不意の山火事のように
惨事が痛々しく広がっていく
私に着せられたこの罪の衣
ここから滴る毒液に冒されて
途端に周りが敵だらけに見える
計略が動いている
私を陥れる巧妙な罠が至る所に ....
波の苦しみに喘いでいると
右耳の周囲にごみの磁場が形成されて
私は間も無くて
ひとたまりもなくテーブルに前歯をぶつけて
少し?かけてしまう(自慰ではないよ)
位相空間がシルクロードに出来てい ....
雨が降る
紫陽花濡らし
雨が降る

時は刻々と移り進み
季節は淡々と入れ代わり
命は生まれ育ち輝き枯れて
人は何かに導かれつつ自らを更新し

雨が降る
紫陽花青々と
雨が降る
秘密基地君と過ごせる静寂が何処までも愛増幅させる

ただ海を眺めて嫌なこと忘れ広い視点で今を眺める

広島駅新しくなり便利になり人の流れが穏やかになる

青空と秋桜畑秋示す肌寒い風紅葉を呼 ....
みてみろ
穴だらけな真っ赤な顔してさ
今日は犬みたいに吠えてやがるよ
普段は青白い顔して
冷たくクールぶってるくせにさ
遠吠えも届かないふりして
俺らの上で兎はべらして
満ちたり欠けたり ....
静けさという音が
降ってきて
{引用=それは
大人に盛られた
眠り薬}
影という影が
今という現実の
いたづらな写し絵になる


いつまでも暮れてゆかない夜があった
小さな公 ....
愛は見えないもの
見えないから
ふと不安になる
見えないから
騙される
欲望は見えるが
愛は見えない
必要は見えるが
愛は見えない
憎しみは見えるが
愛は見えない
愛は見えないが ....
                

夕日が地平に没しても
なお 街々の西の空が
かすかに明るみをおびている
足を止めて
やや赤みがかった
仄白いものを
見ていると
無性に泣きたくなっ ....
昔から奇跡は実在していて

いまも目の前に当たり前のように続いている

だからここにいると

奇跡は懐かしい顔をして在る


私は慌てて感じとる

それを真剣白刃でかき集める
 ....
すべてを話せるのなら
詩なんて書かなかった
人の間に立ち
場に即した言葉を選んでいるうち
いつしか僕らは機械のように
必要最小限しか話さなくなった
これを話せば秘密が漏れる
これ ....
僕は
スイカのような心を
持ちたい
包丁でぱっと割ったときに
みずみずしい赤い果肉が
ぎっしり詰まっているような
心を持ちたい
 父ちゃんからは 叱られる
 母ちゃんからは 諭される
兄ちゃんからは 無視される
 弟からは 小馬鹿にされる
  姉さんからは 笑われる
  妹からも からかわれる
いじけた おらは 押 ....
{引用=どうかあなたという揺るぎない現実に対して
絵空事のような恋情を描くわたしを許して下さい
これらの時代錯誤で大げさな言い回しは
詩人気取りの馬鹿な田舎者がそれでも言葉だけ
精一杯めかし込 ....
遅く目が覚めた日曜日
いつもの朝は光を帯びて
眩しく光る幸せ

君の笑顔が元気をくれる
目を擦りながら動き始める

テレビを見ても
相変わらずつまらない
日曜日を表している

昼 ....
制御のない朝の起動
太陽はいつまでも膨らみ
乱雑な鳥の鳴き声に光は拡散していく
二つの皿の擦れる音が
寝ぼけ眼の時間を砕き割り
名のない闘牛を歓声の輪の中に運ぶ

朝はこうして夜 ....
湯島天神の境内に入り
石段で仰いだ空の雲間から
顔を出す
しろい輪郭のお天道様が
遥かな距離を越えて
この頬を温める

あぁ、皿回しの利口なお猿さんが
師匠に手を引かれ
ひょこひょこ ....
Youtubeの画面にいる君は、木槌を手
に、鐘を鳴らす。ネットカフェから出た地上
は、若くして逝った君の父親があの日歌った
スクランブル交差点。

ぎくしゃくしたノイズが都会の鍋から溢れて ....
      裏庭を横ぎった 
         雀かなぁ
 それとも 春の野鳥かなぁ
 
     物寂しい郊外から
     聞こえて 消えた
    救急車のサイレンが

   広 ....
こんな{ルビ襤褸=ぼろ}きれの僕の中に、びい玉がある
億光年の光を宿し
何処までも続く坂道を (発光しながら)
回転して、のぼりゆく  
皮脂で汚れ切った車窓越しに
遠ざかる
街の灯を眺めている

真っ当に生きて
正しく幸せになることが
こんなにも簡単だと気付くまでに
随分と
遠回りをしてしまった


 ....
       
凍るような闇に
おおわれている
もう先が見えなくなっている
わたしは手さぐりで
広い歩道にでるが
そこには夜はない

誰もいない路上
灰色の靴音を
ききながら歩 ....
生まれ持ったもの 遺伝だろうか
あるいは環境 日陰育ちなのか

わたしの扱い方が悪かったのか
つい荒々しく掴み 力任せに――

その瑞々しさとは裏腹 なんという辛口!
泣いているのは わ ....
おぼつかない
てのひらでうけとった
灰色の雲間からの
太陽球のささやかな光筋に
もうすでに摩耗しきった熱の残滓
会話と歩幅に
かたつむりの速度を馴染ませた
潤いの傘の季節
かつての興隆 ....
血の滲んだ跡が
愛おしくて
頬に押し当てたまま
夜が明けるまで
このままでいよう

舐めるでもなく
拭うでもなく
頬ずりして
頬ずりして
一晩を明かす

なんでもない
大した ....
学校は
理想は教えるが
現実は教えないから
社会に出た時に
混乱する
真面目な子ほど
混乱する
世の中も
人の心も
僕の頭で考えられるほど
単純なものではない
ついわかったつもりになるから
いけない
私はぐだぐだになって生きて

ぼこぼこになって死んでいけるほど

自由なのだ

傷つけ傷つき

特に正しくも

悪くもなく

いつかの準備のために人のなにかを

見過ごすこ ....
腹立ちまぎれに
太陽に目がけて投げ入れた叫びは
放物線をかいてじゅっと蒸発し
陽と一緒に水平線に飲まれて消えていく

海辺の彼女は
「だからいったのに」というそぶりを見せ
つまらないもの ....
がらんどう
でなけりゃ鳴らない
灯りはいらない
隙間から射し込む程度
《{ルビ外面=そとづら}はいつだって焼かれているさ
がらんどうで
鳴かねばなるまい


万華鏡を回す要領
青白 ....
     おひとりさま は
        毎晩 毎晩
    寝台のマットレスに
 卒寿のからだを沈めるとき
     青い年 赤い齢の 
灰分となった 乏しい想いが
 天井から 舞いお ....
星丘涙さんのおすすめリスト(1286)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
濡れ衣- 葉leaf自由詩117-6-14
デウスよ出よ- 間村長自由詩5*17-6-14
雨と紫陽花- ひだかた ...自由詩917-6-13
秘密基地- 夏川ゆう短歌117-6-13
天体因縁- 秋也自由詩5*17-6-13
きつねつき- そらの珊 ...自由詩18*17-6-12
愛は- ホカチャ ...自由詩117-6-12
かなしみ- 前田ふむ ...自由詩7*17-6-12
奇跡- 吉岡ペペ ...自由詩417-6-12
無口ゆえに- 葉leaf自由詩1117-6-11
スイカのような心- ホカチャ ...自由詩117-6-10
薪の一束- 信天翁自由詩217-6-10
ミューズへの恋文- ただのみ ...自由詩9*17-6-10
日曜日の朝- 夏川ゆう自由詩217-6-10
朝と夜- 乱太郎自由詩13*17-6-9
合格祈願- 服部 剛自由詩317-6-9
YとHに捧ぐ――二〇一七年・渋谷にて――- 服部 剛自由詩117-6-9
田舎街の風- 信天翁自由詩217-6-9
ひかりの玉- 服部 剛自由詩117-6-9
終電- 自由詩9*17-6-8
距離- 前田ふむ ...自由詩13*17-6-7
白いふくらはぎ- ただのみ ...自由詩8*17-6-7
ニュートラル- 本田憲嵩自由詩417-6-6
血一滴- 坂本瞳子自由詩7*17-6-6
6月病- ホカチャ ...自由詩117-6-5
単純- ホカチャ ...自由詩117-6-5
ぐだぐだになって- 吉岡ペペ ...自由詩917-6-4
波打ち際の彼女- 日々野い ...自由詩717-6-3
がらんどう- ただのみ ...自由詩13*17-6-3
摺り足- 信天翁自由詩417-6-3

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