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砂漠の砂の来歴を誰も知らない
かつて花だったかもしれない砂
かつて森だったかもしれない砂
あなたは知らない
何も知らない
あなたの舞に
砂漠が潜んでいることを
そうしてあなたは激しく舞い ....
暑さにうなだれている名も知らない花は
剥がれかけたマニキュアと同じ色をしていた

使われているひとつひとつの配色が
くっきりとしたものばかりなのは何故だろう
まぜこぜしないのがこの季節で
 ....
              090626






緊張感を抱いて眠る
ラジオの音が
頭の中のねじを
右に左に
好きなように回すのか
目が覚めると
頭が疲れていて
 ....
なぁ、オカア

子どもの頃から口癖みたいに
女の子はこれくらいできなあかん言うて
台所に立たせてたやろ
うちはあれがすごい嫌いで
何だかんだと理由をつけては逃げ出して
そういえばお弁当一 ....
きみが去っていった寂しさに耐えかねて
やけくそで立候補してなんとか故郷の知事になったのに
きみは帰ってきてくれなかった
やっぱり宮崎の田舎はいやだったのかい?
金柑とマンゴーと地鶏と宮崎牛じ ....
5歳の僕は風の中にいた。
底の町から吹く風は暖かかったが、
上の町から吹く風は冷たかった。

底の町から吹く風を顔面に受け止めて
膨らんでゆくと
僕は虫になって舞い上がった。

谷の反 ....
                      090622



銀ヤンマを食べる
鬼ヤンマを睨む
怖い顔をした男が
車に跳ねられて
怪我をして
病院に運ばれた
怖いから
跳ねられ ....
赤い血が時々生命を忘れて凝固して俺の血管はサビついたプラントみたい、尖った先端が劣化したチューブを内側から削いでいくんだ、砂浜をサンダルであてもなく歩いているみたいな… .... 梅雨の中休み
夏に急かされることもなく
冷房の効いた部屋で
午睡に委ねようかと欠伸をする

いつもよりほんの数ニュートンだけ重力が大きくて
明日また雨雲が訪れたなら
雨粒の重みで紫陽花の ....
空の背中に
茜色の翼が生えて
夜が終わる
オーケストラの余韻のように
薄れゆく星たち

ああおはよう
今朝のミルクはいつもより冷えて
そんなことが
秋へと読み進むセンテンス

明 ....
その町はいつも晴れていた
暖かな日差し、爽やかな風
青い空に、柔らかな雲
町外れの湖には
それらの全てが溶けだし
大きな森を育んでいた
青年はその湖に足を浸しながら
いつも遠い、見知らぬ ....
どんなものにも命があればいいのに
どんなものにも言葉があればいいのに
俺は壁と話したいんだ
今、自分の前に立ちはだかっている高い高い壁と
お前には乗り越える価値があるのか?
お前の後ろには俺 ....
お前の東京に連れていってくれ
俺の東京とは明らかに違うはずだ
お前が東北出身なのか九州出身なのか知らないが
地方で生まれ育った人間が一人で出てきた東京が
どんなものなのか味わいたい
俺は東京 ....
 捨てるものはちゃんと
 ガミ箱へ入れなさい
 カゴミに映るわたしの顔
 
 夜が終り太陽で待つ

 クジラに伝えて わたしの
 バストウエストヒップサイズを
 ....
妹の旦那がフランス人でおれはとても悔しい
フランス人の旦那はとてもハンサムなマスク
一方のおれは腐ったなまはげのような顔面
フランス人の旦那はとてもスマート高身長
一方のおれは軽戦車のようなみ ....
小学校から帰ったぼくに
「今夜はお母さんの店で夕食だぞ」
と微笑みながら次兄がいう
長兄が帰ってきたところで
兄弟三人で冬の夕方の千住の町を
母の店に向かった

今夜は母と一緒の夕食だ
 ....
                 改090603


宇宙を旅する
きみの悲しみを
微惑星が消し
抑えがたい憂いは
彗星の尾が運ぶ
激情は、爆発誘発溶融
火球を吹き飛ばす勢いの
遊 ....
東京の山中に梅花をさがす
そのための前夜祭がおこなわれた
きみは友だちと肴を集めた
ぼくはウィスキーと葡萄酒を用意したが
梅酒のないことを悲しんだ
宴たけなわ
酒と肴の上に
三月の雨がふ ....
夏という字が
憂鬱の憂の字に見えてしょうがなかった
僕にとって夏はまさに憂鬱の季節だった
小・中・高と、ずっと水泳の授業が嫌だった
僕は無類のかなづちなのだ
小学校の時、テストで無理矢理25 ....
夏がとうとう力尽きた日
あおぞら渦巻いてぐるぐる
しおれた向日葵うずくまる
落とした蜜に蟻がたかる
タイのお面をつけてみる
ストレンジ・デイ、今日はストレンジ・デイ
七ツ頭のハイドラも今日 ....
少年のような朝ばかり
描かなくたって良いだろう
逃走の夢から不意に放り出され
いい気味と薄笑いを浮かべる
覚めている筈の脚がもつれる
5月の太陽はとうに高くて暑い


南方のビジネスホ ....
 さよなら。ひとりぼっちで家にいたら、クーラーが熱い風を噴出して、私はなにもかもいやんなった。さよなら。町中が重い海風で湿っている夜になにかを考えるのはよそう。セイレーン、私は叫んだりしない。もう、二 .... 「コチラハ廃品回収車デス 
 御家庭デ不用ニナリマシタ 
 テレビ・エアコン・冷蔵庫等 
 壊レテイテモ、構イマセン 」 

夕暮れ時に
2階の窓から眺めると 
我家の前の川沿いの道を  ....
俺の不安は
俺のファン
どこまでもつきまとう
狂信的な不安
どんなに迷惑を被っても
こいつは警察も捕まえてくれない
心の中にあるものからは
決して逃げられない
俺はこい ....
部屋で一人でいるときのわたしは
本当のわたしじゃない
人と話しているときのわたしが
本当のわたしだ
そういうことにしてくれませんか?
用もないのに人に電話をかけたり
無理矢理人 ....
むしり取られた神経から泣声ばかりが漏れる、濃縮された諦観の長雨だ、半分萎えた視神経が見つめたがるのはいつも俺自身の完全否定に繋がりそうな朽ち落ちた景色ばかりで、穿孔、穿孔、穿孔、穿 ....                 090523



ワタクシは
そこで暗転
私は嘘を
そこで覚醒
わたしはなにも
欲しがりませんと言いながら
水鉄砲を持って
道路に飛び出 ....
もう一度冬の夜中を越えて
朝を迎えにいけたら
二人で昼寝をしよう

夜の次には必ず朝が来る
何て思って安心して寝てしまうより
朝が来ない事に怯えたり
狂った朝が訪れる事を恐れたりしながら ....
 その頃・・・・







  「 さよなら、えんぴつくん 」  作 (ボク)


   (どこにいっちゃったの?)

   書けば書くほど
  ....
雨音が融和した

水滴が調和した

なんとなく隷属した

迎合は心地良い、と

終には繋がる事に陶酔した

霧も靄も集い雨粒になればいい、と


固まることで優位ぶるおまいら ....
北村 守通さんの自由詩おすすめリスト(685)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Raqs_Sharqi- rabbitfighte ...自由詩409-6-30
ある日の夏、水の爆発- あ。自由詩18*09-6-28
長官- あおば自由詩4*09-6-26
なぁ、オカア- あ。自由詩14*09-6-25
マイ・ファーストレディ- 山田せば ...自由詩1*09-6-24
そこの町- ……とあ ...自由詩13*09-6-24
銀の鱗- あおば自由詩9*09-6-23
今日が天気かどうかなんて本当はどうでもいいんだ- ホロウ・ ...自由詩3*09-6-21
前をゆく人- within自由詩409-6-19
耐性- ふるる自由詩8*09-6-12
「希望の丘」- プル式自由詩7*09-6-11
壁と話す- 新守山ダ ...自由詩109-6-11
東京トーク- 新守山ダ ...自由詩609-6-8
どれをください- ヨルノテ ...自由詩2*09-6-8
フランス人の旦那VS俺- セガール ...自由詩309-6-4
冷えたカレーライス- 殿岡秀秋自由詩809-6-3
偽物賛歌- あおば自由詩10*09-6-3
三月- 非在の虹自由詩209-6-3
かなづち- 新守山ダ ...自由詩309-6-2
ストレンジ・デイ- 大村 浩 ...自由詩6*09-5-31
創書日和【朝】Bitter_Sweet_Morning- 大村 浩 ...自由詩4*09-5-31
雨季- 芳賀梨花 ...自由詩4*09-5-31
デクノボウの詩_- 服部 剛自由詩609-5-31
ふあん- 新守山ダ ...自由詩509-5-29
淋しさ- 新守山ダ ...自由詩309-5-26
俺はそのまま死ぬ気はない(Visions_Of_War)- ホロウ・ ...自由詩2*09-5-24
ワタクシ- あおば自由詩4*09-5-23
- 虹村 凌自由詩5*09-5-20
鉛筆くん。。。。- ヨルノテ ...自由詩5*09-5-19
『案山子と槍雨』- Leaf自由詩1*09-5-18

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