猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな

親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔 
まだ見たことありません

のような午後の世界に

河川敷の花火
の音が聞こ ....
かるぴすの おと


ひぐらしの こえ

かげろうの はね

おばさんの かげ

うたたねの ねこ



みあげれば ここ

すいそうの そこ

てんかわの そこ
 ....
  

守られないことを知りながら
またひとつ約束をする


もう切る指をなくしてしまったらしいので
嘘つきなのは僕のほうだよ

嘘をつく


今日はしゃがみ込んだ君の足もと ....
  


あ から ん までの

きみ のこと

ろくがつ だけが

かすんで る





{引用=fromAB}   
  


県立病院前バス停で見知らぬ女性に声をかけられて
よくよく 顔をよくよく見てみれば
あの色黒で歯のやけに白かった娘じゃないか

こんなに色白でスマートになるならば
あの日の体育 ....
赤坂や六本木のある街だと思い込んで
温かい田舎から
運河の走る場所に出て来たのは
いつの事
     だったっけ


見える景色はいつも同じ

ときおりジェットの音が
す ....
小さな声で
好きと言ってみる
夕立の降りはじめ

小さな声で
好きって言ってみる
夕立のうちに

ときおり
馬鹿と言ってみる
夕立の終わるころ

小さな声で
好きと言 ....
  

土の匂いがしてくると
どこか懐かしい気持ちになり
ああ
もうすぐ落ちてくるんだろうな
と思いつつ
風邪をひきやすかったことも忘れ
濡れようか
どうしようか
結局
しっとり ....
  


いつの日かの憧れであった

本郷で道に迷った

しめしめと にたり顔で

坂道

のぼるとお稲荷さん


帰りたい

帰れない


僕の場所でない場所に ....
氷点下十五度の空気を吸いながら
せかせかと歩き
空を見上げると雪がはらはらと
はらりはらりと
降るのは粉雪でもなく
結晶のままの形で成長し
黒い手袋のひらで
そっと受け止めると
そこに ....
  

 
いつもの散歩道が行き止まりになっていた


そうなんだ

今朝 ニュースを見ちゃったんだ


別の道が 大きく口を開けていて
みんな足並みをそろえてる
とりあえず ....
桜の花びらの

ひとつひとつに

名前をつけて

しばらく会っていない

もしかしたらもう会えない人達を

眺めていたら

君を思い出せないうちに

最後の一枚が散った
 ....
 
アフリカ西海岸
港町 Freetown

片足のない子供達のサッカーチーム
瞳はダイヤモンド以上に輝いている


鉄鉱石
ボーキサイト
ダイヤモンド
カカオ
を産出する
 ....
このごろ
お腹がきゅっとなる
部長の顔とかじゃなくて
君のこと
ふと考えると
きゅうっとなる

腹薬


このごろ
の腹薬は赤とか黒の丸薬ではなくて
飲むと不思議と落ち着く
 ....
赤とんぼ食堂の他人丼の味と
裸電球の熱は変わってなかった



そんなことで
たったそれだけのことで
さんざん無理して
気付かないふりしてきた僕が
すぐそこで笑っている
淋 ....
何年ぶりかに訪れた町は
道路が広げられ
いくつもの大きな店が並び
駅ビルもすっかりきれいなホテルになって
僕の中の地図はすっかり
すっかり塗りつぶさなきゃ
いけないのだろうか
塗りつぶし ....
夜を

数え上げたらきりがないし
眠れない夜は全てそうだったのかもしれない
と思うぐらいなのだけど

右の握りとそっくりな人に出会って驚き
その日のうちに確かめた朝
ほどに ....
届かなくなったんじゃなく 
手を伸ばさなかったんだろう

今じゃスーツにネクタイ
ボヤくことが癖になっても

振り返れば置き去りの夢が
今でも僕に笑いかけている


 ....
ひとつの恋やひとつの季節や
その移り変わりのたびに
ひとつのうたをうたう

あなたのうたは
あなたの心を解放してくれますか
それとも
縛り付けられたままですか

その合間 ....
「1r」

いくらがんばっても
lu, lu,  lu, lu,   lu

そのくちもとへ



「2r」

わたしには
ぉろしあ人の血が混ざってるのよ

と言って出 ....
 

君が見ている
みんなぐるぐるしてるその中で
ひゅーん 
ってキリモミしてるのが
僕だよ
僕なんだよ
あれが僕なんだよう

いや
そうじゃなくて
やっぱり僕は
明日もぐる ....
世界の偉い人達が 島に来た
この国の偉い人達は おおわらわらしい
島の偉い人達は 自慢げで 
でも
愛する僕の家族は いつも通りだった

島にとって 大切なものはなんだろう
この ....
   


石鹸のにおい
休み時間の度に手を洗っていた娘がいた
両手で水をすくい
端からこぼれ落ちるところから飲んでいく
こんなふうに
僕の書く文章なんて
いつも隙間だらけの言葉足ら ....
豚のバラ肉は皮を剥がずに
毛は焼いて処理をする
大きな鍋にお湯をわかし
皮、たっぷりの脂身、少しの赤身のバラ肉を
どぶんと入れる
一時間ほどことこととして
お湯を別の容器にあけ冷蔵庫にいれ ....
  

大学時代のテキストの隙間から
色の褪せたチケットが
半券も切られないまま何年もそこに
「ところでそのコンサート」
と相方がつぶやく
そう
このコンサートはとてもよかったらしいね ....
   


ふ?

{引用=ふ

           と

                   ふしぎ
                     ふかし
           ....
   


まだ公園も整備されてなくて
材木置き場で資材主の目を盗んで遊んでた頃
もうお家へ帰ろうかという時間に
畑から帰る吉じいは子供達を集め
動物の真似をさせては
これは猿の薬、こ ....
って言ったのは
    懐かしかったからだよ


おっぱい大好き
って人を前にして言うのは
確かに恥ずかしいこともあろうが
それは別に恥ずべきことでもなく
男も女も関係なく
哺乳類全 ....
すぐにテレビ番組の真似をしていた僕らには
ほんとに魔法が使えたのだろうさ
まさみちゃんは七色のクロトンの枝を折って
くるり くるり と回して
スペシウム光線をかわし
ついでに みんな ....
{引用=

夢 やぶれ
    て 帰途

どこからか
いしころ一個の
うなり声}

       んんん ん
 
           ああああああ

        ええ ....
AB(なかほど)(631)
タイトル カテゴリ Point 日付
花火の夜(江戸川)自由詩2704/7/27 22:46
めだか風鈴と縁側[group]自由詩804/7/23 10:26
こときり[group]自由詩12*04/6/25 17:38
架空少女事典[group]自由詩304/6/15 18:41
アンシェー マタヤー サイ自由詩904/6/12 18:34
自由詩304/6/9 13:44
夕立の音未詩・独白404/6/7 23:03
「雨細工の町」[group]自由詩7*04/5/27 15:09
文京未詩・独白9*04/5/27 15:01
要冷凍[group]自由詩15*04/5/9 16:37
そう言われればそうかも知れないと、僕は照れ笑いをかみ殺す'自由詩204/5/1 18:13
名前[group]自由詩404/4/30 22:34
大地に翔る未詩・独白204/4/25 23:23
狐つき[group]自由詩504/4/24 18:49
夕焼けのソケットさん[group]自由詩5*04/4/17 22:24
夕焼けのコロットさん[group]自由詩404/4/8 8:32
想像の右手自由詩404/4/2 6:29
考古学者になりたかった自由詩604/3/30 21:55
夕焼けのソネットさん[group]自由詩904/3/25 9:49
彼女の r の発音/魔法使いじゃないので自由詩3*04/3/15 14:24
たぶん、止まってしまったら終わりなので自由詩404/3/13 10:03
ニライ・カナイ(2000年、夏に思う)自由詩1004/3/12 16:41
夕焼けのカレットさん[group]自由詩804/3/4 7:46
リバウンドなんて怖くない!!ぼくら脂身探検隊[group]未詩・独白504/2/26 6:56
夕焼けのチケットさん[group]自由詩204/2/26 3:00
朝が来ない日はない [group]自由詩604/2/24 23:08
夕焼けのポケットさん[group]自由詩4*04/2/20 2:15
おっぱい大好き[group]自由詩704/2/17 15:10
夕焼けのコメットさん[group]自由詩5*04/2/16 14:00
民謡[group]自由詩404/2/13 0:44

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