体温の引力
アキラ

こんなに不安になるくらいなら、
いっそ手をはなしてしまいたいと、
何度思って朝が来ただろう。

だけど、

気づいたら、君のぬくもりが
はなしかけた手を引き戻してる。
そんな不安など、なかったかのように。

だから、

わたしはそっと、額を合わせて
ゆっくりしあわせをかみしめる。

君に伝わるように。


自由詩 体温の引力 Copyright アキラ 2010-03-04 23:30:34
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