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体育館で映画を見た
エイシャキはカタカタ小さく鳴り
ちょっと傾いた画面に首をかしげながら
次第に視界は緑のジャングルに包まれていった


帰り道
今日2度目の夕日
長く伸び ....
ゆびさきのまちなみは
すりきれたしんきろうをひきずりながら
すいへいせんのかがみに
あおぞらのつきをうかべている
どこからかのさいしゅうへいき
そのきせきとかがみのきせきがこうさくする
 ....
赤ちゃんの頃に発する声は
まだ音とも言葉とも判ラない

シかシ
ソレはまるで
チャペルのステンドグラスの光に
人の心が透かさレるようなもので
光に透かさレた心から
また新たな光が生まれ ....
君がつぶらな焦点を合わせた時
僕はどんな顔をしていただろうか
その直前までの僕は
白い壁は気にはならなかったけど
夕日の暖かさにやけに気分をイラつかせていた
今思えば
僕は神様に殺意を ....
罅割れた道の端に立つ
  この道は水分を欲している
左腕を伸ばし
拳の先で親指を立てる
すると 車が止まる
あるいは止まらない
二十世紀末という
古代でももっとも新しい時代
私はそのよ ....
薄い赤は
赤でありながら
その美しさのため
もうひとつ名前をもらった

赤に白をたっぷり混ぜて
桜色

少しの春と
たっぷりの青空を混ぜて
桜色
雨は雨から何も得ず
雨をふたたびくりかえす
歩みは歩みから何も得ず
雨をひとり歩みゆく
あたたかさ冷たさをくりかえす
愚かさを 愚かさをくりかえす


雨のなかを追いか ....
朝に走る
生まれたばかりの太陽と
まだ冷たい春の空気
しめった砂まじりのアスファルト
あらいたてのジャージ

ほどけそうな紐

昨日の夜
みんな死んでしまえってつぶやいた
そして夢 ....
書けなかった詩の断片が
ちぎれた草になって

風に舞っている

いのちは永すぎる未完
死してなお
始まりにさえたどりつけない 未完

私の夜はいつもと同じ旋律を
内側の街路にまきち ....
  昔、あなたに宛てて書いた手紙
  あなたが受け取らなかったので
  まだ手元に残っている


  手渡そうとすると
  あなたは決まって困った顔をしたから
  わたしは何故なのだろう ....
塾の講師なんて仕事をしていると
子供の心に触れてしまうことがある

前に受け持っていた女子生徒が
授業中に突然飛び出して
二階のベランダから飛び降りようとした

「死んでやるー!」と何度 ....
一頭の牛が
ブランコを押してくれた
こんなに高くは初めてで
空だけがきれいに見えたけれど
必ず元の場所に戻って
どこにも進むことはなかった
明日食べられるのだ、と
牛は言った
 ....
一家全員がそろったのは
昨年の正月以来だろうか
兄嫁が妊娠したという話を聞くと
父はたいそう喜び
押入れからアルバムを取りだし
いつもの昔話をする

それは色あせた一枚の集合 ....
開会式の行進
のはずなのに
みんな何故だか走っていて

走るのは遅くない
はずなのに
何故だかだんだん
取り残されていって

仕方がないから
後ろのクラスに合わせようと
スピード ....
なんにも無いところから
花が咲くわけなどないのに

私の目はいつも
開いた色しか見ていない
綺麗な色しか見ていない



いつのまに咲いたのか
どうやって咲いたのか
質問したなら ....
止まっているように

スイスイと流れる

蜻蛉の秋


確かなものなど

なにもないのだ
天神様の 秋祭り
出掛ける空は 青高く
吹く風 先っぽ 心地良い


今日はおめかし リボンのついた
私の好きな 赤いワンピース

隣町の 天神様まで
お姉ちゃんに 手を引かれ
お ....
空が割れて
夏で満たされたプールで
泳いでいる
さかなのアンテナで
誰とも触れることなく、すり抜けて
泳いでいる
すれちがう誰もさようならをうたわない


体の中心がどこなのか
わ ....
竹竿の先に灯火をぶらさげて
小さな子から先にあぜ道を歩いて行く

ひと粒の米に
千もの神が宿っていた頃から続く火で
稲の葉を食べる虫を追い払う

のだと言うが
揺れる火はまるで
人魂 ....
人は時に狙われて
ものみな静かな夜の中
時という
まだ固まっていないコンクリートに
自分のしるしを残して
ブランコの音だけが

コキー

コキー

時に思いを馳せたとき、
夜だ ....
風邪をひいたとき、よく、「何がほしい?」って言われる。
そういう時って、「きみがほしい」なんて言ってみたら、相手がどんな反応するんだろう?
きっと戸惑うだろうな・・・
かといって、病気に食べる時 ....
ぽつりぽつりと
街に明かりが灯りはじめる頃
点々とするビルの窓を見上げて
君が

まるでほたるが飛んでいるみたいね
なんて呟いたから

僕もいっしょになって見上げた
ほたるなんて ....
一日に一回
空は夕焼けに染まる。
晴れていたなら、だけど。もちろん。

夕暮れてゆく世界は私の手の中にあって
私は一杯のコーヒーを飲み干すみたいに
簡単に
それを飲み干す。

でも確 ....
白と黒のストライプの入った
トランクスを竿に立て
ぼくは全面降伏をする
戦いません 勝つまでは

はためくトランクスの旗の下
ぼくは負けた
負けて負けて負けて
負け続けた

鮮やか ....
さつきに許されないうちは
五月をさつきと呼ばない
ことに決めた
さっき

しどけ
ぼんな
あいこ
こごみ

その不思議な名前の来歴は
山に入る者だけが知っている
雪解け
呪文 ....
だったらそうすれば
そう言いたそうな女がいて

ぼくは6910円分の切符を買い
電車に乗ることにした

駅弁はビジネスランチを買った

行き先はきれいなお姉さんが乗った反対の方向に決め ....
君が眠った後にいつも煙草を吸う
君の前で吸うと物凄いしかめっ面で僕を見て
「そんなもん吸う奴の気が知れないわ」と怒るから
だから僕は気を使って君の目が届かなくなると吸う

まるで脅迫だ
僕 ....
私が本当に知りたいことは
学校で叩き込まれることじゃない
友達や先生の言うことは
どれも最もだが
どれも私にとってマチガイだ

縛られるのは大嫌い
邪魔されるのも大嫌い

もっとカン ....
悠久の時を越えて来るものは

優しい光りとなり

波に木霊する

ひとつひとつが七色に輝きながら

押し寄せてまた戻る

百年も千年も波の旅と恋が始る

煌きは風と渡り

 ....
誰にも会いたくなかったから、風邪を引いたふりをして
あそこのアイス買ってきてよ。ほら、駅前の。
なんて言って母親を家から追い出して。
そして眠ろうとするけど。
目がぱっちりと開いてきて
どう ....
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