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寂しい川面をゆく鳥たちが泣いている。
呼吸する都会の爛れた果実の奥で、生きる者の哀しい涙が漂っている。
世界の涙の尖塔が、青い空を突き刺している。

時間の感覚すらない。呼吸している感覚すらな ....
昨日降った雪
今日は止んだみたい

どことなく晴れそうな
どことなくどうしようかな
まだ
なんとなく

迷ってる
石の階段を上がり、土手に登ると、そこに、茫洋とした冬の暗い海が、厳しい様相を露出して生きていた。寄せて来る波が鋭い岩肌にあたり、砕けては、多くの白い泡の残骸をつくり、あらあらしく引いては、ふたたび波は .... 信号の青を見つめて
子供の頃に
なぜか
あれがすきだった
透きとおる青い光
あおいというより
みどりいろ
ゼリーの色
きっとおいしい色
夜の走る車から見た
夏の
ラジオのプロ野球 ....
だって いつだって
だって ゆめから さめちゃうもん

あたしが
おにさんだったら つかまえない
だって だって
いつだって ゆめみていたいんだもん

ごっこ ごっこ おにごっこ
じりじりと照る{ルビ太陽=ていだ}の下で
ビスケットはゆっくりと歩行を始める。

砕かれた ビスケット
群がる 信者達

それでもなお、ビスケットは歩行を続ける。

ばらばらになっ ....
いつまでも そばにいて
だきしめて かけだしてしまった
あの日も こうして
たっけ.。
大人になりたくない と
純粋に逃げ続けた頃は通り過ぎ
大人になれない と
不透明な迷路で行き詰まった頃に
私はあなたの詩にえぐられました


 初々しさが大切なの
 人に対しても世の中 ....
 ?
あなたは白い直線を引いてある水面です。
わたしは、赤い曲線を水面に描き込みました。
其 ....
                    
あなたがいて
華のようなあなたがいて
あなたが動くと、わずかにか ....
みんないい人のふりをするのが得意で
とりあえずは
いい人を人に見せておく
奇麗事はカード一枚で
ぜんぶ裏表あり
リバーシブル
くるくる替えるの疲れる

あなたが羨ましい
自分のあるが ....
私たちはとても弱いので
ときどき何かを殺めたりもする
ぬばたまの真夜中に潜む
声を持たない涙のように

私たちはとても怖くて
目を瞑って過ちを繰り返す
陽光のまぶしさが作る
白い闇を前 ....
冷たさが
この幸いを閉じ込める
すぐに消える雪片に
まじってもつきささる声
それは 
あなたのことよ


鍵を持つ
右の手の指がかじかんで
それでもこれを落とそうとしない
 ....
おやすみを言う前に

一回抱きしめると

おやすみ、が

愛してる、に

聞こえる。

おやすみ。
生まれたときから猫がいて
頼みもしないのに
わたしの布団の上に乗り
重い温かい
お互いさま
叱られて
毎日毎日叱られて
生きていてもしょうがない
だけど死ねないお子様は
布団のお腹に ....
僕の消えていく闇の名前
石炭ボイラーの匂い
江浦路の路面電車が踏みつける
レールの間で腐っていく{ルビ瓜=うり}の皮
入り口だらけの逃げ場所

擦り切れた人民幣
二十五元五角の片道切符
 ....
さあ
南天
この冬にまだ緑を纏わせて
あなたがいることを知ろう
私が知るあなたというのは
この時節まだ凍てついているはずだが



離れても
違う名を与えられることなどなくて
冷 ....
きょうの きみ
もぁもぁ むぅ〜ん
ちいさくなって みえない
もぁもぁ てんてん
ほしのそら
みんな何処に行ったのだろう
30歳を超えたときに気がついた
前には誰もいない
後ろにも
横にも
気がついたら
いつでも何処でも
誰もいない
空は
いつものように
明るいのに
不思 ....
カレーライスでも作ろうか
というときは
割りと健康なのかもしれない
どこかで消費した体力を
補いたいのかもしれない

かもしれない

断言できない
責任とれない
爆発できない
胸 ....
春はいいなあ
風薫る空を見つめて
隣りの子供たちは
シャボン玉を飛ばしている
飛ばしても飛ばしても
高く上がると
虹色がぐるぐると回り出し
最後にぱちんと消滅する
そんな縁起でもないこ ....
「届かないので割り切りましょう。」
と思っても、どうにもならない事が多すぎて、
手放せなくて、もがく。

一人大声で叫びたくなりそうな夜は、
フラットな現実の世界へ立ち返ろう。

優しい ....
南の風が届くころ

足元に顔のぞかせて

上ばかり見てたら疲れるだろ?

それでも

きみは風に吹かれて嬉しそう

南の風が届くころ

ら〜いらいらい らい って

背 ....
穴が開いたと
がらっぱち
騒がしい
がらがら声で
がらっぱち
ガラシャ夫人に
似てないが
がらっぱちとは
是如何に
疑問の声で
がらがら回る
福引き機

空の穴から
顔だし ....
棚から落ちて
壊れた箱から
ころがりいでた
あねといもうと
今日は何をして遊ぼうか


ことのほか色を見たいのに
絵の具はどれも薄れてしまった
むらさきになるまでたた ....
満月が近づくと空気が変わる
だから空を見なくてもそれがわかる
うつむいて歩くと足音が遠のき
夜はいつのまにか
重くなっている

みやみや
絵葉書の風景のように
闇が美しく固定さ ....
庭の境に置いたサボテンに
猫が吸い寄り
すんすんしてる
ちくちくしても
まだやってる
サボテンが棘を引っ込める
わたしが触ったときには
刺したくせに
恩知らず

呼んでみるけど
 ....
鳥のかたちをした穴が
空に無数にあいていて
誰かが底からこちらを見ている
誰かと仲良くなれなくてもいい



猫のかたちに溶け残る雪が
猫のかたちの壁のよごれに
小さく小 ....
仄白い朝の駅への道で
誰かの心のかけらを
見つけました

それは「忙しい、忙しい」って言って
かりかりしていました
それは周りを気にする事なく
くるくると回り続けていました

私は何 ....
ものがたりは

いつも架空で

むなしい

本当ではないことに

託した

本当のことは

なんだか

いつも むなしい

本当のことを

本当のことで

あら ....
千波 一也さんの未詩・独白おすすめリスト(706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
壁__デッサン- 前田ふむ ...未詩・独白6*06-3-9
晴れたらいいなぁ- ひより未詩・独白2*06-3-9
さびしい海辺の光景- 前田ふむ ...未詩・独白3*06-3-7
青信号の向こう- 蒼木りん未詩・独白606-3-6
ごっこ- ひより未詩・独白2*06-3-6
パレード〜ていだと蟻〜- 仲本いす ...未詩・独白3*06-3-5
ぎゅ〜っ- ひより未詩・独白1*06-3-5
汲む—茨木のり子さんに—- まほし未詩・独白9*06-3-1
鳥籠- 前田ふむ ...未詩・独白10*06-3-1
美しい残像________________________- 前田ふむ ...未詩・独白10*06-2-28
そう- 蒼木りん未詩・独白306-2-27
私たちの河は海に届かない- いとう未詩・独白2006-2-27
あなたのことよ- フユナ未詩・独白706-2-26
グッナイ、マイガール- 仲本いす ...未詩・独白6*06-2-26
にゃご- 蒼木りん未詩・独白406-2-26
上海1986- たりぽん ...未詩・独白8*06-2-26
しとねはさらに美しい目をして- フユナ未詩・独白7*06-2-25
もぁもぁむぅん- ひより未詩・独白2*06-2-25
夢見る頃を過ぎても- あおば未詩・独白5*06-2-23
たぶん- 蒼木りん未詩・独白406-2-22
蹲る- あおば未詩・独白3*06-2-21
効能:急な発熱・胃の痛み- アザラシ ...未詩・独白6*06-2-20
らいらいらい- ひより未詩・独白4*06-2-19
右門捕物帖- あおば未詩・独白1*06-2-19
ノート(たからばこ)- 木立 悟未詩・独白506-2-18
みやみや- いとう未詩・独白1106-2-16
さぼってん- 蒼木りん未詩・独白506-2-15
ノート(なかよし)- 木立 悟未詩・独白106-2-15
誰かの心のかけらを- さくらほ未詩・独白8*06-2-14
ものがたり- こむ未詩・独白3*06-2-14

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