とにかくうるさいのです 夜遅くまで鳴き続ける
オオヨシキリの 昼夜 十六時間連続営業
 
もっと長いかもしれません いつ食事しているのか疑問です

あっちが鳴きやんだと思ったら こっちがすぐ ....
二羽いたら 騒音条例 違反かも オオヨシキリの 昼夜営業  私たちは互いが憎み合い、恨み合い、奪い合い、言葉を失って、
初めてコトバを発することが出来る、ピリオドとピリオドです。
しあわせ、が遠ざかれば遠ざかる程、雄弁になれるのは
ふこう、の ....
母を乗せたのぼりの電車
母を乗せたのぼりのタクシー
ペースメーカーの電池は音もなく 擦り切れて
障碍者手帳と交付されたタクシーの補助券は
どんどんなくなり 
彼女はもう どこにも行 ....
舟が港につながれている

波がゆれている

生き物の呼吸のよう

あたしは森からそれを見る

ひっきりなしの鳥の鳴き声

それがあたしの胎教

何度も生まれて

一日に何度 ....
氷の粒が背筋を下っていった
この氷はほんとうの愛のかたわれ
歌われることさえ禁じられた愛の
遠くて近い末裔がいま
背筋から皮膚全体に広がり
太陽が一つ終わっていった
お前はもはや風 ....
雪が溶けた駒ケ岳の山頂は
空よりも色濃い青で
夏休み初日の朝を告げる。

裏の畑から
私を呼ぶ父の声がした
長靴を履き麦藁帽子を被って
くるくると螺旋を描く葉や茎を折らぬように
夏野菜 ....
(呼び名は市道というのだが)
 
 わが家に接した舗装路は
  歩道と車道の区分なく
     往きかうかげは
       乏しく淡く

   そのうえ しばしば
  三毛猫さえも巡 ....
自由というのは
主義主張が通ることではない
周りを気にせずに
グズグズできることでしょう
焦げたソースの薫る
烏賊の入った焼きそばがうまい、
湯気の立つソースに塗れた太麺には
紅生姜もたっぷりのっていて

そっと隠れて
刻んだキャベツや
玉葱だの
もやしも入ってる

青 ....
食卓にウンコがあった
チョコボールのようだった
拾って臭いを嗅いでみた
完全にウンコ臭だった

「何故、此処にウンコボールが?」

ペットもいない
赤ん坊もいない
それなのにウンコボ ....
飲み込めず 大きな鯉を アオサギは 見つめるばかり 公園の池  雨に閉ざされる
時がくる
カエルは喜び
人は憂鬱になる

夏はまだかと愚痴り

夏が来れば
汗をかいて
また愚痴る

お前は五月が好きだと言い
俺は十一月が好きだという

 ....
それしかないものを撃ちたい
なにを撃ったらいいかわからないと言いながら、いつまで経っても撃つことができない
撃つだけの弾はあるのに、撃つものがない

もしかすると弾もない
弾がなくてもどうで ....
最近暑さが増してきて
日差しに負けそうになる日もあるけれど

大きな壁にぶつかって
めげそうになる日もあるけれど

夏が近づいて夏バテになりかけて
食べることが十分にできない日もある ....
国分寺の一角に
蛍が見れるかもしれない小川があるらしいのです
都会の片田舎にそんな場所があるのです
蛍にとっては幸せでしょうか

梅雨が訪れようとして
静かな祭り囃子が聞こえてきます
消 ....
蒼い魚が泳いでいたオリオンの川
三つの願いはシリウスへと
今夜も回っています
思い出のメリーゴーランド


どうした兄貴
やけにセンチなフレーズをと茶化してもよいものか
文芸部 ....
善いですね、花は
いつみても善いですね
たぶん神さまです
たぶんなんでもゆるします
きょうは特に会いたかったです

路傍の石っころは
決して言葉を使いません
でも 言葉を持っています
 ....
次第に近く聞こえてくる潮音が
夏の間近にやって来た
汗ばむうなじをフェイスタオルで拭きながら
海沿いの路をトボトボ歩いて
バス停近くの
紅い暖簾の中華そば屋にたどり着いた

一息吐いて
 ....
僕の心と月光の温度が
凍て付くような冬の海岸で

あの場所へ連れて行って下さいと
シリウスを指差す誰かの声が
真っ直ぐに空へ伸びて響いた

内に秘めた強さはきっと何か
目指すモノがある ....
新しいコンビニが
二丁目にできたみたい
オープン記念で
アイスか何かもらえるみたいよ
似たようなコンビニが
天国にもあるんだって
先に行ってるね
そっちで待ってるからね
後からちゃんと ....
てのひらに転がる
大粒のガーネットは
何処からやって来たのだろう
静脈血のような深い色を湛え
ぼくの手のひらを転がり
グラスの縁を回り
ぽとりと
奈落に落ちた

失われた少女のように ....
黙ってただ生きる
ということができない

永久に
見つけてもらえないから
暗いさみしい器の底で
発語したがる
別なあたし

世界中でたった一人の
ひとに向かって
そのひとだけに
 ....
僕は、しくみをうたがった

銀河が回ること
それは、終わりのないダンス

波が寄せては返すこと
ジャブと、強振のストレート

光が射すこと
レースのカーテンは、ちぎれた雲

お湯 ....
待ち合わせに遅れたのはきっと
赤信号が僕に惚れたせいだ

見つめ合うように佇む時間は
お前に縛られ僕は動けない

お前はいつも嫌われながらも
車同士で喧嘩しないうちに
愛の信号を送って ....
朝の光に濡れた電車には
七人掛けのシートに七人が腰を下ろし
つり革にも人の手がゆれていた

厳つい男と痩せた男の間に
若い女がはまり込み
ゆらーり ゆらりと
自分の世界で揺れ始めた
 ....
30分後には日常がはじまる
その30分の間に
着替え、顔を洗い、歯を磨き
昨日買ったお茶でも飲みながら
オリジン弁当でかったおにぎりを食べる

そとは慌ただしい
そらは雨模様です
 ....
水のなかの鐘が鳴る
祈りではなく
怒りのままに
鳴らされつづける


静かすぎる径の
はらわたが響く
光の内の
水泡をほどく小さな指たち


穴の向こうのまぶし ....
ざくり 
 ざくり
  切り開いていく

  ザクリ
 ザクリ
切り裂かれていく



沈没しようが
岸に辿り着こうが
時流は静かに流れる

己、凝視スル眼
潮流を読み笛 ....
結局のところ
クソの役にも立たない演説と
やりたくもないジジイとのハグを残して
奴は足早に去って行った
辞めた後の就職活動に
忙しいからだ

ところで
変なおばはんが
テレビで
「 ....
星丘涙さんのおすすめリスト(1286)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
オオヨシキリの_昼夜営業_- st自由詩1*16-6-6
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蛍祭り(ゴル投稿)- 高橋良幸自由詩416-6-3
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赤と青と僕の交差点- ミナト ...自由詩216-5-30
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クソ演説- 花形新次自由詩116-5-28

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