白がそよいで頬をいく
ちいさなちいさな記憶をひとつ
夜道
秋の冷たさと手を
つなぐつもりはないのにその熱は伝わる


星がゆれて見えるのは
わたしの体温のせいでしょうか




 木の葉からり

 ピアノするり



 ....
ふんわりのこんにちは
空ではゆっくり流れる針

私の針もゆっくり止めて
夏のお空にこんにちは
そう、
ふうわりとした{ルビ水面=みなも}


 かたい記憶がほろほろと夜
 一つの言葉でほろほろと夜


そう、
冷めやかな{ルビ水面=みなも}


 古い氷は色が見 ....
{引用=神様のため息は誰がうけとめてくれるんだろう}




この紺色の時間


たくさんのため息が


枕に

コップに

カーテンに

網戸をと ....
手のひらに
あんなにもあったのに

やっぱりこぼれてしまうのね

あなたたちはやっぱり溶けやすくて
すぐに泣いて見えなくなって
タオルが静かに眠っている夜
気温は静かに穏やか
冷蔵庫から寝言が聞こえる


赤い秒針は朝を目指す
夜の道も迷わずに


コンクリートの熱を空に逃がす
熱い砂利も今は子供の夢を見て ....
空を

空を支える手があまりにも小さいのです
届いているように感じているのに
距離はこんなにも風を吹かすのです

急にバームクーヘンが食べたくなりました

空はもう星色
支えられない ....
その 行方知れずの音はどこへ行きましたか?


ピアノが湿った声で歌っています
春の音で外を見てみると雨
足跡がもうつかないくらいに


まだ冷えている鼓動
冬の国が新しい終わりへ
 ....
静かなピアノを聴いて
ふとあなたを思い出します
短かったけれど
あなたを



元気でいるでしょうか
外の空気をうまく飲み込めていますか?
あなたの耳たぶには
まだ私が生きているの ....
ポタージュの湯気 午前五時

日が早めのおはよう
私はまだねむいよう


六角形が重なり合う曇りガラス
差し込む青に形はないけれど

白の六角形はまだ落ちない
風が白を遠くへ運んでいったから



季節が透明に歩いてくる
埃っぽいコンクリートの ....
優しいメープルが好きです

いつもこの店に来ると必ずこれを
甘い色をかけて

午後
ガラス越しに柔らかい昼
メープルの反射

私の前にあなた
二人の間にはスコーン
カーテンが窮屈そうに夜を待っています
奥で鳴り響くような声で飛行機が
空をつたって午後へ


飴色の今日が沈みます
目を細めるカーテンは笑っているよう
手を広げるのを待つ夕へ


 ....
空はしろでした
捨て場のないしろ 冬の朝

どうも空の手すりに手が届かないのです
時の音は軽やかにエレベーターを上るのだけど

空はしろでした
揺れても泣いてもわからないしろ 空は、青か ....
トーストで始める朝
太陽色に焼けた元気に
昼までもつ笑顔をのせる

おはよう コーンクリーム
  大きな

大きなひこうきの音から
しゃがみこむように耳を小さく

  白い

白いかべはよく見ると
模様のついたわたし

  眩しさ

眩しさなんて風にかくれた
午後が終 ....
木葉からもれる独り言を浴びる
風は羽をからかいながら、

ツートーンの一瞬

鳥が夕にけたましく鳴く
あまりにも心地のよい風 曇り

宇宙があの時ないてから
わたしは何番目の生き物なんだろう

風がめぐり雨
道を横切り空

カーテンが立てかけているギターを弾く
ぽろろんぽろん

 ....
わたしの心が
銀河を巡り
川を流れて
花を咲かせました

誰も知らないけれど

わたしさえ

知らないけれど

わたしの聞いたあの音
石が転がるような
海のさざなむような
 ....
陽がさしていて
わたしのふとももは暖かくなりました

宇宙の地球の真ん中で、

わたしはただ
光のはやさで届く暖かさで
ふとももが
じんわりじわりと

地球の世界の真ん中で、

 ....
ここは
私の住んでいるこの小さな世界は
他よりも春が来るのが遅いです
だから
今頃きれいな桜が咲きます

玄関のドアから外へ出ると
すぅぅ
桜もちの匂い

隣の家の広い庭
2本の ....
寄せても、返す気持ちは帰り道を知りませんでした

電車の窓
あなたの手のあたたかさは
窓とわたしの温度を簡単に上げます

ゆっくりと
眼下に広がる青を見ながら
あなたを盗み見るのだけれ ....
お昼の雲に
あなたを見つけようとしています

風がゆるく吹き
低気圧を含んだ雲が、南からの春風に押され
違う国の雲になろうと準備していました
静かな、わずかな運動です

雨が細く降って ....
僕の窓に一石を投じる
君があけた穴は塞がないで亀裂

空がひとつに見えなくなったよ

とりあえず、そこから新しくのぞいてみます
まだ目には眩しいけれど

幾ばくか、やわらかくなった夜がそこにあります
空からしゅるしゅるとひも
カチリと引っ張っても、暗い空色が点灯するだけでした


明け方
種子が射し始めた光に休んでいます
海を思い出 ....
それは電線の音譜を見上げます。
三日月が薄いアークを描いている間。
夜はそれが歩くリズムによって歌われます。
来て、スコアに入って、それは、3日に生まれて、私を歌います。

毎晩変化 ....
春の境目 トンネルくぐりの途中です


ゆっくりと優しく風が帽子を連れていきます
強いのに、優しいと思えました

この国でも起きるのが遅い芽が
ようやっと、太陽に笑いかけます
「久しぶ ....
ゆるやかに


お前は、
みみずくの声を聞いたか?
独りで飛ぶ夜の音を
鋭い爪をひからせて
目を丸くひからせて
独りで飛ぶ夜の音を


そよぐ


お前は、
影が走るのを ....
紙袋に
サンドイッチと標識と地球を入れて
お花見に出かけよう

サンドイッチは花びらを入れて食べよう
標識は来る人を一時停止させて
地球にはお花見をさせてあげる

さわさわと
桜と話 ....
ふく(150)
タイトル カテゴリ Point 日付
いろ風[group]携帯写真+ ...6*06/9/26 4:16
秋夜と、あのピアノで思い出しました自由詩4*06/9/26 3:43
挨拶夏空[group]携帯写真+ ...3*06/8/3 14:15
一つの未詩・独白1*06/7/25 1:56
神様未詩・独白2*06/7/8 1:37
関係未詩・独白1*06/7/5 11:09
藍夜自由詩2*06/7/5 2:02
小さな自由詩2*06/3/15 21:03
凍音自由詩006/2/28 21:08
勝手な手紙自由詩1*06/2/21 13:46
青朝[group]携帯写真+ ...6*06/2/21 11:01
あなた自由詩106/2/21 10:17
メープルと午後[group]携帯写真+ ...4*06/2/17 10:36
自由詩6*06/2/14 20:11
冬々未詩・独白2*06/2/13 11:47
モーニンモーニング[group]携帯写真+ ...7*05/8/23 10:03
大きな白い眩しさ未詩・独白1*05/7/25 14:43
夕涼みの色[group]携帯写真+ ...5*05/6/30 17:36
宇宙がないてから未詩・独白305/6/14 12:40
巡って戻って咲きました未詩・独白205/5/18 18:58
真ん中未詩・独白305/5/12 11:07
桜もち香自由詩105/5/9 20:02
わたしの浅瀬未詩・独白6*05/4/30 13:15
雲を追いかけて自由詩9*05/4/22 13:57
空ガラス[group]携帯写真+ ...4*05/4/20 22:27
未詩・独白7*05/4/19 21:18
Song at night自由詩2*05/4/15 12:32
境界が歩いてるんです自由詩2*05/4/13 10:06
左右のチャンネルから色が落ちる未詩・独白4*05/4/6 14:20
お花見に出かけよう自由詩2*05/4/4 21:00

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