青の空気 風を連れて歩く


歩くリズム


黄色の残像は 目に鮮やかに
照り返す夏
傘が歩く季節
目をつぶって、崩れる
その暗い暗い そこに

不規則な時計の針の音がして
落ち着かない夜
いつまでも一定になる事の無い、秒針

 カチ カチ カチカチカチ
カチ カチカチ  ....
夕青 黒に向かう時間


パパッパー


足元に小さな影
あなたを待つ 夕青
雨 音がする

沈みこむベッドの斜め上
伝い、叩くしろの音がする

煙草を吸う

天井からぶら下がる電気コードには
僕の息は微塵も届きはしない



 ふー      ーう
 ....
夕陽が僕をマッチにする

もうすぐ君が帰る

足をすっと擦って灯す
僕を灯して、夕焼け

君を待つ
空の
高架下のピアノの下

ストレートの風が駆け上がる
シャツの中を駆け上がる

緑の思い葉が揺れながら海
夢見てる海

ピアノは相変わらず同じ曲しか



トラトトトン タ ....
切れ端
オレンジ

カーテンから半分の太陽
ゆっくりとぬるい水を飲む

翻って
絨毯は平行四辺形の窓を作る

風はくもり

今日を伸びる
今日も
 海だ





群青の腕で絡めとられた僕の右足は
ゆっくりと沈む

息はもう随分前からできなくなっていた気がする
でも、
このしばらく使わなくなっている口からは相変 ....
空から
空から靴の音がしました

夕焼けの網戸から避雷針が見えます
そしてカラスも

夕陽を見るでもなく
色のない私を見るでもなく

カラスは行きました 靴の音がしました
涙が流れる
横に伝う
耳の手前で止まる

涙が乾く
道になる
白い白い道になる

道は砂漠になる
白い白い砂漠になる
足が取られる

空はない
涙が代わりになろうとする
が ....
透き通った黒に、私は何の用意もしていませんでした
立春の冬はまだ夜にあり、凍えるには充分






それはそれは同じような線を辿り、胸まで達する程の
音は
この夜があまりにも深 ....
ある夜
それはカリカリに焼けたトーストを頭に乗せていた夜のこと

私の足の周りには
とてもざわざわ緑の海

私の頭の遠くには
とても大きなお月さまが光ってた

たまたまパンを見つけた ....
風が落ちた音がしたので
私の目は窓をみました

窓には装飾が施されていて
モザイク調の風が白く見えました

白く見えた風は
ただの空のかたまりでした

かたまりはしばらく白色になると ....
優しい歌は誰にでも降る
って
空が言ってました

本当?

なら、
あの子にも降りますように

今の空は水色で
すぅと雲が流れてる

この歌も降るのかな
水色と白の音

 ....
いちごのような空です
つぶつぶしています
あのつぶつぶは、何でできているんだろうね

つぶつぶは、やがてゆっくり落ちてきて
見えないように、頭の上に降り立ちました
「静かに。今種を植えるよ ....
水音、雪の降る体
その白い音、針の先です

柔らかさのデフォルト

時計が降る
音が降る
針が





みみずは濡れたままだまっていました
そうすることしか、できなかった ....

車のタイヤが雪を
ぎゅう
と踏む音が聞こえて
それはあなたの
今の気持ちの音
なんじゃないかなんて勝手に考えて
いつもは気にしない時計の
針の音が
良く
聞こえました

希 ....
しまうまがいました
冬の夕方に現れるしまうまです
縞模様は、冬の夕方の青と電燈のオレンジ
わたしはその背に乗って、冬の夕方の匂いを嗅ぐのが好きです

小さくひかりました
冬の夕方にいた三日 ....
空が
暗く暗く暗く

ティシューをつまみました
そして空へ

空は白くはならず
私の頭にゆっくり落ちようとするだけでした





お客様、番号は何番でしたでしょうか?

 ....
月がでているよ
青と夜の間にいるんだよ
赤は明日のじゅんび
巡るように運ぶじゅんび
雪が
雪が降ってきましたよ

小さく細く
灰色から

小さな
あの小さな私は
夜と泣いていたんです 夜と

大きくしゃくり上げても
夜に飲み込まれるみたいです

雪は
夜に ....
氷から伸びた影は
夕日に暖められて帰りました

長くゆっくり ほら長く
流れる青
ゆらりと空



昼過ぎる頃
水面のはためきは穏やかです
さりさりと 小さな冬は降りますが
彼はより一層 自由に空を

空と建物の切れ目
闇間にゆくまで

 ....
星を 光らせましょうか?





月色の道路をゆきます
音も無く
声も無く
ただ街灯の無い藍夜へ



灯りが少なくなるにつれ
夜の雪が薄藍に染まっていきます
雪と月が ....
雷鳴ひとつ



雷が遠くの方で鳴きました
光るたてがみは見逃したみたいです
秋雨をきっと連れてくるのでしょう



     ぽつぽつぽ
     ことんことんことんことんこと ....
その
青い腕が捥がれるような感覚はいつからだったでしょうか。
青い腕は空を飛び、地を跳ね、思うように風に乗れたというのに。

オレンジの世界は、私にはまだ明るすぎてうまく泳げない ....
わたしの細胞が
半分寝息を立てています

そしてあなたは
その半分を優しく握る

あの薬も君も
成分が似てる事に気付いてニヤニヤ

そんな午後なんだ

半分が
優しさの午後
その平行線は
すでに交わっているかのようで

お昼のあまい空気も
ゆっくり笑って降りてるようで
ぼくが
このそらからとびだしたら

ぼくは
みえなくなるのかな

しろいそらにしろいくも

そしてぼく

そらにとけるようにそらへ
ふく(150)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
【 景色小箱 】文書グループ09/7/4
投稿作品
リズム、イエロー携帯写真+ ...109/7/11 15:47
傘影携帯写真+ ...109/7/11 15:37
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灯りのつく頃[group]携帯写真+ ...009/7/4 1:51
天井の雨自由詩108/5/20 14:41
マッチ[group]携帯写真+ ...408/5/16 4:12
高架下のピアノの下自由詩208/5/16 3:43
めのめ[group]携帯写真+ ...2*07/8/21 10:38
タラッサ自由詩507/8/20 22:00
カツコツ自由詩307/6/13 18:10
白い道未詩・独白207/3/29 17:42
ある小夜曲自由詩407/3/2 23:28
月ジャム自由詩507/2/28 19:12
連想カーテン自由詩407/2/27 11:30
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いちごのような空自由詩6*07/2/8 10:21
廻り方の話自由詩8*07/2/6 17:32
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買い物帰り自由詩5*07/1/24 0:30
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