こんなに不安になるくらいなら、
いっそ手をはなしてしまいたいと、
何度思って朝が来ただろう。

だけど、

気づいたら、君のぬくもりが
はなしかけた手を引き戻してる。
そんな不安など、 ....
苦手だったメールと電話。
つながれる、そう思ったらやめられなくて。


他の子と過ごせば、更に思いしる。
誰の側にずっと居たいのか。


ずるいのは、駆け引きばかりするあなたと
傷つ ....
何の変哲もない住宅街
築20年以上の家が多くて
いわゆる団塊の世代のマイホームが並ぶ

父が団塊の世代にあたるわたしは
この町に生まれた

入学式のたび桜並木の下で写真を撮った
1番大 ....
まだ昨日。聞こえていないフリをした、
あなたの目が忘れられない。


客観を武器に主観を振りかざす。
何が正しいのか、わからないままに。


ありがとうなんて、たくさん言わないでよ。
 ....
買った父が誇らしげに笑う。ぎゅっとつまった、初みかんの味。

暮れどきに見た木の、やわらかな色彩に、心からこの町をいとしいと思う。

天気予報見ずに失敗した、とふるえるあなたに、この赤いマフラ ....
1.
人生の岐路に立って初めて
選択することの怖さを知る
安定を叩いて確かめるのは危険すぎるから
どちらが正しいのかはわからないけれど
脆弱な片方の道にふわりと足をかけ
反対側の道を叩き壊 ....
うつくしい白を見た
白はすなわち無、というわけではなく
様々な存在を表現していた

 やさしくあたたかな白を見た
 白は世界をつつみこむかのような
 やわらかな空気を生みだした
 ゆるや ....
どこからかほんのりくちなしの匂い
梅雨に入って水の声

雨が上がったその日の夕方
ゆっくりゆっくり空を見上げた

じんわり西の空が赤くなる
カラスの声が遠ざかる

大切なものは陽で滲 ....
いつか出会う誰かのために、
たくさんの「うつくしい」を育てよう。
果てしなく続く青空や、海。
高層ビルの窓ガラスに反射する光や
ネオンがまばたきする夜景。
いろいろなものを見て心をふるわせる ....
ゆるい風が脇をすり抜けてゆく
今ごろ地球の裏側で
こんな風を感じている人が
いるのかもしれないと思いながら
わたしは今日も歩いている

平和を願える君が
うらやましくてたまらない
平和 ....
昨日浮かんだ君へのことばは、
朝になったらはじけていた。
部屋の隅には、かけらが浮いていた。

部屋の隅に浮かんだかけらを、
手を伸ばしてつかもうとしてみる。
拍子に空気がふわりと動いて、 ....
赤いポストをめがけて行って、
ふと視線を右にそらすとあなたがいた。
二車線の道路をはさんで、
大きなガラスの向こう側。

視力は前より落っこちて、
お月さまはいくつも見えるのに、
何メー ....
いつも一緒にいるふたり
趣味や考え方はすごく似ているのだけれど
人に対する価値観が全然似ていない

ひとりは考えすぎ
 あの子はこう思ったかな
 ああ言ったのはまずかったかな
 きっとこ ....
しんだらいいのに なんて
そんなに簡単に口にしないで
何気ない一言なのかもしれないけれど
現実には起こりえないと思っているかもしれないけれど
それは実はわたしたちのすぐそばに潜んでいて
すこ ....
自信がなくとも今日という日はおとずれて
ほほをくすぐる若い風が
生きているよと耳打ちする
こっそりみていたお陽さまは
くすりと笑ってわたしを照らし
ゆっくりでいいよと包みこんだ

焦って ....
愛する人がいる人はうつくしい
人を愛する心をもつ人に
強く惹きつけられてしまう
その引力がたまらない

大切なものを思う心が
やさしい光で溢れて見える
守るものは人を強くし
その目にか ....
鳥の声がはじけるように窓から入る
また時は流れて わたしは一日を生きようとしていて
失ったものの大きさに 間をすりぬける風で気づく

やさしい気持ちや いとしい気持ち
心配されることや 大切 ....
やさしい気持ちになれる人と
一緒にいたいとそっと想う
愛してるをそのままかたちにできるような
そんな関係でいられる人と
ともに世界をみたいと願う

相手を思いやれないのは
こころが狭いか ....
今起こす行動は全て未来につながっている
どれだけ今その瞬間を生きようとしても
それは全て未来のためになる
次の一瞬がないとして
誰がこの瞬間を生きようと思えよう

たとえ明日がないとしても ....
明けてゆく空 広がる光
世界はこんなにもうつくしい
始まる一日に ほほえんで
今日もわたしは 今をうたう

生きていてもいいのかな
そう思うときが確かにあった
わたしは誰、と 闇に問う
 ....
ことばが好きだ。
ことばは、自己顕示欲のかたまり。
わたしのこと、わたしが見たこと、
わたしが感じたことを、
わかってほしくて。伝えたくて。

ことばが好きだ。
ことばは、君に近づく手段 ....
アキラ(21)
タイトル カテゴリ Point 日付
体温の引力自由詩010/3/4 23:30
衝動短歌008/10/26 1:56
この町自由詩1*08/3/24 3:19
眠れない夜短歌008/1/29 3:57
そっとやってきた短歌4*07/12/6 4:20
生きる自由詩2*07/10/15 2:58
自由詩4*07/7/15 6:20
陽で滲んで自由詩3*07/7/6 0:45
いつか出会う誰かのために自由詩2*07/2/1 15:33
your peace, my peace自由詩1*06/12/21 22:09
キャッチ自由詩3*06/12/15 0:52
靴ズレ自由詩0*06/12/5 13:15
ふたりと さんにんめ自由詩1*06/11/23 7:06
しあわせのもろさ自由詩1*06/11/19 11:09
ゆっくりでいいよ自由詩1*06/11/18 1:25
引力自由詩2*06/11/12 20:58
なくな 君はひとりじゃない  - 鎮魂歌 -自由詩0*06/11/7 10:26
素直になるのはこわいけれど自由詩1*06/11/5 13:01
「今を生きる」哲学自由詩2*06/10/6 23:10
夜明けのうた自由詩2*06/10/4 23:36
ことばが好きだ。自由詩1*06/7/24 12:12

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