(長い改行)花筏
喧噪 人混み 遠くなる明日


もう二度と、(もう二度とともう二度二度ともと二度ともう)思い出さない
私はあなたに
泥のような愛を浴びせ続けている
いまも それでも
ものともせず 輝いて
あなたが 愛を
ものともせず

立ってもいない
泳いでもいない
ふらふらと揺蕩っている
 ....
きょう、「のんでもいい」ぶんのお酒をのんでしまったら、お湯を一杯のんで、そしてまた「のまなきゃいけない」ぶんの薬を飲む。わたしは一生のうち、するべきぶんの恋をやり気ってしまっていると思う。思うのに .... 自由詩のお墓参り(10年ぶりの)、
黄色い花を想像しながら。
そこに何を見ましたか?
水仙、菜花、ミモザたち。
爪にもピアスをした、
耳にも、めにも、内側にも。
だから自由詩にも穴をあ ....
抱き合う日々の中庭に花を育て
枯れるばかりの木を持った
あなただけが擦り減って行くから

あなたに弱さを望んだ
それは醜い愛だったが
産まれたものを捨てるわけにはいかなかったのだ

 ....
ケーキはどこまで分解できるかな。冠をぬいだ王様、教室のそとで会う先生とか。
街も分解していく。一足ごとに
街は細胞、だからきえない。

わたしの気持は、
波を止めビルを倒し花を腐らせて水 ....
街を
どうして
忘れたんだろう

崩れるほど抱いた
うるさい春のかわいい匂い

どうして愛を
君に見たんだろう

忘れるほど抱いたのに
ひとつも
どうして
忘れないん ....
むつかしい
愛についてを詠むきみと
忘れな草を眺めて欠伸


来て春は
まったくずれた笑ってた
踵を踏まれたスニーカーの愛


そうしてか、
意味なくしたか、
忘れ物ボック ....
封筒のなかで
街をそだてる
来る日も来る日も
細かくしたえさを与えて

ある春に
耐えがたい眠気に襲われるまま
5年も、6年も
あるいは500年も眠ってしまった

春は何度もや ....
友人のうちの前に咲いてる沈丁花を嗅いだ。これは終わりの方の春だね。
そしてそのうちのなかには猫が一匹いて(黒い猫だった)、あくびしたり、のびたり縮んだりして可愛かった。

お酒をあけて、ケー ....
忘れても忘れても噛み跡に花 陽の中に心を置いたので
影もまた 濃く残った

あなたを愛していた
誰にも知られたくなかった
誰にも
ふくらみは春の夢
はたまた、やさしい躓き。
うなずいて、みとめるのも、生活のふくらみ。

ちいさなふくらみ、よろこび
ふくらんでいくふくらみの、ちょっとした悲しみ
しぼんでいくふくらみ ....
特別なことのふりする春のあれ
ありふれてるけど見つけられない

蜜の朝なんども焦げた夢のあと
あなたのいない あかるい寝床

ねむる時あたしはかつて鬼だった
ことをすこし 誇りに思う ....
はるな(1849)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
くま文書グループ24/12/18
メモ文書グループ24/12/6
ちりぬるを文書グループ24/12/6
日々のこと文書グループ24/8/20
手帳文書グループ12/3/13
投稿作品
幸福自由詩425/6/5 11:22
絵の紐自由詩325/6/2 5:31
日々洪水短歌325/5/27 10:16
メモ散文(批評 ...225/5/27 8:43
みうごき自由詩225/5/20 8:40
夢の話散文(批評 ...125/5/13 11:21
窓際自由詩525/5/13 10:23
メモ(母の日)散文(批評 ...2*25/5/11 13:00
自由詩425/5/7 9:47
温い土短歌125/5/7 9:35
蚕豆短歌425/5/2 10:22
金曜日短歌425/4/25 11:32
メモ散文(批評 ...325/4/23 8:11
短歌125/4/22 14:20
はりがね自由詩425/4/21 8:47
メモ散文(批評 ...225/4/16 12:24
花筏短歌425/4/15 13:34
自由詩525/4/14 20:13
メモ散文(批評 ...325/4/10 20:41
じゆうしのお墓参り2自由詩6*25/4/8 13:25
中庭自由詩625/4/3 10:00
メモ(分解)散文(批評 ...125/3/27 5:49
どうして自由詩425/3/26 17:29
泥つき短歌125/3/25 9:14
街をそだてる自由詩525/3/21 20:30
メモ散文(批評 ...225/3/19 9:07
俳句225/3/16 18:04
題無し自由詩425/3/10 9:21
ふくらみ自由詩625/3/5 10:52
春のあれ短歌325/2/28 11:12

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