しずく音声ノぽつぽつと落ちる
あなたの声、
魂の奥底から絞り出され
いいな、素敵だな
私を己を魂の浅瀬から深みへ誘い
己自身を知れ
とは、
己の深みへ行け生けと
その深みにて
....
神々の足踏み、
人をして垂直に立ち上がらせ
貫通する、脳髄から足元まで
血流に神々の躍り沸き立ち凄く
(取り残され突き落とされた
動物たち、哀れ 水平を生き)
不可視、内面の界 ....
雨が
少しばかり
降った夕、
濡れそぼった
喧騒の街が
包み込む円球に悶え
内側から
破裂しそうに
なりながら
一日の針を
間断なく進めていく
無常の時流に
....
平安時代の
日本の人、
魂や霊
当たり前のことと
捉えていた、と云う。
憧る、そんな時流の最中に在り
憧れる、という主観的意味を離れ超え
あくまで客観性を持ち魂の肉から離れる ....
すっきりと夜空、
ぶるぅぶるぅ
コバルトブルー
ガラス戸開けば、
家々 ぽつぽつ明かり灯り
新たなステージ オゥと拓く
明日にも両足切断されるかも
それは一つの恐怖だ、 ....
闇夜の坂道に落ち行き
突然に遠く消える君、
僕の想い描いた
理想、吐き出せないママ
逃れいく逃れゆく、
三鷹台というホームに
たこ焼き買い夜な夜な
神田川沿いのベンチに座り
熱 ....
その川の水底、
ゆらゆらゆらゆら
揺れ動いて
澄んだ水面の影落とし
そうして一層透明になり
底抜け底抜け
師走の大地を震わせて、
笑って居るよ 大口開け
岸に境に座る神 ....
ごちゃ混ぜゴォン
千の鈴鳴り紅赤緑
街路樹色づき貴やか
ひと吹き風に揺れ動き
色々重ね鈴鳴り千の
奥深く億の
森掻き分け
拍を踏み
ふと内懐
入り込む
入り込み
....
哀しみに憧れ眠り
憧れに哀しみ眠り
表層を滑走すること、
突然に深みに嵌まり
聳え立つ巨大な相貌、
内面に湧く泉呼応し
郷愁に憧憬伴い
憧憬に郷愁伴い
眼差す 純白の瞬間、 ....
毎晩に硬直し冷え凍る脳髄を
焼酎飲み がぶ呑み
薬は効かず 温め柔らか暖かめ
動脈硬化進み肉の滅び近く
近付きかなぁ と予感し。
これぐらい耐えろよと
相互の調和カンディンスキー、 ....
青が開ける
まっさらな朝の空
光は弾け
鎮まるわたしの心
魂の均衡と調和のうちに
世界のすべてを受容する
颯爽と歩き過ぎる若者、
駆け回る子供たち、
凍り付く紅葉、杖つく老人
....
理想に貫かれた理念に
日毎努め静かさ観じながら
私の気力はたと萎えさせる、
時間という無機質
墓石の無表情。
現実という
刻一刻と
移り変わる最中に、
微細な相貌の顕れ新た
....
射す光に紫の輝き
花の群れ、流れ揺れ
意識 ゆったりあけひらき
紫の色光、無数無限
広がる透空を自在に泳ぎ
意識いよいよ光景に溶け入り
光景これこそ意識そのものと
冬の凍空
水晶の塊となり
浮かんでいる
難破した砕氷船が沈んで
空のクレヴァスに紡がれる
大きな心の屈曲を抱え
帰港すべき場所を探す
空のクレヴァス突き抜け
漆黒の宇宙を見出すとき ....
うっすら片手から放った蝶の
宙に舞う
軽やかな息を継ぎ銀箔の輝き
陽光浴び
ささやか咲き誇る路傍の草花
から草花へ
蝶の軌跡 柔ら鋭く速やかに
〈ありがとう〉
言ノ葉 ....
のっしのっし
あくまで青い
世界を歩く
大気に拡散し
冷気に凝集し
接吻する
あなた
なんにもない
なんでもない
もはやただ
のっしのっし
あくまであおい
せかいをある ....
かつて帰る家路があった
今、帰る家・故郷、喪失し
新たな家路を辿り紡ぎ行く
憧れの地平 確と眼差し
内鳴るフルサト湧く沸くと
土佐の海鳴りカツオの叩き
はりまや橋の赤々と浮き立つ
....
ぽっかり
穴、あいて
なんの
深みもなく
なんの
形もなく
無限のたゆたい
無限のひろがり
すっと黒い円のなかに黒い円が在る
白い点は円のなか
段々広がり破裂し
....
私が得る愛、
私が造る愛と等しい
と、ビートルズ最期に
努め営み続ける意識の過程、
それは真の愛に至る途だからと、私。
この肉の魂の精神(霊性)の
苦楽ジェットコースター、
なん ....
セブンイレブン、イートイン
初冬に飲むアイスコーヒー、
砕氷は溶けず身体冷えて冷えて
向かいに営業していた喫茶店、
半年で潰れ
ガラス戸越しの漆黒の闇
日々青い青い空ひろがる
東 ....
まったき明るい赤みがかった砂利道をゆく
砂利道はやがて深い深い森へ至る
感覚され艶めきの外界、確かに在り
直観され浮き立つ内界、確かに在り
この世界、これら二局面から成り在り ....
熱気籠るこの白い小部屋に
雨が降る、静かに 銀の雨が降る
世界を透明に染め私の意識を覚醒させ
五感の縛りを解き
浮き立つ様々な形象
この意識の最中に在り
私の内底から溢れ出る
精 ....
清らかな
水流、蒼天を流れゆく
鳥の啼き声、辺りから鋭く響き
きらり、きらり
太陽の光滴 蒼天の水流を飛び跳ね
ふと躍り入る巨大 宇宙の心音在り。
朝に、
緻密に絡まり合う
力動の
自己意識持つ
黄金の
おもちゃ箱
創りつつ
アパートの部屋、外に出れば
とどろきの宇宙大河
意味を凌駕し垂直に流れ
盛んな響き輝き ....
時間、凝縮され
空間と為り
展開される 一瞬にして
その瞬間、瞬間 ソノ強度永劫に
わたし今生かされて在り
あらゆる意味規定
逸脱し破壊していく
創造する力動、
無意味の実在実 ....
遠い地平に雨は降る
逃れいく貴女の声に
憧れ募りひざまづく
この世の果て夜の底、
あの深遠な声の淵
人は産まれ生き
去ってはまた産まれ来る
それぞれが自ら造り出した
苛烈な運命を背 ....
一切の耳鳴り幻聴
停止し消えた束の間に
静かさに包まれ
遠き遠かさ
夜闇の底、
懐かしき声の言ノ葉ヒビキ
未知未来から木霊する。
味わいに
静かさ奥行き
感じる我、
其処に
静かさト遠さ 在りと。
静かさ遠さ、
〉とおさしずかさ〈
今に在ります
これ、微妙な感性の震え
只今捉えがたく一つに在り。
転覆してしまった
砕氷船は
海のど真ん中
沈んでいくよ沈んでいくよ
孔雀と戯れている少女の言う
夜陰の街並みを
大勢の南国の人々
ぞろぞろ歩む一方向に
あれは何?と少女に尋 ....
孤独、
寄る辺なき
魂の
力と化し、
進む
みちは
とおいとおい
ひらかれた
こころ
言祝ぎ
ぼくはいくよ、
とおくとおく。
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