ねえ
  これが、
  産まれたての時間。
  そう言いながら少女が
  綿飴をひとつ、ぼくにくれた



  まぶしい屋台の{ルビ犇=ひし}めき合う
  貧しげな七月の ....
深夜のファミレスで会社批判に饒舌な若者をチラ見する

なんであいつがリーダーやねん?

そいつが文句言わんと会社続けてるから、会社もそいつにリーダーやって欲しいねん、給料もろて欲しいねん、
 ....
おもうんだけれど
すべての真実はきっとどこかの看板の裏にでも
ちいさな文字でこっそりと書いてあるんだ

ぼくの夢の中の沙漠の入り口で老人は言ったのさ
誤解は理解の種
迷妄の畑にも真実の苗は ....
黄色いコンバーチブルを真っ赤なバラで埋めて

君を乗せて走る

君が見たがっていた

瀬戸内のあの穏やかな海へ向かう

何時間かかるか分からない

それでも構わない

花はやが ....
アチッ

二日酔いの朝
朝靄に包まれた意識の森で
突然発火するのは
昨夜の記憶の欠片

アチッ

酔いにまかせて
自分のてのひらとあしうらに
醜く刻まれた皺を
語ってしまっ ....
愛と呼んでもさしつかえないくらいのきもちだったよ
朝おきて
顔をあらうまでのあいだに
147回おもい描いたり
季語のかわりに
きみの名前をいれたり
あんな
愛みたいな
ただの
鏡 ....
さわれないことば
冷えてゆくかけがえのなさ
いつもとぎれてしまうモチーフ

あたたかいスープもないテーブルでは
君の影がゆらめいてみえる

ほんとうは君の髪にふれていたかった
ゆびがい ....
{画像=120514020301.jpg}



幼い日
五月五日
かしわもちが右手の親指にからみつく
ふわふわした髪
大きな耳
口元に大きなえくぼがあった
一瞬の喜び
木の床に ....
緑摘む前世あなたは月でした

見せブラを引きちぎり八十八夜

明日葉やソースで洗う銅コイン

行く春や時間泥棒多発中

横たわる比叡拝んだ今朝の夏

外来魚釣っては捨てて夏に ....
桜が咲く頃から梅雨に入るまでの2か月ほど
それはひどく心が沈む時季である

桜は生命エネルギーを吸い取る木だ
冬、つぼみを付ける前からじわじわとじわじわと通り過ぎる生き物から
ちゅーちゅーと ....
 
雨上がりの傘はステッキ代わり

クルクル回してスキップすれば、水たまりにパシャリ

そして、キャッキャ、キャッキャと


 
井上雄彦のスマイルを見つめていると

それがぜんぶあなたの顔に見えたのです

みんな笑いたかったんだ

できれば一緒に

みんな笑いたかったんだ

できれば何処かで


老若 ....
 腋の下一足早い夏子さんむんむんむらむらむんむんむらむら

 波と肉嵐とにおい凪と汗君に漂う君に漂う

 たぷたぷと緩い乳房を弄ぶ肴はあぶったイカがいいよね

 ブラ着ける君の腋毛のチラリ ....
 
 
野原に自転車が倒れていた
車輪が外れていたので
持っていたアイロンで
直すことにした
うまく直せないでいると
両親と兄がやってきた
みんなアイロンを持っていた
あれこれしてい ....
童話にとじ込めたかっこと

それは嘘偽りの教訓などではなかった

あの人の夜をとじ込めたかった


童話は宝石箱だった

そうすればあの人の夜が宝石になる

エジソンが夜を明るく ....
あなたはそれが
遠いところにあるとおもっているのでしょうか
海にわきあがる雲をみているように
自分にはかくれてるように感じたのでしょうか

風が蒔いていった種はどこかで芽吹いて
きっとそこ ....
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま

それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみた

やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった


 ....
日暈が出ている

ゴルフそっちのけで写真をとる

これを見た誰かたいせつな人が

きれいだと感じて

洗われてくれたら

逆光で真っ暗だったから何枚も

何枚もゴルフそっちのけでとる

あ、オレの番だ
母のおむつと尿漏れパッドを買う
要介護度3でデイサービスと訪問介護で
助けてもらっている

食べ物にたいする執着がつよくなっているようだ
それが生きるということなのかもしれない

子供た ....
幸せについて考えたことがある

小学二年生だった

結論がだせなくて

茶色いサインペンで童話を書いた

空になった女の子、という題名だった

一行めは、これはロシアのお話です
 ....
春の川溺れてみても無反応

姉の歳こえてしまって石鹸玉

蛤が吐き出す夢で銭儲け

二本足歩行でついに青き踏む

春鰯供述どおり遺体あり

鐘供養静御前のコスプレで

アスパラ ....
尾崎放哉を中心にして自由律俳句についての覚え。

俳句五七五の音数律にとらわれない俳句を自由律俳句と言う。
結論を先に述べると、自由律俳句とは定型にとらわれないのではなく、意識的に定型を拒否する ....
ああ 俺の態度は冷たかったかもしれない
だけど しかたがないだろ
君の愛が 本物だったなんて 分かるはずもなかった

そこいらじゅうに まがい物の宝石が光ってるんだ
騙されることに 誰もが慣 ....
ななめの線は おめめ
口が にっこり
点は よだれ
いや 指って事で

心 って
にっこりマークみたい

コンロの上に鍋があって
コトコトと

音 って
お料理しているみたい
 ....
屁のにおいで
きみの体調
わかるのさ
18年も
一緒にいれば




大便の
後のにおいを
気にするが
オナラを嗅げば
想像つくよ
テラスに出て月を見つめる

街明かりは月とは関係なく輝いている

夜を跳ね返そうとしているのだろう

ずっと起きているほうが楽しいだろう


きのうの夕方ぼくは誰もいない家に戻った

みんな俺が蒔いた ....
人間も焼けば油が出るわねと腹まわりさする君のしこ名は

妻曰く健診は品質管理の第一歩

ラブレター誤字と誤解は付き物か

懲らしめに柱に吊るした藁人形なれてみればチョット可愛い

五 ....
空が太陽でいっぱいだ

手のひらが透けていた

こんな日がたまらなく好きだ




もういないロックンローラー

目の見えなくなる祖母

もういないロックンローラー
 ....
養護学校行きの
バスをひとり待つ
17年目の春に感謝




ただきみの為に
長生きしたいから
ノンアルコールビールにするよ
化粧した
四十路おんなが
ひた隠す
ひらいた毛穴に
妙に興奮




剃り忘れ
脛毛飛び出す
ストッキング
そんなミスする
きみが大好き
森の猫さんのおすすめリスト(2657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
綿飴- 草野春心自由詩19*12-5-20
深夜のファミレス- 吉岡ペペ ...自由詩1112-5-20
謎の真実- 梅昆布茶自由詩1812-5-20
契り- 永乃ゆち自由詩2*12-5-18
火傷- nonya自由詩18*12-5-16
さしつかえないです- はるな自由詩412-5-16
グルーミング- 梅昆布茶自由詩1712-5-15
参観日_/_幼稚園の記憶- beebee自由詩26+*12-5-14
俳句2012_5月上旬- 北大路京 ...俳句17*12-5-13
肥え太れ、生命の春- 石川チヨ ...自由詩10*12-5-12
雨上がり- 殿上 童自由詩22*12-5-12
スマイル- 吉岡ペペ ...自由詩812-5-11
逢瀬- 藪木二郎短歌1*12-5-11
蜜柑- たもつ自由詩1112-5-10
夜の童話- 吉岡ペペ ...自由詩312-5-10
たいせつなもの- 梅昆布茶自由詩2212-5-9
もうちょっとなひと(みんなありがとう!)- 恋月 ぴ ...自由詩3812-5-9
日暈- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-5-8
買い物- 梅昆布茶自由詩2412-5-8
幸せについて- 吉岡ペペ ...自由詩812-5-8
俳句2012_4月下旬- 北大路京 ...俳句10*12-5-7
尾崎放哉と自由律俳句についてのメモ- ……とあ ...散文(批評 ...7*12-5-7
ハーレクイン- まーつん自由詩8*12-5-6
かわいい絵_- 砂木自由詩15*12-5-6
変態短歌39- 花形新次短歌112-5-5
スーパームーン- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-5-5
美しき日々- 梅昆布茶自由詩812-5-5
見えなくなる時- 携帯写真+ ...412-5-3
変態短歌31- 花形新次短歌112-5-2
変態短歌30- 花形新次短歌112-5-2

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