スーパーで
里芋 大根 葱 人参 牛蒡 コンニャク 油揚げをカゴに入れ
最後は豚バラを見定めて
鰹節と煮干しの出汁煮込み
信州味噌を溶き
妻に捧げる一椀の思い

のどを通らないのはしょう ....
味噌汁に
浮かんだネギの
香りにも
いま亡き母の
面影浮かぶ

忙しく
朝の立ち食い
せわしなく
天玉そばを
一気にすする

12時に
正直な腹
なににしよう
ガッツリい ....
信長の首を土産に紅蜥蜴 泡になる人魚を深く吸い込んで永遠を手に入れてしまった 君の指先の温度を
以前触れて測ったのに忘れてしまった

まだ火のついた吸い殻 逆再生される夢

千円札は五百円玉二枚にはならないし
五百円玉二枚は千円札にはなれない
 ....
消えてしまったよ
いくつも重なっていくうちに
それらは透明になって
ゆらいでいるのさ

何処かへ
風はすがた無くすすむ
僕の体温をひやしながら
斜めにばかり向かっていく

もうなん ....
武蔵野の林に分け入り
小鳥のさえずりを聴きながら
止まった時計を垣間見る
足と手のひらが石化する夕方の不安から逃れ
商店街の何時もの食堂
今夜は大盛の鯖味噌定食にたっぷりとした豚汁
俺はた ....
この時間
どこを歩いてみても
ラーメン屋はやっていない

乾燥したファミレスが灯りを灯しているだけで
目的のラーメンは何処にもない
彼らもきっと眠いのだろう
けれど
キツネ顔のチャルメ ....
明け方 季節を忘れた
冷え行く寒さの中で
冬は姿を消し
沈黙は空気を透明に染めた

朝 差し込む光を浴びて
言葉を忘れた
荒涼とした会話が砕かれ
鳥の鳴き声は静寂に木霊した

昼  ....
七草を七つ言えないまま食べた どてっぱらに長過ぎた春 水爆かどうか疑問も核は核 大国へチョウセン示す誕生日 暖冬も兜町には続く冷え ひとを見て

ひとに触れて

ひとと関わって

ひとから聞いて

そう(理想)なりたい自分や

そう(願望)なれない自分が

顕れて



それはまるで物語のようだ
 ....
聖夜に雪や星が降る

水平線にひかりの島

薬をビールで流し込む

キリストみたいな世捨て人

聖歌が夜にこだまする

車は30年前ので充分

それは見間違いかも


糞 ....
雑踏をかき分けながら
正午の鐘が鳴る
おなかも鳴れば
そこは立ち食い蕎麦屋
千円札を差し込み
天玉そばの食券がポロリと落ちてくる
ジャラジャラとおつりの音

男たちの背中をかきわけ
 ....
三年前にどうにも眠れなくて
三か月半の入院をした

そして今度はどうにも食べられなくなって
また入院する

そこはさまざまな動物が生息しているジャングルだが
静謐な時間が過ぎる場所
い ....
可能な限り赤い空に

ぼくらがおもう神様がいた


ライトバンが光を揺らして

とぼとぼとぼとぼ道を行く

いき違いばかりの愛しさが

まかり通ってからから言う

からからか ....
夕去りて
静かに静かな
時を過ごすいま
妻と語らう
幸を味わう

夜も更けて
紫煙をくゆらす
ひと時に
過去を眺めて
明日を語らう

それぞれの
生きざま想い
歌ながめ
 ....
ひとの心は果てしなく彷徨う
距離や時間を超えてゆく

痕跡にすぎないものに捉われ
憶測の触手をあすに伸ばしておののく

ときどき何かを削ぎ落しながら
変わってしまうことをおそれながらも
 ....
UFOを撃ち落としたという君の血が赤くないことを知ってる 好きな子の声帯模写で俺の名を呼んでときめくセリフ録音 悲しいことがあると

あなたの名を呼んでいる

呼んでなぐさめられている

やさしくてあたたかい肉だ

体液でよごしても

けがれたこころで乱暴しても

あなたはよろこんで
 ....
横顔とは
君の横顔が見える、という事は
なんと切ないものなのだろう
その視線が此方に向く事はない
僕は君の横顔を見ているだけで
それ以上、何も出来ない


膚の下の肺の中を
 ....
小さな袋に大きな希望

「育ってくれてありがとう」と心の中でつぶやきながら

姪っ子にお年玉を手渡した
幾億粒の{ルビ眼=まなこ}が煌めく
夜の底

磁気に繋がり
流れを描き
脆く途切れ
こぼれる様を
見ているようで
見ていない
視線の針が交差する
決して出会うことはなく
跳ね返る ....
アラフォーになっても纏い続けてる体育祭のクラスTシャツ モモンガを好きだと言った君の部屋ムササビらしきヌイグルミあり あのときたしかに荒野に吹く風の音

爆心地にはアスファルトとコンクリートとガラスや金属、LED、わざとらしい街路樹

光の船だ

打楽器が跳ねている

噂話が沈む

タイヤが滑る
 ....
たけしさんのおすすめリスト(610)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
豚汁- レタス自由詩316-1-14
一日- チーズオ ...短歌316-1-14
信長の首を土産に紅蜥蜴- 北大路京 ...俳句216-1-13
泡になる人魚を深く吸い込んで永遠を手に入れてしまった- 北大路京 ...短歌316-1-13
さよならの跡/殺風景な部屋- 凍月自由詩8*16-1-13
無の気配- 陽向∮自由詩13*16-1-13
夕刻になれば- チーズオ ...自由詩616-1-13
徘徊- レタス自由詩416-1-13
忘却- 鷲田自由詩1216-1-12
七草を七つ言えないまま食べた- 北大路京 ...川柳716-1-12
どてっぱらに長過ぎた春- 北大路京 ...自由詩516-1-11
水爆かどうか疑問も核は核- 北大路京 ...川柳416-1-10
大国へチョウセン示す誕生日- 北大路京 ...川柳216-1-10
暖冬も兜町には続く冷え- 北大路京 ...川柳316-1-10
想い- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-10
世捨て人- 吉岡ペペ ...自由詩516-1-10
立ち食い蕎麦- チーズオ ...自由詩816-1-10
ハートランド- レタス自由詩816-1-10
赤い空- 吉岡ペペ ...自由詩1816-1-9
夜空- レタス短歌316-1-8
越境- 梅昆布茶自由詩2316-1-8
UFOを撃ち落としたという君の血が赤くないことを知ってる- 北大路京 ...短歌716-1-8
好きな子の声帯模写で俺の名を呼んでときめくセリフ録音- 北大路京 ...短歌116-1-8
月あかりの道- 吉岡ペペ ...自由詩516-1-8
横顔- 凍月自由詩8*16-1-7
小さな袋の中にある- しょだま ...自由詩316-1-7
流星雨- Lucy自由詩24*16-1-6
アラフォーになっても纏い続けてる体育祭のクラスTシャツ- 北大路京 ...短歌316-1-6
モモンガを好きだと言った君の部屋ムササビらしきヌイグルミあり- 北大路京 ...短歌616-1-6
爆心地- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-6

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