{引用=
水面の きらめきが 遠くから 広がった
扇のように くりかえし くりかえし
....
給食費を払いたくない親がいるらしいけど
その子供は大食いらしいよ
なにより給食がすきなんだって
....
鬱々 頭に雨が降る
メンテナンスの時期なのだろう
僕のまるまってきた背中に
灰色の霧が ....
忘却の向こうに浮んでる
約束もないけど覚えてる
知らないけれ ....
口笛を吹いて、絨毯を呼ぶ
輝く絹と金糸で幾何学模様に織られた、翡翠色の絨毯
絨毯は主人である ....
ヨドバシカメラの前で
カーネルおじさんは待っております
圧力釜の中でケンタッキーは
香ばしい青 ....
かぐわしい酒はこれかとディサロノを娘の森に注ぎ乾杯
楽土への鍵はアーモンドの香り
私の口 ....
私達は何でも
できる
私達は空でも
飛べる
できないことなんて
ない
あきらめちゃ
....
郵便局に行くと中澤佑二くんが見られる。今は大きな前歯でニッカリしている。
ゆうちょとゆうちゃんを掛 ....
やわらかな光をたばね菜をゆらす瞳に春を住まわせた人
旗を振りかざせ
我の望みを高く高く掲げ
一歩一歩 力強く歩め
我の行進は続く ....
抉る子供
服は赤く
鼻を啜る
抉る子供
涎拭い
母親を
見つめている
赤い服で
....
風
血を含んだ風が
時折吹いて
塩
血を含んだ塩が
髪にこびり付き
夢
血 ....
傲慢で ひとりよがりな 心臓に ナインインチの 釘をぶち込め
空をあつめて
泣いてみたいとおもいます
たったひとりで
その
重みに
耐えかね ....
胸に穴が開いて
赤い血液が夥しく
剥き出しの荒野に一人
青白い顔のおれ
こんな夜 ....
夜型だとか夜行性とか
そんなんじゃなく
あかるさのなかでねむりたいだけなんです
まぶた越しにひ ....
何を釣っているんですかって
そんなこと聞かれたって 困るんですよ
あたしゃ 何も釣ってはいないの ....
日が長くなってきた
暖かい日がちらほらと
そろそろ学生遍路が道に迷い
路傍で空を見上げる頃か
....
あのこはね、きれいなはなびら はなびらはちょうちょ ちょうちょはきまぐれなはな
ただ無いのだ
既に
ソコには何も無いのだ
ただただ何も無いというそれだけが
広がっている
....
朝、目覚めると
四十歳になっていた
王選手が
七五六本目のホームランを打った
....
海の匂いがする
そしてあなたの匂いがする
海はさざ波一つなく
空から降り注ぐ
まばゆい光を乱 ....
{引用=
風の音が聞こえる
戸外は雨だ
脹らんだ大きな雫が
木の葉の表面を滑る
....
貴女の華奢なその肩に
僕の全てを捧げられはしない
抱きしめるのも憚られるほど
気付けば僕達は触 ....
春に近い
夏に通うころ
なまめく
てらりと
ひかる東京
銭湯をさがして
フーガで
はし ....
坂の途中で電車を眺めたあの頃の独り
緩やかなカーブで、芳ばしい匂いのするwindsを過ぎて
ブラ ....
水平さを眺めた森林は
上下をなすことで目眩がする目だ
緑色なのは 工業地域としての体裁か
空は ....
母がやってきた風として
彼方を風が流れていた時だった
父が手を振っていたような気がする思いの
....
きっかけなんて
小さなことで
たいてい私以外の人には
なんでもないようなことだとしても
揺れる ....
玩具みたいに
哀しいことってあるもんだ
それの名前は運命
雁字搦めに
人をしてしまうものの名 ....
あちらの通りにもこちらの通りにも
切り紙の蝶々が舞っていて
お母さんにとって、と言うと
あれは ....
夢に見たラーメンほおばりきみ想う 夢にまでみた二人の朝日
札幌の街に来ている
なーんか 違うんだよね、って
まだ何度も来ていないくせ
妙にここを気に ....
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