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わたしの棲む場所を流れる川に
水はない
誰かが
橋の上から捨てた言葉を
灰色のさかながついばんでいる
*
夏の暑い日、わたしは
忘れてしまいたい過去の過ちと ....
さよなら、さよなら、
記憶を解き放って
遠ざかる夏の
四角く切り取られた 空
枠からはみだした場所では
かなしみによく似た顔の
ぼくたちが
今も、酸欠になっている
....
海岸線沿って定規で空を引く色鉛筆で画け得ぬ青
深く深い場所まで熱せられていくオーバーヒート前の打ち水
おしなべて心を乱す約束と雲の行方をだれも知らない
....
放出された 夏の、
取り扱いをあやまった空から
束ねられた雨が落下する
世界はまだ、はっきりとした輪郭を持っていて
ぼくも きみも それを知らない
ウィリー、ウィリー、
なぎ倒さ ....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
ぼくがまだ見つけない 明日の
呼吸の波は、かぎりなく無音で
おしよせては、
皮膚のあいだに刻まれた旋律を
からめとりながら
引いていく
奥深い場所で対流する
なまぬるい記憶、ある ....
山中 烏流さんの望月 ゆきさんおすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
水の空席
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望月 ゆ ...
自由詩
49*
08-5-13
やさしみ
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望月 ゆ ...
自由詩
42*
07-8-27
凪いでいく、夏の、
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望月 ゆ ...
短歌
26*
07-8-11
ウィリー、ウィリー、きみの名は、
-
望月 ゆ ...
自由詩
44*
07-7-14
リスク、
-
望月 ゆ ...
自由詩
61*
07-7-9
耳の産声
-
望月 ゆ ...
自由詩
29*
07-4-18
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