ざぶざぶざぶ

投げた紙ひこうきがふうわりと戻ってきました
私はきっと風に乗ってそのままどこかに行くんだろうと思っていました
でも飛ばし返してくれた腕があったので下手な紙ひこうきはまた戻ってき ....
冬の窓辺に羽が生えてました。氷の。
寒い地域に生息する鳥は、夜に飛びます。
誰も姿を見たことはなく、窓に羽を置いていきます。
窓ガラスが羽の形に凍っている ....
とりあえず黒のカーテンに埋もれていくような
息はできるのに周りはカーテンがはためいてるだけで
それはやっぱり息が詰まりそうな

あなたは優しく頭を撫で 抱きしめる体温は見当たるのに
それ ....
灰暗い店に立ち込める匂い
ビールとカクテルが笑い出す
煙草の煙は七色に泳ぎ
そうして私たちは手を
とてとてあるくかわいい子供を
吹雪は飲み込んでいきそうです

灰の地吹雪はそれはもう勢いで
伸ばした手も掠れさせるほどに
多分息もできなくなりましょう

下から舞い上がり降る地吹雪は
 ....
白い雪をあなたに投げることもできないので
白い便箋白い封筒白紙の手紙を送る事にした

青い影が落ちる白雪は今日も惜しげなく降り
茶が見えていた土を枯れ色の木々を白に塗り
まだこれから長い ....
"この黒いイライラを詰めてぶっ放したい"
そんな言葉は形にもできず妄想の中で蜂の巣にしてやりました
「なんだ あれで間違いは無かったんだ」
そんなことが言えるタップを踏み鳴らす
あの夕焼けがそうであるように
この歩道がそうであるように
今の自分がそうであるように

この心地よい眠気がそうであるように
そこの黄色いゴミ箱がそうであるように
夜の窓すき間から来 ....
青い雪に優しく反射を
日が鈍く曲がり降ります
堅い 青い海の上に君は立つ
黒い 傘なんて持ちながら
あぁ、

ふわりふわり

青い日陰が雪に落ちる

その上から白が塗りつぶそうと

冬至は一年で最も日が短い日なのです

そして夜がもっとも羽を延ばせる日でもあり

 ....
あなたが ゆっくりと死のうとするので

わたしは ゆっくりと呼吸をするのです

太陽が 月が居る事に 意味なんて要らないように
 四隅にはさびしさの影
 灰の空気がそこに居る
 窓を開けると冬の色風
 耳くすぐり吹き抜ける
 白の色風は部屋を回り
 四隅連れ去りまた外へ
 色風残してくれたのは
 窓辺のち ....
冬の風を
小さくまとめて
灰色の海に沈めました

浜辺に
冬の花びらと子供がいます
薄い白と赤ランドセル

冬の風と灰色の海は
日の落ちる頃に
夕凪になって世界を観に行きました
小石を蹴り上げる昼過ぎ
何を待つでもなく夕暮れ
空が海におちるようにと
その貧弱な想像力の無限
照り終わる赤い球体から
深い月が舞う暮れ闇へと
思いを馳せるものは何だ
 ....
冬雨の音が、換気扇につぶつぶ言ってます。
つぶつぶと聞こえる暖かい部屋の中で、あまり聞かない洋楽をラジオが歌ってます。

 シンギン イン マイ ライフ

おぼろげに聴き取れるのは、 ....
揺れて見えるのは

寒さで涙が出るから。

あと、
コーヒーカップの中の砂は
もうとうに飲めなくなっていた


日差しから種が降りてくるような
そんな海の上


向かい合いクラクションを鳴らしあう
勢いよく置いたコップから何かがこぼれ ....
 涙を流しました

 それは雨のせいでもなく

 バスの乗客のせいでもなく




 流れるものに気がついたのは

 口へと水の感触がしたからです

 し ....
ゆるめのジャズをかけよう
ほら
うろ覚えのメロディが遅れてついていく

ビールなんか片手に椅子に座ったままダンスを
スロー スロー
クイックは入れないで これが心地よいから
スロー スロ ....
硬い風を吹かせながら歩く
そよ風と呼ぶには少し無理のある姿勢で
風の無い暑い午後 方角は北を歩いているというのに


君は許せるんだね 無風の笑みまで浮かべるんだ
私といえば、荒れ狂う赤い ....
フルーツ牛乳のビンの底から見える空は当たり前にゆがんでいた
でもあまい空が見えたから
良しとしとくんだ


ほら いい天気
燃える雲。

ゆっくりと火元はかすんで。
朝の白い光 昼の強い光
目にはちょっと強すぎる


好きなのは
やわらかくなった午後4時からの光
暮れ空色の空からはやわらか粒子が


自分の分身はどんどん伸びて
勝手に離れて遊び ....
包装のプチプチをぷちぷちしてるとき
まちのはずれでは夜が夕景を食べていました


ペットボトルのお茶が
中途半端に飲まれることを怒っています


ショベルカーは「ごめんね」と言いながら ....
フライパンに割り入れる朝

お皿に乗せるそれは

ただの目玉焼きではないのです
風が

青の水たまりの上。
雨にこんにちは 空にさよなら

夕暮れ オレンジの風味が細かく刻まれて雲へ 空へ
葉色がもう少しだと告げる 空高く上がる茶葉

道の長さが斜に感じるのは きっとお腹が空いたせい
カスタード ....
空が一人で降りてくる事の無いよう
山がいたりします


雲が寂しがらないよう
風が一緒に流れます


木の幹が温かいよう
日が優しく話しかけます



全部優しくつながってる ....
ふく(150)
タイトル カテゴリ Point 日付
飛ばして自由詩1*05/1/13 13:45
冬鳥自由詩4*05/1/12 21:19
空人形自由詩1*05/1/10 21:54
バーは地下に潜る[group]携帯写真+ ...5*05/1/10 21:42
ララウィント/歌う雪自由詩4*05/1/5 13:56
白紙を自由詩8*05/1/5 11:29
夜タクシーの助手席自由詩2*05/1/4 18:18
ダンスは遠い日の自分が自由詩3*05/1/2 23:00
前向きなうた いつものうた自由詩3*05/1/1 22:22
青雪日降[group]携帯写真+ ...3*04/12/24 16:18
上がり海[group]携帯写真+ ...13*04/12/22 1:36
小考(冬至)自由詩1*04/12/21 13:37
小考自由詩3*04/12/20 10:06
寂しさ換気自由詩3*04/12/19 17:37
ある日の事自由詩1*04/12/19 17:20
題のない世界へ続く様に自由詩3*04/12/18 14:51
何の変哲も無い午後4時58分自由詩2*04/12/16 16:58
-0.2℃[group]携帯写真+ ...6*04/12/15 19:06
日常コーヒー自由詩2*04/12/13 23:15
スイ自由詩2*04/12/13 1:30
うろ覚えジャズビアー自由詩1*04/12/12 13:38
風の吹かし方自由詩2*04/12/11 1:17
ある日のできごと自由詩2*04/12/10 23:42
もらい火[group]携帯写真+ ...7*04/12/9 14:03
好き時間自由詩1*04/12/9 3:03
今日ワールド自由詩5*04/12/8 1:12
簡単な朝食[group]携帯写真+ ...8*04/12/7 11:12
上がり風[group]携帯写真+ ...5*04/12/6 17:18
過ぎる日常自由詩2*04/12/6 0:27
つながり自由詩6*04/12/3 22:58

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