僕らの明日はどっかにつながってるんだ
さよならなんて言うもんか って
鳴きつづけてぱたりと絵本が倒れるように
 
 
 
さよならとくじらが言った(ように見えた)
さよならと機関車も ...
あのラーマが販売を終了する
ラーマとは、インド神話最大の英雄の一人で
タイの現国王もラーマ10世なのだが、
販売を終了するのはマーガリンの名前だ

ボクたちは、あたりまえのように
毎朝パン ...
つらいことは
つらいですよ でも
人生はゲームだ
と思えば
気が楽になる私



私は
私を
生きている
これは
他人の人生ではないのだ
 


      なにも浮かばぬ朝もある
 
 
  
 
別れは皮膚のあたりが
ひりひりする
トマトのゼリー状のところ
わたしが育てた何か

剥離するその先に
夕立だけの街
手を動かせば
いつも触れるものはあり
その形状も
その名 ...
行きゆきて
独り旅路の
白い道

蝉しぐれ
岩の清水を
手にすくう

笠あおぎ
入道雲に
息をつく
酒仙には
届かぬ想い
身に染みて
今宵も酒に
この身漂う

酌み交わす
友はひがしの
月眺め
涙ながして
望郷を詠む

{ルビ喧嘩=けんか}売る
李白の瞳
青々と
草原{ ...
ほら、見てごらん
指先が少し光っているよ

表情のない肖像画が呟いた

ベランダに出て
夜空に透かしてみたけれど
少しも光っちゃいない

ん… 指が石化している
でもキーボードを打 ...
 Adoは天才

 Vaundyも天才



 歌える人はうらやましい

 表現できる人はうらやましい、けど



 一切合切天才みたいな人でも

 案外存外心配事とか ...
 雑然とした卓に
 ちょっと戯れに挿した
 寒椿の 紅い沈まり

 眠れないのです

 時は重たいものですね
 全て寝静まっているのに
 音があるのです

 秒針が刻む
 藍 ...
お下がりの大きな自転車は
不躾な轍を踏んでいた
5時のサイレンが鳴る頃には
納屋の隅の方から
古い天気予報が発掘された
曇りと雨の日には
ばってんが付けられていたけど
晴れの日は見たこと ...
終わりに向かいて
放つ火、 

それ、 
この世界この現の在り開き示され

その人この人、
それぞれが掴み取った世界現実と。
漂いに雨の降り
彷徨いに晴れ上がり
あなたの瞳に広がる砂漠
水を求め深井戸へ降り行けば

底から溢れ流れ出る思惟の力動線、

直観を掴み取り世界の在り生成するを
体験させ意識化させる認 ...
*夜明け


 ニュース屋が言ったように、一面識もない人間の生死のことなど、他人が分かるものなのだろうか。そう考えながら、Lは夜の間も歩き続けていた。S市の繁華街はそれほど広くはない、い ...
*精神病院


 今から1年ほど前、Lは精神病院に入院していた。そこでは何もかもがおかしかったし、何もかもがおかしいことが正常だった。

 人というのは、その置かれている環境にすぐに ...
    ……小曲は終わった。
    木枯のような音が一しきり過ぎていった。
    そのあとはまたもとの静けさのなかで音楽が鳴り響いていった。
        ――梶井基次郎「器楽的幻覚」
...
いたるところ花は咲き誇り
いたるところ花は萎み枯れ
街行く人の方向はあちこち
ばらばらとはらはらと
葉は枯れ落ち育ち茂り
空は変わらず青く青く
俺は境界線で破裂する
思惟のふちから
言葉が崩落してゆくとき
僕は君の夜を抱き
君は僕の夜を抱く

その暗い球体の中に
守るべきすべてが
あるかのように

たとえばそこに
紅い薔薇
暗さの中では
も ...
色づくからすうり
いつのまにか冬

たねを取り出して綿に包み
マッチ箱に入れて待って
ほら黒いたねが黄金色に

祖母から教えてもらったあの秘密は
どこへいった
もう1回試してみたいな ...
はたせなかったやくそくが
はたされないまま
はてまで
つくられたみち
はたして
はたされないものを
はたすことが
やくそくだったのかも
わからないまま
はてまで

初出 日本we ...
白と黒の、うっとりと時の踊り場で寛いでいるかのような、冬
雪は未だ、ここに居てもいいのかどうなのか、
わからないでいるように見えたりする、初冬
暗い雪の夜道を歩いてみれば、小首をかしげた四つ足獣 ...
う、うそ
あ、あほらしい
か、考えられない
そんなことを歌っていたせいで
バッハが床から生えてきて
そんなことのために
おれは楽譜を書いたのではないぞ
怒るぞ
と怒っているのだ
しら ...
これは沙石集にのっている
霊験あらたかな青い石ですよ
トイレのタンクに入れてお使いください
とてもいい匂いがしてきます
本当です
箪笥の中で眠っているといろんなことを思い出す。外では送電線がぶんぶん唸っているので余計にそうだ。そのうちまた学生服を着た鶏のような女がやってきて、箪笥ごと海に運ばれるのだろうけれど、今はまだ真夜中の最 ... 寄せ鍋の
湯気にけむりて
友どちが
近況かたり
夜は更けゆく
いまは無い
おでんの屋台
何処いった

焼き鳥の
匂いが誘う
帰り道

チャルメラは
スピード上げて
走り去る

もつ煮込み
野菜だらけで
吐息つく

コンビニに
行 ...
 
ときはいにしえ神々かがみ覗き込んでは不思議がり
私は{ルビ開襟=かいきん}シャツを着て
路地を左に曲がり
ズボンのポケットから白いハンカチを取り出して
首筋を拭ぐった

家の山茶花の垣根から
{ルビ割烹着=かっぽうぎ}を着た妻がアイロン ...
お供えのような小さな菓子を買う

あまくてすぐに溶けてしまう

ころんとしたなまえの。

傘を開くとボンと音がして、腕に吊った菓子箱が少し跳ねる。

タカタカタカと安定したそぶりで行き ...
なるようになるは
ポジティブ思考
なるようにしかならないは
ネガティブ思考
結果は同じでも効果が違う
居心地が違う


なんとかなるは
サバイバル思考
なんともならないは
パニッ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
sayonara.com 61-70AB(なかほ...自由詩1023/12/20 11:26
さよならラーマatsuch...自由詩18*23/12/20 10:20
※五行歌 二首「人生はゲームだ と思えば」こしごえ自由詩4*23/12/20 10:17
2023年12月20日朝 無題足立らどみ自由詩3*23/12/20 8:39
夕立たもつ自由詩423/12/20 7:04
芭蕉のオマージュレタス俳句3*23/12/20 1:03
李白のオマージュ短歌1*23/12/20 0:36
ある肖像画自由詩11+*23/12/19 23:39
Adoは天才おやすみ自由詩123/12/19 21:15
アンニュイリリー自由詩12*23/12/19 20:57
お下がりの自転車ちぇりこ。自由詩1023/12/19 19:08
詩想52ひだかたけし自由詩4*23/12/19 18:37
詩想51自由詩7*23/12/19 17:29
Lの昇天③おぼろん散文(批評...3*23/12/19 16:57
Lの昇天②散文(批評...2*23/12/19 16:56
Lの昇天①散文(批評...2*23/12/19 16:55
飢餓(改訂)ひだかたけし自由詩5*23/12/19 15:58
抱 擁塔野夏子自由詩9*23/12/19 10:26
素敵な週末wc自由詩823/12/19 9:48
言葉遊び自由詩823/12/19 9:44
冬の時計山人自由詩12*23/12/19 7:19
バッハ春日線香自由詩023/12/19 6:47
青い石自由詩123/12/19 6:47
箪笥自由詩123/12/19 6:46
忘年会レタス短歌1*23/12/19 0:28
お腹が空いた俳句5*23/12/19 0:11
《都々逸》未来を映しだす鏡有り足立らどみ伝統定型各...323/12/18 23:29
幼い頃の夢レタス自由詩3*23/12/18 23:21
消え物タオル自由詩3*23/12/18 22:18
なるようになりたいイオン自由詩3*23/12/18 21:42

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