判定窓がニヤリと陰性を示したので
私は軽やかに手を振り
妊娠検査薬をゴミ箱に投げ入れた
奇形の子を孕むつもりはないけれど
薬漬けの身体で抱かれることに
何のためらいもないんだ

不意 ....
言葉の、ユダヤをする
体に、朝の最後
誇りの、自分に 石を
血 青いに
垂らした、干上がって、
の、死海、
甘さが、いった
おまえは信じないのかい?
見上げれば、オウクがたずねていた
答えかえせずに、空から煉瓦の雨がふってきそうで
恐ろしく、そいつの堅固そうな樹の下に入ったままだった
ひとりと一本の目の前を ....
暗い部屋で一人でイヤホンを耳に突っ込んで死ぬ
優しい毛布にくるまれながら
窓の外の神様が住んでる燃えるような群青色の空を見つめる
ひんやりとした空気
時代に取り残されたような私の部屋
その冷 ....
リアルリアル、リアル野比野比、リアルのび太になりたくねえ
リアルリアル、リアル野比野比、リアルのび太に思われたくねえ
冷めたカップヌードル 啜りながら
窓辺に差す 淡い朝の光を眺めてる…

眼鏡を掛け ....
慰めの言葉をかき集めるつもりの帰省で
何のことはない
旧い友人たちを精一杯なぐさめる酒を飲んだ
思えば卒業をきっかけに
故郷を彼らに押し付けて
都会へ来た俺はまだ幸せものだったのかもしれない ....
堕ちていくのは

時計の針かはたまた

砂時計の砂か

どちらにせよ結果は同じ

両方時を刻む魔法器具

君の小さな手の平を

繋いでふさいでもいいですか?

曖昧な返事は ....
朝の薄闇の中

漸く日の光にあたるはずだった蛙は
また暗く深い井戸に
引っ張られ

ボッチャン

暗い闇と死骸の腐敗した臭いの充満した井戸
這い上るはずの壁はあるのだが
真っ暗闇で ....
聴けないCDデッキを捨て

使い古しの座布団を捨て

石鹸カス 埃 サビ 黴 ゴミ

くまなくこすり

落とし吸い取り

使用済み電池 着ない服

3年前くらいの年賀状
 ....
今日も太陽はご機嫌ななめで
一面に白い濃淡が広がっている

北風は旅人のコートを脱がせることができなかった
知っているくせに


空がこんなにつめたいのを
「仕方がない」で済ませる人と ....
死神の歩く道
覚えておくといい
よく見ておけ
よく覚えておけ


表現者が列を成して歩いているあの道、あの十字路、あの交差点
それぞれがそれぞれのホムンクルスを抱え、歩いている
よく覚 ....
昇る午後の軌跡には
川のかけらが硬くかがやく
何かが水に降りては飛び去り
音や光を底に残す


冬を作り 夜を作り
誰もいない道を去る
朝の雨を見る
昼の ....
与えられていようと
それを簡単に忘れているのです
失うのがこわいのではなくて、
くりかえされる 朝陽のやってくる、
子犬がボールを追いかけるように
そうであり、そうすること
知らずに慣れて ....
わたしの思考と身体が
世界と和解していたという事実!

サングラスをはずすと
世界が懐かしい光のなかにあった


サングラスは
ゴルフのときにだけすると決めている
サングラスがわたし ....
食べるためでも、
死なないためでもない。

私が虫を殺すのは、
ただ、嫌いだからなの。

きっと世界一凶悪かしら、
私というイキモノは。
青灰いろの

ひかりのなかに愛人が寝ている

そとからは虫の音がしている

その不規則な音を聴いている

家族には嘘をついている

この関係は

肉欲と所有欲だけかも知れない
 ....
パパ1号とメールをします
また会わなきゃ
やだなあ
でも生きるために

全ては向こうからやってくる
悪夢に作り替えるのは私
夢から醒めたアリスは悲しそうな顔をします
でもあたしには優し ....
置き去りにされた
残骸の片方だけ残る後輪に
硬質ゴムの黒いよごれは、
動くことのない平衡を失ったもうひとつを捜してた
均等に働く両足の仕事のようにもとめあう
互いを見ることもなく、罵り合 ....
棒人間は今日も黒い涙を流す

言葉よりも大きな気持を

整理整頓する

嘘っぱちな深夜通販番組を

薄目で見ては誉め称える

貴方は死刑と言われたけれど

そんな証拠は何処にも ....
夕暮れ

みんな家路に帰ろうと
一人ぐずぐず
オニのまま
悔しいままで
夕日を睨み

そのまま暮れて薄暗く
ぽつりぽつりと街灯が
道をぼんやり照らす頃
オニも泣き顔拭かぬまま
 ....
それがコスモスだと気づくまでに
少し時間が必要だった
黄金色と言えばそれまでだけど
一番君にふさわしくない色

去り行く夏を心から惜しみたいから
毅然とした秋の気配に少しでも抗いたいから
 ....
 
 
不安な気持ちでたまらない、と
夜、入院している父から電話があったので
病院まで行く
今日はリハビリ頑張りすぎて疲れちゃったんだね
そう言って落ち着くまで父の頭を撫でる

その帰 ....
やわらかい陽射しは
私に優しく寄り添う
飛ばした
紙飛行機の行方を追って
昨日は空の果て

私のまるい横顔を
秋風が優しく触れる
ごあいさつしましょう
もう秋ですね
囁く言葉が昼の ....
たちのぼる炎も踊る こよい
生けるものたちは、みな □
豊饒のよろこびにみちあふれている ※
誰もが 誰であるかを忘れ 
みだれつどい  ●#л★дб
星に興じるすがたは、廉恥をすてる
 ....
どれだけ考えても
記憶の深くを探しても
みつからないのです

あなたの声が

あたしはもう
永久に
喪ってしまったのでしょうか

あなたのしぐさや
あたしにくれたことばは
こん ....
風に揺れて彼岸花
真っ赤に燃える花びらは
貴方の魂に似て
私の胸を揺らします

寂しいですね
優しかった貴方に
もう会えないなんて
暑さが和らぐ
この季節に
冷たい風に乗って
い ....
四ツ葉のクローバーの出現は
一万分の一の確率らしいね

あなたと巡り出逢えたことは
それ以上の確率だろうけど

手にした瞬間の幸せの確信は
過去の三ツ葉と違ったからね

僕らが生み出 ....
{引用=
窓辺で

ゆれる雲南萩の花

の木陰で金玉をほこらしげに見せている狸

の金玉の下

にアリが巣を作っている

さぞや痒かろ 

と なにやらくるしげにみえてきた狸 ....
会社でお局化してゆく女はなぜか
頭が辻希美みたいな形になってゆく
彼女たちは隅のほうに追いやられて
頭が辻希美みたいな形になっていない別のお局に
いつの間にか冷たくあしらわれている
男である ....
左手くすりゆび
おじいさんとおばあさん
とれない なんごう
思い出をかたる

いいこにしてるのに
いやなことばっかり
かみさまは宅録に夢中
ビートルズのカバーに夢中
 ....
withinさんのおすすめリスト(1673)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゴヤブラック- ゆえづ自由詩6*09-10-1
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リアルのび太になりたくねえ- TASKE携帯写真+ ...209-9-30
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1440/恋の時人- 月乃助自由詩4*09-9-28
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棒人間は今日も黒い涙を流す- こめ自由詩1109-9-27
土曜の夕暮れ- ……とあ ...自由詩11*09-9-26
キバナコスモス- 西天 龍自由詩4*09-9-26
ブランコ- たもつ自由詩3509-9-26
私と秋- ミツバチ自由詩7*09-9-26
「収穫祭の夜」- 月乃助自由詩6*09-9-26
遠い記憶- 小岩井祐 ...自由詩209-9-25
彼岸花- ミツバチ自由詩8*09-9-25
幸福の連鎖、願って- 邦秋自由詩6*09-9-25
窓辺にて- リーフレ ...自由詩209-9-25
傍観者- 吉岡ペペ ...自由詩109-9-25
ジョン- ともちゃ ...自由詩509-9-25

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