僕は知ることのない
その 景色を思うことで
雨を感じるのだと思う
知ることのない 目に
自転車の音を出している
ガレージのシートに浮かんだ
サッカー少年の姿は見たことがあった
僕 ....
雨はどこに降るのだろう
記憶だろうか
遠い昔 子供の頃は
そこでどんな色を残して
窓に突っ立っていたのか
音楽は終わり
色々あったけれど
僕はいつのまにか大人になった
そして堤防で釣り ....
カフェに入ると
いつも 街で
僕は探すのだ
僕の僕であることを
だけど そこを出ると
外はもう夕暮れ
飲んだ珈琲の味も忘れて
歩いた 僕は
そこに いた
部屋を出たとき
僕 ....
ウクライナはどうなるのか
時々 考えた 僕は
戦争の起きたことは正しくはないが
いつの時代も否定されてきた 正しさについてを
街は 今日も 暮れた
自分をありのままに表現すること
....
今日も自分を探すのだ
ドーナツ屋の列の中で 考えながら
一体何を食べるべきなのかを
僕は立ったまま そこで でも選ぶのだ
右手にトングを
左手にトレイを持ったまま
誰かが行った ....
少しぬるくなった通りを
僕は 歩く
そこから旅に出かけるというわけでもなく
鳥
昔 歩いた ロンドンの 空
僕は春になったら自転車に乗る
意味は無かった
舗装された風景に光る
....
僕は何であるかを考える
いつもこの街のどこかを
ぼんやりと歩きながら そして
自分の姿を忘れながら
夏は自転車に乗った
光を 駆け抜けた あの時
橋をそして 渡った
魚を目にした ....
何でも無い感覚と
そして時間
何もしなくても見える
街は動く映画のようだ
歩いた 外を 昼は
鳥と そして おばさん
今日も 僕は 川で
水面の うねりと 光を
夜は何であるかを思う
それを見ることもなく
朝であることを目に
僕は 見ようとすることで
夜をそしてまた
見ることもなく 目に この
遠くに浮かぶ月を
この心で捉えようとすることで
体は知るのだろう
その影を
目にすることで 存在に
心はあると
それを想像することで
この空っぽの箱の前から そして
どこに行くというのだろうか
砂を入れた 僕は そこから
一体 ....
僕には故郷が無いのだ
前を向いて立つ 歩兵だ
目には雪の世界が広がり
背中には雪だけがある
僕のいなくなった世界には
どんな時が流れるのだ でも
電車はドアを開き 人は踏み出し
....
枯葉の落ちた道は
思うことも特に無く 存在する
時間の積み重なった事実に
今日も川が光っていた
僕はある歌手の公演を見た
少し寒い日だった
友人と帰りがけに 少し
会って 感想 ....
何でも無い時間の中で
時々僕は 二十年前にいた会社のことを
布団の暗がりの
上野駅の喧騒に
時の流れは早すぎた
そして なぜか 今 時は
時であったことを忘れさせた
だから 自分 ....
街は今
昨日を忘れた 月曜日の静けさ
誰もが 消えた そこを
弱い流れの川が流れる
みんなどこかに行っちまった
だけど思い出さえ持たない
大人たちは
あれからどこに行ったのだろ ....
氷はじっと見ていたら溶けた
僕は思いを そこに 入れて
そしてこの手でかき混ぜたのだ
無意味だった この時間を
この目に無かった時間としてではなく
そして 抱えて家に帰った
....
この街にあるのはマックだけで
あとは ロータリーと木と
坂道があるだけだった
冬はイルミネーションが灯った
駅を出た人は家に帰る
人の列をなして
バスも走った
その割と長い坂を登った
....
通り過ぎる船を見ながら、僕は釣り糸を垂れていた。正確に言えば、投げていたのだが。音を立てて船が通る度に、水面には波が立った。そして人は、淡々と辺りをジョギングで走った。夏も過ぎて、走りやすいだろう。こ ....
思うべきことを考えずに
どんなことができるのかと 一人
名前の知らない川を見る
今も 何かを問いかけながら
冷蔵庫の中に入れておいていたのは
昨日スーパーで買った 見切り品の鮭弁当
....
街でミスドを買って、いつも、ドトールで食べる僕。選ぶのは、崩れないようなドーナツだった。だから、オールドファッションのようなドーナツは買わなかった。開けたときには、それは粉くずのような姿になっているこ ....
コロナを経て、何年ぶりかの海外旅行。成田空港にどうやって行くのかということすらもすっかり僕は忘れていた。それを調べて、空港に着くと、チェックインした後にあるはずだった飲食店やコンビニの場所が変わってし ....
旅行の思い出もそこそこに
レシートを 見返したりする時
そこで食べたりしたもののことを
目に 僕は思いうかべる
雲を捉えた大きな主翼と
下にあった 海
上にある雲
モニターの無 ....
何を見てきたのだろう
一体 どこに行ってきたのだろう
ぼんやりと 写真を 見ている
日本語のラジオを聞きながら
日本の食べ物を食べ
少しだけ物思いにふける時
僕は日本人であることを確かめる ....
いつものドトールで
アイスコーヒーを飲む 夏の午後
僕は熱でパンクした自転車を直した
静まる 通りは 盆休み
冷房の効いたテーブルで
スマホのニュースを僕は読む
そして ガムシロッ ....
目に知る
いくつかの思いを そして
木が生えた
見る 公園に
イスラエルを思うのだ
見る 景色に
生きた日々を
許しあった時を
戦争を知らない世代の大統 ....
僕は昔アメリカで見たのだ
知ることで その景色を
今は無い ビルや人を きっと
僕の記憶に残すことで
感覚は知るのだろう
きっと木々を あるものとして
見た 思いを ないものと ....
エヌビディアの株を買った途端に下落し始めるという目も当てられない事態に。最近は雨が多く、少しだけ気温が落ち着いた。目を閉じてみると、外は音もしない通り。たぶんフジロックの開催はそろそろだろうけれど行っ ....
こうして何かを書き綴ることで、空間の存在を理解する、机や、コップのある意識に通り過ぎる電車を感じる、この場所で生きているのだ、記憶にある地方の湖で見た花火みたいに。当時は商社勤務で色々な場所に連れ出さ ....
夜風が急にぬるくなったこの頃。街に時々出かけても、スタバに入ることはめったになくなった。そもそもあの、生クリームの味が何とも。だからドトールに行っているわけだ。それはストレートでシンプルで、安かったか ....
久しぶりに僕は自転車に乗ると、景色を流れた。自転車はその時の季節を感じさせる乗り物。冬の日は、僕はあまり自転車に乗らないのだとしても。夕暮れに照らされた街。日の差す角度と、それから、風の涼しさがある。 ....
僕は考えることが知ることに似て
虚しい
それは でも 一体なぜなのか
湘南で見た夕暮れのようだった
バスの中に入ると一人
僕は今日も生きたのだと思う
青く 存在する 見たことのある海を
....
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