埋葬幽霊
なを

ふ、
と、きづくと腕やら腹やら裸足のあしのうらやらに、
うっすらと血のにじむ傷がむすうに
花の咲く木のしたに裸足の幽霊がつまさきをそろえて
べつになんでもかまわへん、とゆうような顔をしてたって居るので
御供養するのはよしにしました
冬のあいだは土にもぐって居ると幽霊は云います
死んで幽霊になってべつのいきものになってしまった様で
ほしいのはくつなんよ
と、云う そういえば裸足だった
埋めたとき
そういえば裸足だった 
せやけど可愛いらしいあしやったよ22センチくらいで中国のおんなのひと
みたいやった、と
おしえてあげると
御供養になったのかな
とうとう消えてしまいました。


自由詩 埋葬幽霊 Copyright なを 2004-09-11 22:50:12
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