すべてのおすすめ
ここは朝から雨だというのに
あなたのところは晴れている
ずいぶんと遠く離れてしまったね
すべてが真っ白な午後の岬よりの 帰路の
海も 空も お日様までも

それは
昇冬のころあいに生まれた
春の おくり
雲が波なら
僕たちは深海魚だ
深く、深く、
差し伸べられた手も届かない場所で
温もりも知らずに
窒息している

月明かりは
マリンスノーに似ている
それはただの幻想で
本質は
 ....
日一日と強くなる陽射しに
街も人も木々たちも
確かに輝き始めたというのに
わたしの内側には
果てしない闇があり
どこまでも深くなる

いつからわたしは
眩しさを理由に
視線を落として ....
お金がないので

貧乏を絵に描いてみるが

上手く描けなかった


もっとも

上手かったら貧乏してない


クソッタレ!!

貧乏も満足に出来ないのか..
空が桃色に染まったのを見たことがある

空が緑色を帯びているのを見たことがある

こどもは

この世が終わるかもしれないと思った


親は

いつもと変わらずに

うるさい
 ....
あなたへの想いを
ひとつづつ言葉に
置き換えていく

この透明な時間だけが
かろうじてわたしの
毎日を支えている
最後まで
涙は見せたくなかったのです

幼い頃から
ずっと我慢してきました
どんなに痛くても
どんなに哀しくても
誰かの前で泣いたことはありません

それは
わたしがわたしであるた ....
ああ、この手だ。
この手が、この胸に大きな波を呼ぶ。
私をふるわせる。
綺麗な手。
大きくて、がっしりしていて。

齧るように
親指だけを握ると、少し笑った。

ああ、この手だ。
別れのときは
置いていく人よりも
置いていかれる人の方が寂しい

そして恋愛は
先に好きになった方よりも
たくさん好きになった方が苦しい

どう考えても
あなたよりわたしの方が損して ....
一年前
あなたへの気持ちに気付いたとき
それを必死で打ち消そうと頑張った

でも 想いはどんどん膨らむばかり

一か月前
あなたから別れの日を知らされたとき
一日も早く忘れてしまおうと ....
ばばちゃんが死んだ日のことは
よくおぼえていない


朝、いつものように食卓についたわたしに
ばばちゃんは何か話しかけた
たあいもないことだった
と思う
しかし あきらかにその言葉は
 ....
目が覚めて
ほんとうにもう
あなたは行ってしまったのだと
動かしようのない事実を
確認したとき
悲しかった昨日の夜より
もっと 悲しくなった
それがあなたではないという
ただ一点の理由から
わたしはもう誰も愛せない
頼りない指先で
ちょうちょ結びをしてみせる

羽の大きさをそろえようとすると
紐の長さがあわなくなって
悔しそうに
また結び直している

手をつないで歩くとき
からめた指がほどけない ....
あした あさって しあさって・・・
この先 いくつ暗い夜を越えても
もう あなたに辿り着くすべはない

ことばは 何もいらないから
長い時間も 取らせないから

あした 行ってしまうのな ....
下り坂は
南を向いていて
西に緩やかなカーブを描く
早朝
陽の当たる坂道を
桜並木のある坂道を
幼い彼は箱を抱えて歩いていた
簡単な恋をしていた
簡単な悩みもあった
け ....
夜中にあんたのケータイが鳴って
こんな時間に何事かと思って
目が覚めて

何やら深刻な顔で
会話してるのを横目に
寝返りうった振りしてたの

「ちょっと待ってて」って
誰に言ったのか ....
もうずいぶん昔のことなのに
最近になってもあけみは
僕の前に現れてきて
彼女はまだ
忘れていないらしい


        僕が彼女を忘れていないように
           それ ....
「あけみ」という女の子の話。
違うかもしれない。もしかしたら僕の話かもしれない。

あけみが僕のそばにいることに気づいたのは彼女の一周忌の夜
彼女にはとても好きなカクテルがあって
僕は供養の ....
フォマルハウトは
秋のひとつ星

夏空の賑やかさも
冬空の荘厳さも
そこにはない
暗い南の空低く
それでも
確かな光を放つ

フォマルハウトは
孤高の星

でも
あなただけ ....
キャラメルを、1粒
ちょうだい
ことばなんかよりもずっと
ひかるから
そしたら
手さぐりでも、歩ける


包み紙は、きっと
捨てない


愛してる、って
100万回叫ばれるよ ....
そんなにやさしい目で
わたしを見るのはやめてね

とびきり上等の
素敵な笑顔を残したまま
一人で行っちゃうなんて
ほんとうにひどい人

償う気があるのなら
旅立つ前に少しでも
わた ....
あなたを愛することに
理由などありません

理由を考えられる
賢明さがあったなら
こんなに苦しくて悲しい恋
最初から始めない
先生、
ぼくのお兄ちゃんが
このあいだ死にました

ぼくのうちは
3人兄弟です
全員男です

まん中のお兄ちゃんが
死にました

名前はゆうごです
ぼくは「ゆうごちゃん」と
 ....
あなたが遠くへ
行ってしまったあとの
カレンダーをめくってみる

こんなにたくさんの毎日を
どうやって生きていこうか
彼女の焼いたケーキは、ただ疲れたからだにわけもなくやさしかった。
 それは彼女のくちづけと全く同じで、
 僕の舌をぬりかえて泣きつかれた胃袋をずっしりと満たした。
 気だるいからだは共鳴して、静 ....
あなたの腕の中が
あまりに暖かく
安心できる場所だから
不覚にも 
一瞬 眠りに落ちてしまった

はっと
気づいて
気づいたことを
後悔した

このまま目覚めなければ
別れの苦 ....
気がついたら
誰を見ても
ママになってた
道に迷った人がいれば
「かわいそうに、いま連れてってあげるね」
転んだ人がいれば
「あらあら大丈夫、泣かないで偉いわねえ」
寂しい人をみたら
 ....
シャンプーがたまたま切れて
あんまり好きじゃなくて余ってたシャンプーを仕方なく使ったから
今日は一日中、いつもと違う、慣れないシャンプーの匂いが
此処にまとわりついていた。

スーパーで、ふ ....
千波 一也さんの未詩・独白おすすめリスト(706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お天気図- フォマル ...未詩・独白6*05-5-1
白い午後- ひより未詩・独白5*05-4-29
深海の生物は涙を知らない- いとう未詩・独白14*05-4-27
自己嫌悪- フォマル ...未詩・独白3*05-4-21
ない- 蒼木りん未詩・独白1*05-4-20
親はいつもと変わらずに- 蒼木りん未詩・独白2*05-4-19
栄養剤- フォマル ...未詩・独白4*05-4-18
- フォマル ...未詩・独白2*05-4-17
齧るように- かのこ未詩・独白505-4-17
ふと気付いたこと- フォマル ...未詩・独白5*05-4-17
諦め- フォマル ...未詩・独白1*05-4-16
ばばちゃん- 望月 ゆ ...未詩・独白7*05-4-15
- フォマル ...未詩・独白5*05-4-14
理由- フォマル ...未詩・独白3*05-4-13
約束- ベンジャ ...未詩・独白5*05-4-12
口には出せないけれど- フォマル ...未詩・独白2*05-4-11
陽採り- クローバ ...未詩・独白10*05-4-10
馬鹿なあんたへ- 未詩・独白5*05-4-9
すべての世界はつながっているというのに- いとう未詩・独白1105-4-8
- いとう未詩・独白17+05-4-8
フォマルハウトは・・・- フォマル ...未詩・独白5*05-4-7
停電の夜に、- 望月 ゆ ...未詩・独白4*05-4-6
- フォマル ...未詩・独白2*05-4-5
独り言- フォマル ...未詩・独白5*05-4-4
かきフライ- 043BLUE未詩・独白34*05-4-4
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カラメル- 待針夢子未詩・独白105-4-3
不覚- フォマル ...未詩・独白2*05-3-31
職業病- チアーヌ未詩・独白605-3-30
いつも私は、些細な事ばかりに- かのこ未詩・独白105-3-27

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