キャッチ
アキラ
昨日浮かんだ君へのことばは、
朝になったらはじけていた。
部屋の隅には、かけらが浮いていた。
部屋の隅に浮かんだかけらを、
手を伸ばしてつかもうとしてみる。
拍子に空気がふわりと動いて、
かけらはひょいと逃げていった。
ひょいと逃げていったかけらを、
今度ははしごにのぼって、
そっとつかもうとしてみる。
拍子にはしごがぐらりと動いて、
わたしはふらりと傾いた。
ふらりと傾いたわたしを、
後ろからがっちり君が捕まえた。
そしてわたしは君へのことばを、
今日また新たに思いつく。
自由詩
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アキラ
2006-12-15 00:52:50