遠い日が光になってやがて消え波に消される思い出の欠片
思い切り泣けば心は軽くなり小瓶の中の恋が弾けた
耳元で囁く君はロマンチックくすぐったくなる今宵のデート
ただ君と風に吹かれて歩く ....
おっさんが簀巻きにされて運ばれる渋谷の夜は呻く藍色
陽炎をゆびにからめて帰りませ 朝月浮かぶ狭霧の径を
冬が来る
....
踊らせて 雹をかじったビーストは雷の中 みんな手を振る
帰り道仕事疲れが顔に出る残業ばかり続いた九月
買い足した発泡酒ではなくビールたゆたう心悩みで重い
今日よりも明日のほうが奥深い味が変わって美味しいおでん
秋祭子供の笑い声疎ら自分の子 ....
光みち 夏空のもと ざわめいて 散りばめられる 海辺の祭り
海青く 白いヨットは 風に乗り カモメをつれて 沖へと向かう
砂浜の 行き交う人の 足もとに 夏の盛りの ....
才能が開花する夢昨夜観た太陽みたいに輝く自分
甘いもの好きなあなたの甘い顔私にくれる甘い現実
勢いよく列車は走り抜けていく決まった場所へ時間通りに
蕎麦の店何十軒も行った過去吸い寄せ ....
寝苦しい夏に猫との熟睡がかなった不思議な十七年余
「店のカネ持ち逃げワンチャンありますねw」 ふざけていると 思っていたが
想うのは初冬のこども暗くとも帰れずにいる駅のベンチに
秋服のままで真冬を越えた子がうつむき見てる花そして花
星が無いわけではなくて街赤く黄色く白く今日は見えない
{ルビ初 ....
真っ白なノートの世界に降り立って黒鉛の羽根をばら撒き進む
いつの日かあなたに褒めてもらうため僕はこうして詩を書いている
短歌書く女の子から溢れだす音と言葉と愛と眼差し
花のように ....
夏を終え秋へと進むこの世界気温が下がり紅葉進む
連休の賑やかな声賑やかな街の雰囲気穏やかな心
大好きな人の笑顔を見ていたい未来を繋ぐ扉が見える
真夜中に何故か目が覚め眠れない過去に終 ....
騒がしく君が生まれたその夜に星が瞬いた騒がしいくらい
僕のこの君への胸の高鳴りが地球温暖化促進している
いつだって優しさ纏って生きているそんなあなたがいつだって好き!
もうみんな忘れてしまっていたけれど温暖化は日々進んでいってた
南極の氷も溶けるこの暑さエアコンひとつで簡単に消せる
地上では無数の光が輝いて地球の空から星が消えていく
ヒート ....
鍵盤ハーモニカを弾いてる君の手にまるで発熱みたいに恋した
適当に買ったコンピに入ってた名も知らぬバンドの曲が身に染みる
中古屋で買った異国のCDがなんか陽気で無駄に腹立つ
特大の夢を見ながら眠る君に春という名の毛布をかける
暑いねと微笑む君の声聞いた瞬間世界が夏へと変わる
食欲の秋だねと言って栗食べるくりくりとした瞳が愛しい
冬の夜電話の向こうで泣いて ....
恋をして一つ前の恋古くなる前に進めば明るい日常
町歩き異国の言葉耳に残る何処の言葉か?英語ではない
夏休み宿題はすぐ終わらせる遊び疲れるくらい遊んだ
懐かしい本を手に取り読み進む昔よ ....
世界中すべての景色を見れずとも君を見れたからそれでいいや
君めがけ僕は本から抜け出して文脈越えて会いに来たんだ
満たされたどんな素敵な世界でも君がいないならユートピアじゃない
....
潮風に抱擁されてポチはいま天に召されてゆきました
小母さんの嘆きがたとえ届いても返せぬポチの無念の眠り
ほんとうに一瞬のことでありました轢かれ引き摺られて五メートル
小母 ....
飛び回る虫がきらいな人だって生まれたときは泣き虫だった
夏休み持て余していた時間たち 今もらえたら持て余したりしない
蝉の声がきらきらしている 泥水もきらきらしている 瞬く夏だ ....
日記書く今日の出来事振り返る天候荒れて台風のよう
鏡見て自分の姿観察し多忙な日々の疲労が見えた
夜中から雨が降り出し今も降る薄暗さから逃れられない
老朽化古い集合住宅に若者の声聞こえ ....
人魚姫対岸をみて泣いている男女二つの影の七夕
地球では雨が降っても宙は晴れ人魚の想いとうらはらに晴れ
織姫がもどる頃には泡となり人魚はとわの一年の旅
自転車を漕ぎ忘れゆく日常の都会の暮らし軽井沢にて
手折ってはいけない花を手折ってるこどもを赦す手折られた花
この空がずっと続くと信じてた学生時代の常夏の空
雷に打たれてしまいたいほどの失恋の日に不意討ちの雨
傘二つ隠して君を待ち伏せてカフェで二人はクリームソーダ
ごめんねと云わ ....
特別なことはなんにもないけれど雨上がり・生きて・アジサイ記念日
しゅるるるる・とわわわわわん・首を振る扇風機が微風で歌う
さみしいと思わぬことがさみしいと気づいてしまう水曜の水
窓と ....
休肝日増やしたくても増やせない酒の魔力に翻弄される
秋雨が肌寒い風連れてくる夏の光が思い出せない
通勤時同じ女性と良く目が合う昔何処かで逢っているだろう
朝早く鳥の囀り聞こえくる目覚 ....
{引用=縄梯子少女はおりるどこまでも夢の終わりへ釦は落ちて
こもん}
stay to the end of June目の前に降りしきる雨数え終えるまで ....
もう恋はしないと決めた哀しさを一人のものとして綴じる寂しさ
{ルビ夕星=ゆうずつ}を見ない日続く梅雨のなか届かぬ{ルビ手紙=ふみ}とそのあてのなさ
ジャズピアノ似合う私でないけれど ....
幻聴でなくて難聴を患ったせんせい誤診のままが良かった
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