僕達はお腹の中にいる頃から何度も
ボブ・ディランに、ジョン・レノンに
何度も包まれてきたというのに
また振り上げてしまった拳のその先で
煙が青空に溶けた

失敗とか過ちとかそん ....
ラベンダー絨毯の中
東へ東へ向かうバス
点在するハーブ園
スィングするカラフルな文字
流れる
ラジオから
セージ、パ リ、マリ 、タイム、、、
と聞こえ
行くのですか
と問い掛ける
 ....
  

 かたり。音がするから置き場を探して、そこじゃない、そこじゃない、と帰る場所が消えてゆく。昨日までいた場所に、君がいないのならば、もう。


 雨降り。夜の八百屋、メロンとむきだしの ....
雪溶けて/
消え逝く記憶/溶けゆく昨日と/蹴りだす明日と/
照らされた歩幅


村いっばいの/ららばいららばいと/
一生って/ついついと通りすぎて/
パステルの花/いっぱいの夢 ....
  
世迷言をいうと言われても
心のまま、心のままよと
思って来ただけなので

何か間違ったのか
そう、何かは間違ったのだろう

日の本の国の
日が昇ろうと沈むもうと
何も感じ ....
 
ふいに淋しく/なんて口にしながら/随分と
正体も無くして/やがて眠りにつく

ひとの子の様で/子猫の様で/寝息とその顔は
野に咲く花が/白い野の花が揺れていた畔と
蝋燭の記憶/人間の記 ....
  

名を知らぬ
野辺に寄り添う
花ふたつ
凪いでも鳴かぬ
やがて泣きぬる


告げるもの
聞こえぬふりの
母の手の
彼岸の先の
蒲の穂の
しとりしとりの
虹の向こうの ....
  
春の
ルミエールという
野原のアパート
海は、夢、努々にも
見えず

ひねもすの
眠り
戻れない、戻らない
全ては
野の花の中
たくさんのあなた
竜胆のあなた

 ....
  

都会の空気に疲れきって
卑怯ながらも故郷に向かった
再び優しい家並みが
包んでくれると思った

けれどもこの町も変わってしまって
昔の面影はどこにもなく
ただ町外れの道標
 ....
穂渡りの君が
口笛を吹く

錦糸町にお蚕さんの面影を重ねてみる
ほら
そんなふうに季節を忘れた町に
探している何かを求めている
探している


穂渡りの君が
嘘をつく

 ....
 

さてもさても
今宵も意味のないものを書いた
かと自問してみると
どこかからそんなことはないよと
聞こえてくる
耳鳴りだろうかそうかそうか
捨て置け捨て置け
思いながらも

 ....
  

ふいに淋しくなる
なんて口にしながら
随分と
正体も無くして
やがて眠りにつく

ひとの子の様で
子猫の様で
寝息とその顔は
野に咲く花が
白い野の花が揺れていた畔と ....
おぼろ

あさをむかえるぎしき
ひとりの
そして
ふたりの
さんにんの

わたしのしまいかた

うつむかないで

だれにともなく
たぶんいきた
いきた

わた ....
  

眠る私と眠らない私
半球睡眠の見る夢

日々の
狩る私と狩られる私と

生きているうちに
おはようと、おやすみと

まだ生きているうちに
ごめんなさいと、ありがと ....
みっつのぼくは
へりぽくたーにのって
みなみのしまにいったよ

そこは
サラマンダーのおともだちが
したをぺろぺろしてあるいてて
おとなたちはみんな
はにわのようなめをしてるから
 ....
あの夏が来るね
とつぶやきながら
それはもう
来ないことを知ってる

同じ空じゃないこと
同じ雷雲じゃないこと
同じ夕立じゃないこと
同じ僕たちじゃないこと


あれが初恋な ....
昨日の夜と新しい朝と
越えてきたいくつものこと


少し通勤時間をずらしたぐらいでは
気分は晴れるものではないけれど
流れる景色に
少しだけしがみついてみる


それは
セピア ....
● (曙)


薄暗い部屋の中
光のはしごがすうっとかけられ
それは
雨戸の隙間から漏れていて
僕はふとんから起き出て
手を翳した
掴むことはできない
ああ それでも
光に触れ ....
見えているものも見ないで
見えないものばかり探している
そんなふうに季節が過ぎて

あなたは
どこにいましたか
あなたたちは
どこにゆきますか


わたしは
さみしくて
 ....
こころは
小雨あとの
路傍の石のように

こころは
鼓動もせず
虹を見てなをふるえず

明後日のほうばかりを
らいごうらいごうと
ずっと眺めてる




終らない話へ ....
あの人は日記のような詩を書く
あなたは詩のような会話をする
その人と会話のように目配せる
かの人の目のような月が笑って
あの人たちは笑いながら消えて
私たちは消えるような息遣いで
そうして ....
京急のね
蒲田、平和島あたり通るころ
富士山が見える時があんのよ
そしたら何でもない車内で
あぁってじんわり沁みてくる
それが沁みてくんの

朝はもう乗ってるだけで
鬱になりそうなと ....
世迷言のだもうどしゃべらぃでも
心のまま、心のままよど
思うで来だのみにで

何が間違うだのが
そりゃ何がは間違うだるべ

日ノ本の国の
日昇るべど沈むべど
何も感ずられぬままのふと ....
世迷言のたもうと言われても
心のまま、心のままよと
思うて来たのみにて

何か間違うたのか
そりゃ何かは間違うたろう

日ノ本の国の
日が昇ろうと沈もうと
何をも感じられぬま ....
彼の人がああ言えば
彼の人もこう言う
輪廻転生
無限の水掛け
既の所で一服すれば
微々たる事よと

御主が情どぅ頼まりる


茜差す
一之宮
茜差す
向こう岸

明日へ明 ....
 

言の葉の理
十と七つの理
禾の理
半人前の理
野辺の理
言霊の理
遠津近津の理
春まだ遠くの理
輪廻の理


あいあむ
     あんど
         あいわず ....
明日への昔語り
陸の魚と
折節の細道ゆく
陸の鯨と
半人前の空へそら
弁当箱より
陸の海月の揺れ出でて
伊邪那岐伊邪那美坐す社
罷り越したる夢の術も無し
微風に統べて
帰り来ぬ人と ....
さてもさても
今宵も意味のないものを書いたか
と自問してみると
どこかから
そんなことはないよ
と聞こえてくる
耳鳴りだろうか
そうかそうか
捨て置け捨て置け
思いながらも

 ....
  

あけぼのも
 やぶんの
  しろしのたまいも
   うんじゅがなさきどぅたぬまりる
    こうとなく
     そのこえそのこえこそ
      ものの
       のぞ ....
ながりゆるみじぬあてぃん     流りゆる水ぬ在てぃん
がれちぬあとぅんかい       瓦礫ぬ跡んかい
りんどうぬはなぬさちゅる     竜胆ぬ花ぬ咲ちゅる
ゆちゅぬさちや       ....
AB(なかほど)(631)
タイトル カテゴリ Point 日付
声を押し殺して 20220226自由詩022/2/26 22:08
ハーブ園(再掲)自由詩2*22/2/25 15:59
魚の頭 2自由詩9*22/2/18 18:55
ゆきとけて自由詩222/2/13 18:06
私達の川に帰ってくる魚自由詩122/2/11 13:54
湖畔/ひねもす/西自由詩4*22/2/6 18:20
いり自由詩322/2/1 10:07
ひねもす自由詩222/1/30 17:57
道標自由詩122/1/27 0:18
穂渡り自由詩7*21/11/24 19:01
あいわず自由詩121/9/20 12:30
彦根湖岸自由詩421/9/16 19:53
おぼろ R自由詩221/8/26 18:39
mRNA自由詩121/8/16 20:14
子ども王と影自由詩221/7/7 18:07
ミリンダ自由詩3*21/6/28 18:16
流れる六月自由詩021/6/25 10:55
よっつの梯子自由詩8*21/4/20 17:57
渡り自由詩021/4/15 18:14
自由詩3*21/4/1 9:26
さくらはさくら、で自由詩12*21/3/25 16:44
富士見自由詩621/1/29 17:30
神の川 神の魚(細道)自由詩121/1/12 20:56
カムイペッ/ア・カムイチェㇷ゚自由詩420/12/31 21:38
あいわず 4自由詩320/11/21 17:14
あいわず 3自由詩120/11/20 22:38
あいわず 2自由詩220/11/19 19:16
あいわず 1自由詩320/11/18 11:33
此処乍ら自由詩120/10/29 23:04
流りゆる/照らしょうり自由詩220/10/13 19:51

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