たいせつをさがしている
大袈裟でもなく控えすぎず弾力をもつもの

空は低いが僕の中にそれをおしあげる力があるだろうか
誰も風化しない星々も変化しないのではちょっと困るのだ

粘土のように塑 ....
前に体重がかかっていますね
と 足型調べる靴屋さん

胸は反らせているはずなんだが
と わたし

町中を歩いて
ウインドウに映るわがすがた横目で眺めれば
なんと言うことだ
前屈みでせ ....
天気予報を見ると、日本のどこかに雪のマークがついている。ツンとした空気の真ん中で、息を吐く。するとその音が思いのほか大きくて驚く。あったかい毛布を肩にかけ、音楽を聴く。ロックを。できるだけ明るいロック .... 天井は高く
空も高い

搭乗のアナウンスは
行き交うスーツケースと人ごみに
まあるく
反響する

この(ゲート)までは
誰でも爆発できます
この(ゲート)からは
*****だけ爆 ....
ぼくは錬金術師のように
黄金を創ろうと必死になっていた
銅に銀と錫に亜鉛を混ぜて
ローズマリー・パセリ・タイム・セージを加え
そして 少量の胡椒とカルダモン

青い炎で炙れば
黄金色の合 ....
久々の早帰りに
電話の向こうで
妻が文句をいう
冷凍庫は貴方が
イッパイにした
妻の激流止まず
僕に記憶はない
何ということだ

酔った勢いから
楽天市場の散歩
記憶に無かった
 ....
寸止めのはずが当たってうずくまるあした天気になりますように 誕生日気づかれなくて秋刀魚焼く 私は透明なので
みんなとの楽しい雑談に混ざることもできない
私は透明なので
誰かに親切にしてあげることもできない
私は透明なので
どんなに困っていても誰にも助けられない
私は透 ....
道々拾うそれらはどれも
純度の高い結晶だから
とても効き、沁みる
わたしは決定的にまだ、
持っている 家路 を{ルビ長靴=ちょうか}で踏みしめる
たどり着いて(そして孕む、卵のかたち)
ど ....
ケンケンパ
ケンケンパ

道路にロウ石で丸を描いて

ケンケンパ
ケンケンパ

まるまる転がるよ

ケンケンパ
ケンケンパ

見上げてね

ほっとしてまた下を向き
ケン ....
僕は彼女を名付ける事にした

彼女は僕の天秤が
どちらに傾くのか知らない

僕は彼女の知る真実から
不確定だといって目を背けた


嘘は
特定の誰かを騙す為に
鍵は
 ....
宇宙にある
一つの場所、一つの時間

流星は覚えている
巨視の瞳孔を開き
微視に解体される運動と感情を

私はあなたの記憶
機能化された一つの個体
朝、目覚め
夜、眠るまで

 ....
もう二度と歌は歌わない
そう決めたのは
合唱コンクールの練習の時
隣の子がクスッと笑ったから
以来本当に僕は歌を歌わなかった
音楽の時間は口パクで通したし
歌のテストの日はズル休みをした
 ....
墜落する戦闘機
中に人が乗っている
中にきっと人が乗っている
その人はお父さんお母さんがいて
尊敬するお兄さんお姉さんがいたかもしれない
可愛がっていた弟妹がいたかもしれない
撃墜された戦 ....
“相手とコミュニケーションが取れない
この作戦は決行するしかない
我々には戻る場所が無くなった
補給する術も材料もない
我々は戦うという選択肢を取らなければならなくなった
この暮らしを守るた ....
流れ星を数える夜は
一人寂しく冷たい黒

おやすみのあとの秘め事は
誰にも気付かれない
空の星を金平糖にして
食べていることも
誰も気付かない
約束したのだ
海のクラゲと
星がいな ....
空の色が無くなり
銀盆のような
アルミニウムの月が昇っていた
少し戸惑いながら
東の空を眺めていたら
雲霞のような
鳥の群れが
北の方角を目指している
不思議ではないのだけれど
ぼく ....
まひるの余韻が
からだに蓄積して
わたし
気怠く溶けてしまう

触れないゆびの熱が
くうき 揺らして
ざわめいてるのは
柔らかに開いた毛穴から踊る火照り
芯でくぐもる泡気は
微かな ....
例えば、それは記念日の夕食の
テーブルにある蝋燭が照らす淡い瞬間
ワインで少し赤くなった顔が綻ぶ瞬間
例えば、それは久しぶりに家族で行く海外旅行の
澄み渡る天の青を仰ぎみる瞬間
遠くに見える ....
肩で風切ろうとしたら亜脱臼 湯豆腐の季節がやって来た
鍋を挟んで
小学校以来のお前の顔が
ようやく和らいできた

俺は少し安心した

話す言葉はすべて昔の想い出ばかり
繰り返し
繰り返し
語りながらも飽くこと ....
おまえの国をつくれ

おまえの国の国歌を唄おう

いっしょにおまえの国歌を唄おう

オレもいっしょにおまえの国歌を唄おう



おまえの国をつくれ

おまえの国の国旗を振ろう
 ....
ラッキーワン
ラッキーツー
ラッキースリー
ラッキーフォー
ラッキーファイブ
ラッキーシックス
ラッキーセブン
ラッキーエイト
ラッキーナイン
ラッキーテン
ラッキーイレブン
ラ ....

おはよう
と言う

それだけでほっとする

朝が来たということ

声がちゃんと出るということ

おはようを言わない1日は
もやもやしている
昨日がまだ続いているよ ....
臨界に旅立った母は、すこし痩せたみたいだ

もう、帰りたい。という
ここには団欒がない。という

距てるものは何もないのに
働きすぎたのだろうか
午後十時二分の、電動歯ブラシは
 ....
酒なくし味醂を啜る 滝壺の深淵から
天空に珠をさがす
うねる銀の龍の嘆き
龍は雷鳴とともに雨を降らした

飢えた民のために
龍は慈雨を与え
空の彼方へと去ってゆく
雲間にその痕跡だけが残っていた

 ....
秋と冬の境目の
限りなく冬に寄り添う秋だから
ならべてみたくもなる
あったかいものをしこたまに
{ルビ炬燵=こたつ} 湯たんぽ 綿入れ{ルビ袢纏=はんてん}
焼き芋 甘酒 鍋料理
{ルビ熱 ....
マッチを擦った
においが好き

懐かしいから

クリスマスのロウソク
ストーブ
父さんの煙草

子供の頃に

安心した匂いだ
たけしさんのおすすめリスト(610)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たいせつの歌- 梅昆布茶自由詩20*15-11-27
前屈み_ー歳を取るとはこういうことか8ー- イナエ自由詩15*15-11-27
20分の儀式- ユッカ自由詩1115-11-26
ゲート- 高橋良幸自由詩215-11-26
審判- レタス自由詩415-11-26
冷凍庫- レタス自由詩6*15-11-26
寸止めのはずが当たってうずくまるあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌315-11-26
誕生日気づかれなくて秋刀魚焼く- 北大路京 ...俳句615-11-26
透明人間- 葉leaf自由詩115-11-26
冬のあした- もっぷ自由詩7*15-11-26
ケンケンパ- 鵜飼千代 ...自由詩16*15-11-25
遺書の切れ端- 凍月自由詩4*15-11-25
記憶- 鷲田自由詩415-11-25
歌はもう歌わないと決めたけど- 夏美かを ...自由詩37*15-11-25
祈りの燈火- 秋也自由詩2*15-11-25
戦争- 鷲田自由詩615-11-24
おやすみがなくなったら- 瑞海自由詩8*15-11-24
透明になった空- レタス自由詩715-11-24
放熱- レモン自由詩10*15-11-24
瞬間- 鷲田自由詩1015-11-23
肩で風切ろうとしたら亜脱臼- 北大路京 ...川柳215-11-23
晩秋の夜に- レタス自由詩315-11-22
おまえの国をつくれ- 北大路京 ...自由詩415-11-22
ラッキーナンバー- 北大路京 ...自由詩815-11-22
おはようがなくなったら- 瑞海自由詩3*15-11-21
もんじゅ- たま自由詩15*15-11-21
酒乞食- レタス俳句215-11-21
天空- レタス自由詩315-11-21
扉の隙間から- ただのみ ...自由詩21*15-11-21
ともしび- ガト自由詩7*15-11-21

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