廻り方の話
ふく

水音、雪の降る体
その白い音、針の先です

柔らかさのデフォルト

時計が降る
音が降る
針が





みみずは濡れたままだまっていました
そうすることしか、できなかったのです

水は降りました みみずめがけて
そうすることしか、できなかったのです

みみずくは受け取りました 命を
こうしてまた水に戻るのです





そうすることしか、できなかった





また、静かに針が降ります。時が、
繰り返すのでも、
なぞるのでもなく、
また、降るのです。





繰り返すのでも、
なぞるのでもなく、
また、降るのです。






自由詩 廻り方の話 Copyright ふく 2007-02-06 17:32:35縦
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