白く焼かれる陽がある
入り江に巣くう朽力が、
いつも私の思睡を誘う
浜では確かに生き物たちがそれに抗い
夏を時限と耐えている、何故か
天は、夏色のターコイスに拓(ひら)かれ
今にも落ちてき ....
長たらしくめぐる思考 泳ぐようにさえずる波
ごちゃごちゃのしぶきの中 くっつく磁石を探って
反射を知らない深海で 手探りに拾い上げる
そのたったひとつを これしかないと握り締めて
照れくさいか ....
ふいに思いついたタイトルを
そのまま即興書き下ろし

綺麗に飾りつけたおばさんよりも
ノーメイクのおねーさん

化粧の濃い香水香るおばさんよりも
ノーメイクのおねーさん

もしくは縁 ....
摩訶不思議な自然にぐるりと包囲されて
板ばさみ
三分の一
いや、二分の三

なんだか無性にガリガリ君が食べたくなってきた、と言って
わたしはわためかな、と返して
あの雲はきっと竜の巣だと ....
 *
抽象をなぞる指先が、無色透明な肌に存在だけを記して
昨日の空に溶けて行く、輪廻を正しく辿って行けば
全ての人の記憶は一つになると
ついさっき、知りました。
だから、君の香りはどこか懐かしいのだ ....
虚無でいっぱいに
みたされて、きみの額に
いくつかの
傷が
刻まれる、神を
欠いて、祈るために、痕跡を
読むために、きみは
断絶そのものとして
彼方に
移動する


 ....
前髪を切った
雨上がり

庭先でミツバチと出会う
胡瓜の黄色い花にモンシロチョウが舞う
土の匂いが肺の奥まで届くようだった
見上げれば空が雲と調和して
すべてを見わたしていた ....
突然のことを「風」と名付けた
まだ受け身を覚えてもいない
優しい、と言われるほどに優しくはなく
平均化された僕らは、どこにでもあった

人がいなくなって初めての夏はとて、も暑かった
ぶら下 ....
堕ちる


堕ちる


風が きもちいい



景色が ひずむ


堕ちる


堕ちる


どこまで行くんだろう


終わりはあるのかな


ひゃっほ ....
君が手を握り返してくる

ほどけかかった髪を
気にもとめずに
夢中で遊んだ帰り道

陽が傾きかけた
商店街で
君は目をキラキラさせて

さっきまで握っていた手を離して

駄菓子 ....
「クローゼットの中を見れば相手がどんな人かわかるものよ。」と、彼女は言った。

ビル屋上。隣に座るOLたちの話を、同僚らとともに聞いていた。
同僚らが彼女たちに声をかけるかかけまいか
決めあぐ ....
玄関先にサナギがいることは知ってた
でも飛び立つのはもっと先だと思っていた

蝶のサナギが破れていた
下を見ると、羽根の折れた蝶が落ちていた

とてもきれいな羽根をしている
畏れ多い姿に ....
私たちは同じ星に生きている けれど
たくさんの歌が謳う様に
本当に 同じ空を 見ることができるか

どこか南の小さな島では
太陽が月に隠れるというが
私の町に暗い昼は訪れないように

 ....
鳥だって
ああやって生きている

人だって
そうやって生きたって良いだろ?


わたしたちは確かに孤独だけど

孤独に生きなきゃならない
わけじゃないだろ?
5歳の僕は風の中にいた。
底の町から吹く風は暖かかったが、
上の町から吹く風は冷たかった。

底の町から吹く風を顔面に受け止めて
膨らんでゆくと
僕は虫になって舞い上がった。

谷の反 ....
肌を逆立てる岩は
海峡のこちらに隠れ
蒼暮雨(そうぼう)の丘は煙(けぶり)の中に
輪郭という硬さを失う
選ばれし紅(べに)の焼印に
私の濡れた唇は、許された水の細粒子をまとっては
なおさら ....
外国を使っていちいち郷愁をあおるやつら
東北弁にセンチメントを感じてから言えよ
するめいかでロマンを語れ
できないならそれもい
全員一回死んでこい
そしたらそれが今だ
自然に勝てない芸術だ ....
森色の匂いがついてる木漏れ日に「ぐっぴい」と娘名前をつける


由々しきは森を這い出て森に似た住居をあがなう罪の深奥


常しえに遊ぶ子らの基地宿す森あざやかに日々よ集え息して ....
牛には角が2本、かなり大くて、いつもら涎をだらら垂れいる。
あと、牛のいるところはかなり臭い。

犬は色んな大きさだいる。だいたいワンキャン鳴く。
しょっちゅうハァハァ言っている。鼻が濡れて ....
駅の改札を抜ける
真っ直ぐに
そこは海膿を生み出し不味を産み落とす
海だ
呑み込んで/出して
暗黙の了解が支配する
その行為は果して即ち
愛してる
という単語を繰り返すという
そもそ ....
手の平にありあまる星を抱きしめた君は
在るべき場所に
帰す気なんて初めからないのだろう?

己の記憶が 空を支配することを求める君は…


星が悲鳴をあげているよ
固く縛ってしまったの ....
むしを食べ 手指を舐め 詩思をうたう
飢えた怪物のような向日葵だ
仲間外れの罠にもかからぬふりで
グラウンドを睨んで揺れている

なまぬるい呼気を吐却して
腫れぼったいくちびるから
高ら ....
耳の後ろが赤く膨れ上がり
朝焼けのように
蕁麻疹が広がる
意味の分からない
恐怖をかんじる
湿地帯の高い草の中で
白い水鳥の環視の中で
叔母は叫び声をあげる
白い水鳥の環視の中で
湿 ....
家と壁と人が消え
庭が庭につながり
あふれている


どこからでも見えるほどの
巨きな建物に
たどりつけない夢から覚め
床の上の静けさを見つめる


背中だけ ....
雨に濡れたアスファルトの上を

自動車が走っていく音

さよならの言葉で

今と未来とを繋ぐ

通り雨みたいなものだったんだ


やがて虹を映して
醜悪だと
言う薔薇を飼う

一枚羽を裂く
二枚羽へと手を伸ばす‥

痛い?

残り羽を全て無くせば、皆似たようなものの
君はどんな裸をしている
全て魅せてごらんよ


そう言 ....
もうどこにも、残り香なんてありはしないよ
君が残した花の死骸も
いずれ朽ちる。

葬列に加われない僕の弱さを責めなかった
君の清廉さが
今はただつらい。

慟哭した
滲むような月夜
虎の真似事さ
言葉 ....
                言葉足りなくて
               聴こえない白の音符

                カタチに為たくて
              ....
それは自然と笑顔がほころぶ様な、温かさを備え

それは自然と切なさを与える様な、哀しさを備え

ねぇ知ってる?
愛はイトシイとも読むけども
カナシイとも読む事を

屋根は温度を増し ....
それは神聖で
侵されることない神秘

逃避行

もう

終わりにしよう

命なら

ここにあった
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