窓を開けてみると
音速に乗って
私の部屋に運ばれる
ソプラノリコーダーの{ルビ音=ね}

真っ直ぐでもなく
なだらかでもなく
S字やクランクを走行してる
教習車みたいな音色

先生 ....
 
 
カバンを抱えて人を待っている
いつしかカバンから手足が生えてくる
カバンに抱えられる
私の手足は引っ込む
カバンが私のファスナーを開ける
あんなにあった体の中身がなくなっている
 ....
粒の中に
粒、ずっと粒
惑星のように
ささやくと
平たくなる
蟹になる
蟹はハサミを見ている
ハサミの向こうに海
海からの風
でもハサミだけ見ている
ハサミに刻まれた
 ....
名前を呼ばれると

貴方の知っている私になる

弱味や不都合には気付かない間に言い訳を済ませ

貴方の知っている私になる
 
41歳になって、
生まれて初めて、彼女はできたけれど、
土曜日も、
上野の鈴本へ、寄席に連れてったけれど。
ポッキー右手でつまみながら、
左手で、彼女のふとももをつまんでたけれど。
お寿司 ....
固くて冷たい床の上
ごろんと転がっている 体 
肌色の塊

Kの重み 底無し 愛しい

戸籍から消えて
楽になりたい
決して死にたいわけじゃなく
霞になって
漂いたい
憎い昼間の ....
{画像=110417071821.jpg}


光りのない浜辺を一人で歩いていた
打ち寄せる波は果てしなく
足下は脆くも流れて行く砂の水際だった

遠くの町の灯りが水面に
煌めきを残し ....
信じ続ければ夢は必ず叶うよ諦めないで
翼を広げて空へ飛び立とう舞い落ちる桜の木の下で

転んだって大丈夫さ再び立ち上がろう
道はどこまでも真っ直ぐ続いている

さぁ走りだそう明日に向かって ....
ひまなもんで
プラトニックラブとは何であるか
つらつら考えてみた

肉欲を離れた精神的な恋愛である
とすれば例えばネットで知り合い
相手を見たこともないような恋愛は
プラトニックラッヴな ....
貧しい公園の貧しいベンチで
貧しい僕らが座っていて
コーヒーをひと缶
分け合って飲んで
だけど、愛だけはあるから
寂しくはないよ

お金が入ったら
二人で公営の団地に住もう
そこには ....
要するに
しっぽ
なんだと思う

ブロック塀を
渡る猫が
しっぽ
ぴん、と
アンテナ立てて

バランスをとる
そろりそろり
それでいて
悠然として

しっぽ
うっかり落 ....
境界は曖昧だ

進むか 止まるか

迷っている

何時だって

境界は曖昧だ
 
3000年ぶりに
蓮の華が開いた
泥の池の中で
世界は変わる
天恵は再び
人類の上に
取り戻され
魂の交信が
すべての地の上で
復活する
神が降臨する
金色の光を伴って
長い黄 ....
  

  なにもかもが縺れた朝に
  六月が
  しくしくと雨を浴び
  痛い痛いとさけんでいる



  犯罪者もペテン師も
  愛しきも憎きも
  背に負って
  痛い痛 ....
『おや 気がつかれましたか。』

「はぁ。」

『まだ眠っててもかまいませんよ。』

「はぁ ん〜 とても長いエスカレーターですね。 」

『そうですね。』

「先が見えない。 ....
何処の世界へ行きたいですか?
花がたくさん咲いてる世界ですか?
笑みが溢れる世界ですか?
愛される世界ですか?

本当に行ってみたい世界は?

行ってみたいのは 差別のない世界
行って ....
姿見に映すわたしの姿
ぷくっと気になる「部位」がある




肩甲骨を意識して
立ち姿に気をつけてみた

たとえばモデルさんみたいに片足を気持ち後ろにずらす

それなのに元カレ ....
体の
もうひとつの機能を知って
不安で
怖く
子供に
戻る

こころから、
こころから、

言いながら
愛情は結局
体から出ている

気がつく

強 ....
{画像=110529043211.gif}
あなたは送られて来たE-mailをクリック !

あなたは掴まりました。
もう逃げられません。
もし解放されたいというなら、
(←写真クリックで ....
年賀状だけのやり取りが十九年
余震が続く四月にイレギュラーで
安否を尋ねる手紙をもらってから
毎日メールで話すようになった
なんて
私もババアになったもんだよね
文脈には生活の蓄積を窺わせ ....
細い糸
端と端
互いにもってひっぱって
どんどんどんどん
どんどんひっぱって

切れるわけないよ
伸びてゆくよ
世界がかぶさって広がってゆくよ

円と円
縁と縁
まるければきっ ....
ぼくの人生は、ずっと、
下方修正のみしてきました。
生まれたときには、かわゆさのあまり、
きっと知らない国の王子様として拾われるはずだったに、
違いないのです。
みっつのころにものごころ ....
たぬきでございます。

毎日0.5literしか

じいちゃんばあちゃんに

お茶をそそぐことしかできませんでした

………

ぼろぼろ

………

お役目果たしきれたまんぷく感で

………
 ....
もう二度と行かないし
もう二度と帰って来ない
フェリーの二等客室に籠りっきりで
俺はずっとノートに言葉を書きつけていた

海の色はクリーム色
世界は脅威だ
俺の知っていることは
世界の ....
」赤信号をちゃめっけに渡ろうとしてやっぱり誰かに轢かれそうになってしまった 。
――国道で止まってくれるひとなんかいない 。
そのために「青信号があるだろう」 って 警察のひとから叱られた ....
「玄関口の先で大きなムカデが踏み潰されて死んでいた 。醜いのですぐに埋めてやった。
」鉢を動かしたら出てきたので踏みつけて殺してやったのだと
母が言っていた。

久しぶりのお天気に布団 ....
あなたのこと
愛したからって
何にもならないけど
愛してしまったから
愛している
息をしたり
水を飲むように
当たり前のことだから
きっと皴だらけになりながら手を洗うのでしょうね 。
季節は夏をまえにして夜を短く感じます。
一昨日紫陽花を植えかえました。
早すぎたのか、なんだかとても弱って見えます。
花びらを壊して ....
 
 
ひとつ、またひとつ
豆腐が落ちていく
月のテーブルから


+


引継書は、深夜
透明に
積まれて


+


陽だまりに
トマトの痕跡
使わないのに ....
私が訪ねると、

火星の蛸は海底へ旅立った後だった。


無重力の自由な不自由も、

遠く君と蛸の住む星も、

私をぽつんとさせた。


帰ろうよ、と

耳元で ....
森の猫さんのおすすめリスト(2657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私の部屋に運ばれる音色- subaru★自由詩6*11-6-9
中身- たもつ自由詩6+11-6-8
鮮魚コーナーにワタリガニが並んでいた- たもつ自由詩711-6-7
私になる瞬間- 徘徊メガ ...自由詩311-6-7
恋人はできたけど- はだいろ自由詩511-6-6
今日と明日の境目に- 少女A自由詩411-6-6
5月の夜の浜辺で- beebee自由詩1511-6-5
駄文- 1486 106自由詩1+11-6-5
愛_÷_欲望- シャドウ ...自由詩311-6-4
不滅- 真山義一 ...自由詩2511-6-4
まいでぃあ・しっぽ- umineko自由詩14*11-6-3
黄色- 徘徊メガ ...自由詩211-6-2
3000年ぶりの蓮の華- ジム・プ ...自由詩8*11-6-1
六月の背中- 草野春心自由詩511-6-1
天国へのエスカレーター- 北大路京 ...自由詩18+*11-5-31
本当に行ってみたい世界- subaru★自由詩13*11-5-31
隠すひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*11-5-30
play- 自由詩611-5-30
(←写真クリックで拡大)/_無防備なあなたへ- beebee散文(批評 ...11*11-5-29
友人- salco自由詩4*11-5-28
地球の糸- 朧月自由詩511-5-26
下方修正だけの人生- はだいろ自由詩311-5-26
ぽんぽこの口- 阿ト理恵携帯写真+ ...9*11-5-26
世界を共有する密林- 真山義一 ...自由詩25+11-5-26
信号機- アラガイ ...自由詩5*11-5-25
百足- アラガイ ...自由詩6*11-5-25
水を飲む- はるな自由詩411-5-24
洗い流すひと- アラガイ ...自由詩5*11-5-23
ひとつ- たもつ自由詩6*11-5-22
無重力- 小鳥自由詩5+11-5-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89