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かつての 誰にも言えなかった救いの手
公にしてはならない
あなたに迷惑が及ぶから
やましいところ何一つなくとも
どんなにか
わたしの心をさらさらと
さやかに流れる/流れ去らない
夜空のな ....
{ルビ昨夜=ゆうべ}みたのはなんだっけ
昨夜みたのは金の星
応えたあなたは誰ですか
通りすがりの銀の風

明日もあなたに会いたいな
とっても優しい声だから
明日はわたしは隣国へ
十日後 ....
独身最後の八月のその終わりに
痛みに耐えかねてわたしは
あなたの部屋の
あなたの冷蔵庫を開ける未明

みつけられずに
カニカマを消極的に選んだ
食べ終えて そして胃薬とバファリンとを
 ....
こころころころ石っころ
石っころにはこころはあるか
せめても言葉をしってくれ
さびしいかなしい聴いてくれ

こころころころ石っころ
石っころひとつポケットに
せめても少しぬくくなれ
う ....
東京の空を知っているか
ネオンのその上にあるんだ
スカイツリーのその上にあるんだ
匂菫のそのうえに
あおい銀杏のそのうえに
かの黄葉のそのうえに
稀なる雪のそのうえに
ぺてんに慣れてうた ....
夢みるようなうすももいろ
澄んだ湖水のようなみずいろ
二冊のファイルの背表紙に
二色のテープを貼りつけてみた
表紙と裏表紙はスタンプや使用済みの異国の切手
舶来のステッカーなどで飾りつけたい ....
生きていれば二十七歳
二十五歳まで生きるものよと
微笑って言ってくれる小母さんも居たけれど
十二月の空はあおくあおくあおかった

十年の月日が流れ 忘れられない
あなた以外と暮らそうなんて ....
心を一つ地球に残し
宙には星が二つ増えた
わたしにしかみえない
星が、宙に、二つ

四季の銀河へ夢の旅
片道切符で行ったのに
目覚めればいつもの部屋
いつもの部屋 いつもの部屋

 ....
泣きたいほど優しいひとがいて
あるいは いま たったいま
しばらくこのままでいたい
神さまに祈る 明かすと

思春期も反抗期もなかった
そのせいか ふいによぎっても
いつも掴めずに未知の ....
その少女の心にとって
世界はちいさな鳥籠のようなものだった
清潔な場でなくてはならなかったし
少女も清らかな心を懐いて
完全無欠な美しい絶対の四季の森の湖面に
常にさやかな漣をつくる風のよう ....
宿ったのは冬
泣くばかりの少女
なぜと問う大人もなく
並木道 交差点 路地裏 あてもなく
公園で妖精の赤子を睨む ちいさな背中
融けた かつての白い結晶 雪うさぎ 南天の実
その くれない ....
日没を{ルビ悟=し}る港町の夕市とうその記憶のなかの小母さん


真夜にも止むことのない港町夕焼け市場の冬の日の雪


完璧に息絶えてないお魚のしょっぱいなみだも瓶詰として


暮れ ....
しなくちゃいけないことを
「ぼんやりと思う」の引き出しにしまってく
そして冷蔵庫から夢を取り出して有難くいただく 美味い。
これだから夢はやめられない、と遠くをみながら

眠り羊のラムネをさ ....
弥生生まれの小鳥の日日は
{ルビ父母=ちちはは}恋しい空でした

弥生生まれの菫の日日は
暴雨を忍ぶ{ルビ詩=うた}でした

弥生生まれのヒトの子の日日は
シチューが好きな{ルビ私=わた ....
なにごとにもかなしみばかりの日日のなか夏空の雲まばゆいばかり ひと息ついて
何を飲もうかな と思った時に
いつもの紅茶のティーバッグが手を挙げた
だから紅茶にした
そういうふうに私は
一人暮らしをやりくりしている
風を聴く日は多く
大きな声では言え ....
善いですね、花は
いつみても善いですね
たぶん神さまです
たぶんなんでもゆるします
きょうは特に会いたかったです

路傍の石っころは
決して言葉を使いません
でも 言葉を持っています
 ....
{引用=さびしさで明けた一日は
かなしく暮れゆきまた終わる
遠くのどこにも里はなし
近くのどこにも愛はなし

かなしみで終えた一日は
知られぬなみだで幕となる
みあげるどこにも星はなし
 ....
小川がさらさらと流れていく
時の移ろいを
知ってか 知らずにか
気ままにさらさらと

聴こえるのは それは遠い日
遠い日に見た沈む夕日が
ぽっちゃっと音を立てて ほら
最後の光のしっぽ ....
星丘涙さんのもっぷさんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あなたに- もっぷ自由詩417-11-3
午前三時の窓辺にて- もっぷ自由詩417-9-19
骨折- もっぷ自由詩517-8-30
こころころころ- もっぷ自由詩417-7-29
あなたは東京に愛されている- もっぷ自由詩317-7-11
ぜつぼう- もっぷ自由詩217-7-9
七月、七月。- もっぷ自由詩317-7-5
心一つ、星二つ- もっぷ自由詩7*17-6-19
Tokyo_Blue- もっぷ自由詩1017-2-20
いたる- もっぷ自由詩1117-2-5
あかい靴- もっぷ自由詩317-2-1
「港町夕焼け市場」_一〇首_2016.12.21,_27- もっぷ短歌416-12-27
今夜- もっぷ自由詩416-11-22
あたしの唄- もっぷ自由詩416-11-12
かおるのおと_2016.07.20- もっぷ短歌316-7-20
一人暮らし- もっぷ自由詩616-7-19
善いですね、花は- もっぷ自由詩6*16-6-2
茜音(幕間として)- もっぷ自由詩416-5-28
小川の夜- もっぷ自由詩516-3-27

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