リアルタイム会議室における連詩のログです。
連詩に対する感想、RT連詩の開催呼びかけなどにもご利用ください。
 ....
移動は主に徒歩 もしくはバス
もしくは自転車
あまねく地上を忙しく移動しながら
伝言を残すのが魔女の仕事
図書館の本にメモを挟む
(決してページに書き込んではいけない)
日記に連絡帳、職場 ....
ねこや青空や荒野を
ねこや青空や荒野と
なづけたひとにあなたのなまえを
なづけなおしてもらいにゆくのなら
てぶらで部屋を出て
ふいにバスをとちゅうで降りる
もう二度と帰らない旅行へ出かける ....
あのころ
とても好きだったのは
Mと云うおさない綺麗なひとで
ピアノを弾くひとでした
むきだしのあしををちいさいおとこのこども
のように
黒い椅子のうえで揺らして居たのを覚えて居る
重い ....
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
これは骨のかけら
それとも砂糖つぶ

はちみつのようにとろりと濃い夜が明け ....
わたしにゆるされることは手をかさねること
六月の墓地でしゃがみこんで草笛を吹くと
わたしの手はやわらかい土のように
生まれたてのなめらかな手を覆う



(ささやくのはありふれたうたのよ ....
たとえばあなたが
もういちど
と、
あふれるように願ったなにかで、
きっとこの世界の半分はできている



誰かのへたくそなギター
雨と雷と虹
ひかり満ちる午後の電車
屋上のラジ ....
もう出会うことのない
未来の恋人たちに
かすかに血の匂いのする親密な
Hello



自転車の荷台にフランチェスカが座る
バスタブのお湯がフランチェスカのぶんだけあふれる
回送電車 ....
ふ、
と、きづくと腕やら腹やら裸足のあしのうらやらに、
うっすらと血のにじむ傷がむすうに
花の咲く木のしたに裸足の幽霊がつまさきをそろえて
べつになんでもかまわへん、とゆうような顔をしてたって ....
いまそこにピアノ教室があったの、って
水銀のけむりのようなわらいかた

こどものバイエル 残酷な風景に寄り添う
音楽
あなたが舌のうえのやわらかいスイッチを押す

(どんどんだめになる) ....
わたしはかつて
とてもあまくて湿った土から生えて
花を咲かせることをゆめみた
猫が足元におしっこして
とてもあたたかくてしあわせだった



ちがう土から生えてそだつわたしたちは
た ....
ものがたりする人の
褪せたシャツのすそに手を伸ばして
でも 
そういえばわたしの
ゆびは枯れ木のようにあっけなくもぎとられて
食べられてしまったのでした
(ええ、じゅっぽんとも)


 ....
おかあさんおかあさん。

腕がいっぽんしかないおかあさん
にほんあるおかあさんさんぼんしかないおかあさん
よんほんもあるおかあさん無数の
おかあさん。

本を読むうたをうたう食器を洗う道 ....
そらみみひめさま
センチメンタルなかんじ


わらうの つごうのいいことばかり云って
くつはぴかぴかの 
はしたないくらい
ほらほらほら、って はしっていっておっかけたくなる
ような  ....
あたしのかわいいおひいさま
濡れたあしで廊下のはしにたって
なぞなぞ
あたしあしもとでうずくまって
ふしぎ、ね
さんびゃくねんもずっとこうやっているような
気がするわ


井戸でしん ....
わたしたちさいしょの十年で永生には疾うに飽きてしまった。


心臓がことことと鳴る。ハロー、ハロー。はじめに頬に落ちた雨が恩寵のようだったことをまだおぼえている。産まれてすぐ吐瀉物のように泣き出 ....
なにもしないひとになってなまえはてんでに好きなのをお
たがいにえらんでちょっとだけいいこいいこ、って撫でて
もらってから投げ捨てられたい それかスープの具になり
たい 歩きながら食べられて捨てら ....
「この
坂道沿いをだらだら歩いていくとあたしが
去年死んだ犬を拾ったのはもう十八年も前で
そのころ不倫、
不倫とゆうことばもそのころには無かったね、そういえば
その、不倫相手の奥さんを
ま ....
裏庭のトマトをもぐようにわたしはわたしになまえを
いくつもつける
(たとえばフランチェスカ、など)
そこにいるわたしテーブルのうえのわたし
わたしがすでにいないところにいるわたし
テーブルの ....
ここはまるで火星みたい
しずかでひろくていい天気ですよ


あなたがわたしに仕事をくださったのでわたしはあなたになまえをさしあげて、そうしてふたりして手をつないで、ソトへ 行きました。ほとんど ....
かわいた草むらをかきわけて歩きながら、
甘いパンをわけあって食べる。
ふくらんだあなたの頬をながめていると
わたしたち死ななくてもいいのかもしれない、
だれかから許してもらったみたいな気ぶんに ....
野良猫を抱くようにして可愛いひとの痩せた腰に触れる
赤茶けた髪はうすめられた不幸と暴力の匂いがする

わたしたちの知る世界の
あまねくすべての場所にたちこめるその匂いを

よく生える蔓草の ....
地下鉄で
あなたは手首だけの幽霊と手をつないでいる。
もうさびしくないね、よかった。
あなたを慰めるためだけにこの世界に生えているてのひら。
それはまるで、

薔薇のよう。
なを(22)
タイトル カテゴリ Point 日付
会議室スレッド
RT会議室突発連詩ログ保管庫会議室08/8/4 3:18
投稿作品
魔法と非魔法の間で自由詩311/10/20 13:41
無数の。自由詩1506/2/3 15:10
夏の朝ははやばやと起きて自由詩605/11/9 12:03
Sugar raised ver.3.0自由詩15+05/10/25 13:59
Linda自由詩7+*05/10/25 13:52
もういちど自由詩504/10/12 21:56
親密なHello自由詩1504/10/12 21:50
埋葬幽霊[group]自由詩504/9/11 22:50
こどものバイエル自由詩1204/9/11 22:49
(とびたつしゅんかんのとりのかたちの)自由詩1704/7/23 21:04
ものがたりする人の自由詩104/2/20 1:56
おかあさん自由詩803/9/4 20:16
そらみみひめさま自由詩303/8/21 21:34
なぞなぞ自由詩003/8/21 21:33
ハロー、ハロー。自由詩403/8/21 21:31
愛ある生活自由詩303/8/4 19:47
ツイステッド自由詩203/8/4 19:46
テーブルのうえのフランチェスカ自由詩3203/6/18 7:04
徒歩旅行[group]自由詩803/5/8 20:04
甘いパン自由詩603/5/8 19:25
ハニー。自由詩403/4/20 23:46
薔薇の花自由詩1903/4/13 22:47

Home
0.06sec.