虚しい言葉ばかり
上手に使えるようになってきて
悲しい顔を作るのも
なんだか自然な仕草で
気持ちのいー時も
うれしー時もそんな世界で
なんだか自分ごと
嘘になったみたいなんだよ

 ....
暇つぶしに付き合う鳥の
羽にまみれて椅子に座ってる
マッチを擦る真似をする
苦心して葉巻を探すふりをする

君の服を褒めるつもりで
あざとい言い回しの引用文を探した
嫌われてるふりを ....
ホタルまた飛ぶ至る所にまた飛び
再び飛び重ねて飛び取り残されてる朝の陽
寒く苦い文字カスガイにして助けを乞う
明日ここに来い今日はもう去れ

水と土と目と地図のパウンドケーキ
激怒しろ ....
凍る配送に
夢は間引かれていく
とうの昔に
寂しさは友だちになってる
ギークの理屈も解るんだ
洞窟に吊り下げたカレンダー
怖くないものなんてひとつもない
焦りを貯めこんで腐った草を摘 ....
水牛の角をしゃぶりあげる農夫
爪の間で黒く光る唾液で
乱雑な本棚に覗く
オイルライターの火を消してる

腐った出来損ないだけが乗れる
朝晩三本のバスに揺られる俺はそれを見てた

膝 ....
僕と友達は
今日街を二人で歩くんだ
僕と友達は
お互い憎しみ合ってて

気をつけろ!

二人でそれぞれ
錆びたナイフを脇腹に突き刺し合ってる

そのうち腐るものを買い込んで
 ....
三日月の夜に出来ないことを
一つづつあげていく会議
私が抜けだしたことも
この世界にその答えも
わからないままできっと
今夜も眠ることなく続いている

発情期に全てをおいてきた
焦げた ....
僕があなたともう一緒にはいられないと思ったのは
あなたが僕と一緒にいるのをやめたこととかは関係なくて
僕はその決断を見守りながら
結局一番にしなければならないことをしなかったことについて
 ....
リターン


なんでかはわからなかった
敵意が僕に向いていて
みんなが諌めてくれてる
生意気だって
気持ち悪いんだって
だから
僕はやめた
付き合うことはないんだ
そうしなきゃ死 ....
届かなかった気持ち博物館
薄暗い廊下を歩いたつきあたり
そこだけ妙に明るい受付で
2、3質問を受ける
ポケットの中の黒くて悲しい物を渡したら
重そうでやけに軽いドアを開けて
誰もいないリビ ....
ウォーク。
最前線の気配
爪のツミレ
羽ばたくには早い
覚えるには遅い

出来損ないの音楽
単なる背教
僕と遺書を囲んで
グルグルと疑いを深めてる

ウォーク。
罪のないものば ....
何かかもしれない
時間が此処に来た
初めてのことかもしれない
こんなこと何度もあったかもしれない
何かが今笑いながら
僕を試すんだろ 試して去っていくだろう

逃げてきた過去の
亡 ....
電柱森林公園
何年も前の8月の半ばに行ったきりだよ
二日酔いのまま
お前と黙りこくって車乗ってさ
だらだら続く道にうんざりしながらよ

単相線だらけで見どころもなかったし
トランスも ....
長い待ち時間の先に
何もない
暇つぶしに手にとった西遊記
辞書みたいな厚さも頼りない
どうしようか

やまぶどうはしゃべる
秋口の頃だったと思うけど
痛い痛いと言って喜んで
その ....
嘘でいいなら
大丈夫だって言ってあげる
嘘じゃないほうがいいなら
そばに居て一緒に泣いてるって言うよ

壁に沢山のエンジンを
チョークで描いて
大きくて美味しそうな
ケーキを食べる ....
僕は君とセックスしたいってことしかわからない
君は誰にでも夢をくれてやるってことしか頭にない
二人して連中後回しにして
なんかうまいものでもくいてーよ アイドル

僕は汚れたズボンで街中を歩 ....
山の中で
君に似た狼を見たよ
嘘じゃないさ
探しに行ってみるといい

歯糞のような言葉
浅くて腐ってしまった湾
反吐が固まって
捲れなかったページのこと
靴底のことを考えながら
 ....
壁をものともせず
しゃべり交わすひびの塹壕の中で
牢屋に閉じて
羽のありかも忘れれば
静か静かと誰の言葉もうつろう影のさんざめき

見つけた見つけたと
小人の声こそやけにでかい
壁 ....
朝の四時ごろ、おばあちゃんが眠れないといって
起きてきて気づいたのよと母が言った
首をさするとだらりとした感触がした
まるで濡れているようだった
溶けた泥のようだった
午前五時の空気がよそよ ....
手に入れたものは
カスだった
手に入れたものは
クソだった

誰かがほじくった
カスだった
誰かが食い荒らしたあとの
クソだった

誰かが僕を探す
お前よ
俺のほじくった跡 ....
けだものは、恐れよと叫ぶ
にんげんは、わかって下さいと叫ぶ

血はめぐり夜の太陽
世界が目をつぶってしまった
風の音に耳を渡して黙る
明日も知らない男が一人

裾のほつれたズボンと ....
誰かと会って話をする
誰にも会わないで話をする
雑貨屋の前で喧嘩をする
寂しいことばかりを伝え合って
どっちが正しいか競う

なんともよ
戦争みたいだね
お互い
こんなことやりた ....
落ちこぼれてまた
ここにきてまた落ちこぼれて
また落ちこぼれて
そんままじゃおわれねーわうん
落ちたものは拾わねーんだ
だれも
言われなきゃ俺だって

そこそこに
地べたから見る ....
二十歳を過ぎてしばらく経って
飽きるまで好きなことを考えていようと思った
ギターに飽きた
漫画に飽きた
アニメに飽きた
食事に飽きた

二十代が暴力の痛みのように過ぎゆく中で
飽き ....
路傍壁
錆薔薇道路
爪如雨露

子百々目鬼
釣瓶三食
紐葡萄

羽小羽根
榊斑駒
糸土留

崖男
地金加賀染
米野揚

富士富士見
蝤蛑弘 ....
甘いもの
辛いもの
を選ぶときは
どっちを選んでみても
お金を払わなきゃっておもわねーよ

羽根があったら
飛ぶのにな
足があったら
行くのにな

もう寒がり方もわかんない鳥 ....
何処なんて場所はねーんだ
さみしーなんて言葉なんて
アンテナ立てて鼻かんで
みんなその荒野にぶちまければいーんだ

十九日二十日前
骨散らばって腐れの影もねえ
誰かの影が
視界の端 ....
羽をくれたまま消えたあるじは何処
膝を抱えたアイツを
忘れて世界を救った英雄は何処

君はさるしばいをする
そしてほんとに消えちまう
君はさるしばいをうまく扱う
僕もうまくうなずく
 ....
壁にぶつかる男は踵を返し
ここが部屋だと知る
三つ葉を刻み鍋に入れて
男は壁に思いを巡らす

壁はきっとやさしんだ
壁はずっとここにいるんだ
壁はしんだんだ
壁に巡らすこの気持ちは ....
離れてく雲のかけら
太陽の影をさえぎって

神様たちが議論する波止場を
行き来する船の上で
ガラクタを寄せ集めて水パイプを作る

水上機の影から
光が
小さな生き物たちの声の隙間に
 ....
竜門勇気(802)
タイトル カテゴリ Point 日付
アンダー・ドアンダー自由詩215/7/3 5:24
アコーディオンガーデン自由詩115/6/20 1:03
カプスル自由詩115/6/18 22:31
HASAMI自由詩015/6/15 12:55
海を目指す自由詩215/6/3 18:29
きえろ自由詩115/6/3 18:19
INSIDE WAVE,AND CALM,AND PRAY( ...自由詩015/6/3 16:08
ROOT SHOOT自由詩015/5/15 1:46
やりなおすまえ自由詩015/3/18 1:24
やわらくて、むちゃくちゃにかなしい、ぼうりょくてきな、ミュー ...自由詩115/3/10 12:07
五重螺旋の音自由詩115/2/22 0:36
実験1自由詩215/2/12 2:52
電柱森林公園自由詩015/2/6 22:36
やまぶどう自由詩315/1/31 1:02
ぼくはやさしい自由詩115/1/26 23:27
アイドル(lost teenage idles)自由詩015/1/7 1:20
赤い山自由詩115/1/7 0:59
おしくなればおしいものよ自由詩2*14/12/19 11:30
埋めるために1.10自由詩4+*14/12/9 10:44
トラッシュバック自由詩114/12/6 11:25
叫ぶ男自由詩114/12/3 4:17
インサイド・インサイド自由詩114/11/25 11:37
のうのうしてる自由詩014/11/22 4:39
ぼくはもうだめだ(サーキット・オンサイド)自由詩114/11/22 3:01
塩化ビニルモノマー・ファング川柳014/11/21 3:48
どれをえらんでも自由詩114/11/19 23:47
とばされろ自由詩114/11/19 23:28
モンキー自由詩014/11/7 22:23
励起自由詩014/10/28 3:50
おはよう、ウーシア自由詩014/10/28 3:35

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