買い物帰り
ふく

しまうまがいました
冬の夕方に現れるしまうまです
縞模様は、冬の夕方の青と電燈のオレンジ
わたしはその背に乗って、冬の夕方の匂いを嗅ぐのが好きです

小さくひかりました
冬の夕方にいた三日月です
私の目とあなたは、点と線で結ばれたようにゆらゆら
冬の息が線をぼやけさせても、私はあなたが好きです

立ち止まりました
その線をとっておこうと思ったのです
携帯を、斜め上50度くらいに掲げ、腕をピンと伸ばす
夜になろうとしている空は、あなたを小さく高く見せました


自由詩 買い物帰り Copyright ふく 2007-01-24 00:30:03
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