川柳の流れのように十七音
五七五 VS.五七五七七
先生が我流で書いた千川柳
七七と五七五で何作ろう
正しさを正しく書いた五本指
手のひらを返して手の甲に替える
ささやかな光を拾いあつめた日
暗闇の無音の風に触れている
桜吹雪の中で無数に生きて
謎は謎のまま使命に燃えている
話す日々花火を離し花燃やす
行間に透明な少年がいる
理科室の炎みたいに青い空
無我夢中 無季無句無形 夢の向こう
鼓動ごと異なった言葉になった
夏休み飽き飽きしても来ない秋
七色の七味かけると虹味に
太陽の賜物の場所の湯をバシャー
陽気にも容易に傷の場所にいる
ぐ ....
待ち遠しい時間がゆっくりと眠る
夢をみる君が物質だった頃
体温を太陽の代用とした
文字という固体が溶けて声になる
無謀にも昔ばなしに難しいむなしい胸の春走らせる。
すいすいとスイーツ棚に吸い寄せられ釣られてしまう。お釣りをしまう。
見たことのない夜が生まれたときに立ち止まってしまっ ....
学校にどうしても行きたくなくて最寄りの駅で途方に暮れる
試験って、試練なのかもしれんけど 熾烈と言われ修練をして
想像は存在しないから綺麗 白い架空に傷を並べて
....
一日が日傘に落ちていく季節
今見てる景色が夢のなかにある
一度だけちゃんと笑った大掃除
四次元の方向へだけ移動する
明星を妙な少女は見送った
夜を起こ ....
立て続けに削ってた
たてつづけにけずってた
寝て来るか。あの本当のうどん仄明るくてね
ねてくるかあのほんとうのうどんほのあかるくてね
旅立つ場を、頬張った日だ
たびたつばをほ ....
たんぽぽがぽぽんと田んぼで生まれてた
印象のいい一色の印度象
気絶したあなたが数多傷つけた
一瞬だけ微笑んだ光の永遠
ダジャレの向こう側にある雪景色
....
しっかりと実感を待つ時間持つ
蛇足から生まれた場所を歩いてる
ことばを飛び越えて人が生きている
都合のいい夕焼けが咲く涼しさに
目を閉じること 目印の夢の前
確かに追い風の世界を逃した
たしかにおいかぜのせかいをにがした
笑顔ときっと、十月十日へ
えがおときっととつきとおかえ
快晴の世界 正解急かす風
あるかいなかの歩かない田舎道
プラシーボ効果でプラス素晴らしい
結果的にはドアノブが光ってる
ひとりごと色とりどりにひとりきり
....
あまりにも花粉が綺麗で泣いてしまう
誤解とか蚊とか都会を溶かした目
{ルビ半月=はんつき}は{ルビ半月=はんげつ}よりも月っぽい
文字を書く唯一無二の無数の手
回転と逆回転は巡り会う
夜に存在した灯りが温かい
球面の全部逆さにして眠る
ファンたちの不安ふわっと飛んでった
信者がいれば儲かると人が言う
ファンたちのファンタジーにアンタがいる
雪のなか春を見ていた機械音
冗談を冗談抜きで語ってる
その珍味に魑魅魍魎も魅了され
晴れとなる魔法となえる春隣
色彩に揺れる遥かな歌謡曲
服を着た福が来たんだ福袋
間奏が無味乾燥だという感想
サーチしてさっき察知した幸が咲き
踊り振る舞って雨が降るの待った
晴れやかな人工的な穏やかさ
あ ....
退屈は体育座り訪ねてる
銅像も想像力をもっている
街灯のような居場所だった記憶
風の中でふいに生まれる 星明かり
ひらがなでかいたてがみがさわがしい
おっさんが猫語で話す聖夜かな
曖昧な目のはしっこに雨が降る
もういいぜ 色の呪いにノイローゼ
手に入れてからっぽを忘れてしまう
童話読む 瞳に埋めた古里で
失った春の言葉を集めてる
日本語でしか草原を見ていない
語らない人と暮らしたひとりごと
落とし物 すいめんの樹が揺れる音
生まれ変わる海辺にうめていた羽毛
単調な短調のうた 誕生す
自由意志 いっぱいしっぱいしたいしね
どこまでもドローにならず泥試合
ぼんやりとした空ぼんやり見て歩く
くらやみに星が浮かんで温かい
遺伝子の奴隷にはならないねずみ
風のない場所で雪のようにねむる
暖かい色の青空息をする
詳細は潮騒の中 塩触る
足先に一足先に咲いた花
久しぶり 日差しの丘に日々が降る
風のなか口がなにかを発してる
降る雪を見ている人の心の火
自ずから渾然と輝く自然
歩道橋 昨日の星は木の匂い
無意識の中で意識が鳴っている
君が文学だと思ってやったこと
僕たちの選民思想を捨てる場所
野蛮な手のひらに夜空を並べた
無謀にも魔法を見本に模倣する
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