停電の夜に、
望月 ゆき

キャラメルを、1粒
ちょうだい
ことばなんかよりもずっと
ひかるから
そしたら
手さぐりでも、歩ける


包み紙は、きっと
捨てない


愛してる、って
100万回叫ばれるより
昨日までキライだった、
けど
今日、好きになっちゃった
って
すこしだけ
不機嫌に笑ってくれるだけで
やりすごせる夜も
あるんだ



未詩・独白 停電の夜に、 Copyright 望月 ゆき 2005-04-06 00:29:25
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