スレッドの書き込みログ
すべての書き込みログ
[23]たこ[2019 06/18 15:48]
執筆自体は、移動中、乗り換えから乗り換えの間で1本書ききるかんじで、20分〜35分くらい。
書いたヤツは、気に入れば
そこから細かい修正に数日〜1週間かけます。
そもそも「書くに至る」までに時間がかかるから、月1本かけたら超ハッピーです。「書くに至る」タイミングと、「書く」時のテンションのもって行き方に気を使います…。
[201]たこ[2019 05/18 22:07]★1
夜のものでも
昼間のものでもなく
天道をめぐる
小さな虫よ
はてしなく、はてなく
上り、昇り
君が銀河をめぐるとき
君のおくり翅が描く軌道は
いつか、もときた
地点に至る
永遠に巡り
繰り返し、たどりつき
君の場所はどこなのか
僕は
空に散らばった
幸せを、拾って集めようと
おもう。
(あめゆじゅとてきてけんじゃ)
あぁ、
きみのさやばねの
水玉模様が
いたるところ
いたるところに。
[199]たこ[2019 05/18 01:45]★2
てんとうむしよ
君はてんとうむしだから
月のない空を渡るのか
それとも
燃えてしまったのか
水玉模様の羽根にかくした
うすい羽
彗星の尾っぽを
なびかせて
いつかは居なくなって
しまうからね
僕もいなくなって
しまったら
散らばった黒檀を
拾い集め
銀のススキの上を
歩こうか
僕は夜の列車に乗って
君の軌跡を辿ろうと思う
赤く燃える石炭が
ぶつかりあって
小さくはぜる
5月のひかりの
気層の底に
[196]たこ[2019 05/17 00:52]★1
砂をうるおす 一粒の泉は
僕の心の拠り所
うたう心に身をゆだね
リラのサバンナの草の匂い
黄色い砂とわらぼうし
干からびながら
何も残さず
サバンナ心を
手のひらに遺し
僕は砂漠を歩くのか
地平線のはての
地球のうらがわ
飛び立つ虫の
小さな羽音(エフェクト) は
僕の心を震わせる
だから僕は うたおうと思う
小さなうたを 今日も
明日も
[194]たこ[2019 05/14 01:10]★1
てんとう虫の赤い涙に
僕は心を震わせる
砂ばかりの
毎日だ
忙しかって、干からびて
何にも残っちゃいないんだ
新しく続くこの道
行き先はなにも見えないや
てんとう虫のとまる
あおあおとした葉っぱ
指を伸ばすと
止まってくれた
あぁ、でも
嬉しかったのは
つかの間!
指先を登り尽くしたら
飛んでいってしまったよ。
[193]たこ[2019 04/30 23:18]★1
スイング・フランは魔法の言葉
黄色い帽子をちょこんと被り
てんとう虫を小指に乗せて
いい気分で歩こうか
新しい道を進む時
人の心はいつでもヒヨコ
胸は不安に締め付けられて
反面
期待で膨らんでもいる
スイング・フラン
忙しいもんだ!
[191]たこ[2018 10/04 00:58]★3
殻にこもっていないで
出ておいで
悲しい世界はもう去った
黄色い小さな足で
浜辺を歩こう
さざ波をたてる
風の唄をきけ
生誕の
神話のその先へ
[189]たこ[2018 10/03 01:21]★2
夏の浜辺で
死んだような臭いがしていたよ
海の匂いだよ
白い家の
カーテンの揺らぎから
漂って
チリチリ
やけに痛くって
油彩の絵の具を
乾くまで
いつまでも、いつまで重ねてさ
全然乾かないんだよ
白い粉が湿っててさ
眩しくって仕方がない。
あゝ
白い、白い世界が、
白い、白い、白い。
白い、白い世界で
白い、白い、白い。
運命の輪が回っていたんだ。
巻貝の螺管が陥没してるのに
狂っているんだ。
おかまいなしに回っている
[187]たこ[2018 09/20 21:23]★1
乳白色の優しさの
内側に満たされた
喜びが
きやきやしている。
びろうどのように
繊細な光沢をはなつ
澱粉を苗床にして
明日、
雨が上がったら
きっと芽を出すのだろう。
朝ぼらけ。青い
玉手箱(エクラン)が
ふくらむ夢に満ちている
それは、
きっとシェイクスピアの
ナッツシェル。
儚く永遠の宇宙を宿す
黒く硬い種
芽生えて出会う
空を夢見つつ
もう、
遠い記憶で
つながりながら。
[185]たこ[2018 09/06 01:54]
虹のかかる
白い朝に
湿った古い庭の
ひな壇に植えられた花々は
喪に服される人の祭壇を飾るように見えて
凛と雨露をしたたらせ
薄曇りする空を見上げ
やわらかな花弁を広げ
しずしずと
しずしずと
足元の黴の匂いのする土に
ふるえるように白い根を
先細りする白い触手を
下へ下へ
絶え間なく、絶え間なく
伸ばし、伸ばし、伸ばしてゆく
ちろちろとのぞく
赤いめしべよ
ざらざらとした風に身を委ね
君はじきに孕み膨らみ
ぽとりと下に落ちるのだ
ぱっくりと口をあけて
渾身の力で大気をうけとめ
上にも下にも目一杯に伸び
枯れはじめた草木に
色を添え
孕む命と
空気の重みに耐えきれず
やがて朽ちてしぼんでゆく
僕は時に悲しくなるのだ
鎖に繋がれているということが。
君は根をはり大地を仰ぎ
また地上にあらわれる
わたくしという
鬼火のような蒼き現象は
無心に身を任せること能わずに
だだ怯えている
怯えている。
[183]たこ[2018 07/13 12:08]★2
絶望するカッサンドラの群青の空に
なりっぱなしのカーラジオが
火炎放射器のように喚き立てる午後2時半、
スクランブル交差点のインターセクションで、
僕は乱立するビル群の垂直線と送電線に切り刻まれた空を仰いで叫んでみる
生きていますか?
どこにいますか?
あなたは誰ですか?
地団駄を踏んでも動かない大地。
水は一体どこにあるのか?
コンクリートに覆われた道を
スコップで一生懸命掘ってみたところで湧き出る水はない。
カッサンドラの空を切り取る巨体なLEDのスクリーンから、壊れたように流れる泥水と土砂で潰された家々。
もう、いっぱいだ。石と砂を飲み食わされて、もう、いっぱいだ。
ばかやろう。世界は君に何をした?
僕らは世界に何をした?
隊列を組んだ入道雲の大群が、黙々と空と大地を圧迫し僕らを押しつぶす。
絶望的な群青色の空で蝉がわめきたてる季節がやってくる。
世界は君に何をしたのか?
僕らは世界に何をしたのか。
[181]たこ[2018 06/16 14:19]★2
けろけろ。
さわがしいね
ああ 騒がしいね
山が焼けてるね
ああ 山がやけてるね
ハエが飛んでるね
あれはドローンだよ
コウモリじゃないのかい?
いや あれは生きていないんだよ
生きてないなら
切なくないね
ああ 腹がないから
腹もへらない
腹をとったら死ぬだろうね
死ぬだろうさ
山に入っても死ぬだろうね
死ぬのはやだな
ああ 死にたかないね
熱いね
ああ 熱いね
[172]たこ[2018 05/24 19:09]★2
るるさん
やほー。今日は晴れました。
ツツジをそんな風に見たことがありませんでした。言葉の端々が素敵でちょっと感動しました。
心を寂しく尖らせる、とかエモい。
??????
あまつゆの音が聞こえてくる
そうか、今日は
雨だった。
軒先に咲くツツジ
落ちた花が
土に落ち
しっとりと碧い
苔を飾る
その大和絵の
視界から外れて
花の芯(めしべ)が
残されていた
鉤爪の曲線に
あまつゆをたたえ
わずかに身をしならせて。
花でもなく、蜜でもなく
ひっそりと
隠されていた秘密
乙女ような心のままに
なにものでも、なんでもない
あの世に咲く
命の糸を
その鉤爪でひっかけて
今生に渡し
土に宿す
あなた。
半ば眠り半ば目覚めた
意識の中で
役目を果たし
ここでもなく
どこでもなく
残されて
いる。
[170]たこ[2018 05/22 20:10]★2
たこすけさん、べるさん
もう梅雨ですねぇ汗 グローブが臭くなりそうです。
なんていうか、使われてる語彙を眺めてたら、もう大正ロマンしかイメージしかできなくなりました。こんな返しはいかが?
???????-
柔肌の処女の
赤い唇
が
意味慎重な
言葉を
紡
ぐ
美しい言葉に
惑わされる
ことなかれ
ご都合主義の
文学
青年
搾り出される
情熱の咆哮
その気持ちは
よくわかる
さア、
ようこそ幽霊塔
螺旋階段のぼりつめ
お母様を探しましょう
心臓部の歯車を
片目レンズで
奥まで覗き
真実のダイヤルを
キリキリと回...
[161]たこ[2018 05/02 23:46]★2
春の終わりにね
あの空洞は何だろう
がらんとして
そこだけ日があたっている
ひだまりだ
こもれびの下で
豹斑のように揺れている
あの光の向こうはね
きっと極楽浄土だろう
光のかけらを飛び石のように
飛び越えて
仏様が森を渡ってゆく
もう死んでしまっているからね
肉の器を明け渡し
透明でキラキラと
宇宙が
輝いている
壮麗な列をなし
巨体は金色を放ち
ほら
清浄なる光を
遠くへ向かう清らな水に流して
諸々の闇を破しつつ
あまねく世を照らしている
[156]たこ[2018 04/27 23:31]★2
たこです。
うわぁ。なんか、練習と思えないすごいのが続いてる汗
たこすけさんに続けます。色々と凝縮されていて全然カバーはとっても無理?!だったので印象に残った部分から膨らましました。
へなちょこぱんちをうけてみよ!
マルクスは言ったんだぜ
労働は搾取だって
ロックは書いたんだぜ
持たざるものの唯一の所有するものは
身体だって
ミヒャル・エンデの物語
灰色になってしまった
シジを見て
モモほ、叫んだ
時の花を渡してはならぬと
あれから随分月日が経った
オートチャージしたスイカを
ピッとならすよ
ウルルとハララが
キリキリしてる
...
[152]たこ[2018 04/23 15:20]★2
〉151
得体の知れない彼女な素敵ですね。
彼女の視点にかえつつ、その後の展開を盛り込むつもりで作ってみました。
読んでいたら、なぜか椎名林檎の閃光少女の冒頭が浮かんだので、冒頭に使用してます。
“今日いまが万全なら
みんな全部快調よ
明日には
何にも残ってないの”
枝毛だらけの私の髪は
私のヌケガラ
細胞分裂繰り返し
もう何んにも残ってないわ
街のみんなは宇宙人
あなたはしれっと火星人
私は爬虫類顔の水星人
彼の頭をかち割っちゃった
イクジナシノ イセイジン
オマエナンカダイキライ
史上最強の赤いハイヒール。
踊れイグア...
[147]たこ[2018 04/18 17:27]★2
ダルシアの唄
???????????
ブァンダル地方を旅していた時の事だ。土の露出した荒廃した土地を歩いているおり、1人の老婆に出会った。優しそうな目をしたその人は、母から聞いた昔の話を唄に乗せて語ってくれた。その内容はこのようなものだった。
???????????-
知っているかい?
太陽はもともとひよこだったんだ
黄色い羽の中に
沢山の命を包んでね
卵に乗ってアンドロメダを
渡ってきたのさ
君のお母さんも
僕のお父さんも
あの中で眠っていた
卵はね、ノアの箱船なんだ。
ダルシアは言った
そのあと私の赤毛をかき分けて
耳元でいつもの...
[144]たこ[2018 04/16 09:56]★2
ある日、母が
おもむろに
俺のそばに座って
言った
おじいちゃんは
ロハですだって
斜向かいのサッちゃんが
言ってたの
ねえ、ロハってなんのこと?
ロハっていうのは
火星のクレーターだよ
いや、アンダルシアの町だっけ
グリーン車のね、
かっこいい
言い方を教えてあげよう
それは
「ロハだよ」
さらに困惑した母の顔は
歪み始めている
そうだよ
僕は、水槽の中のエイリアン
地球語で話してみたって
見えないガラスの戸板が
僕とあなたを隔ててる
サッちゃんとあなたを隔てたように。
生温い水槽の中で
僕はアンダルシアのひよこに
想いをはせる
羽や頭をまるめ
黄色い羽が
カサブランカの赤い花に
見え隠れしていた。
[143]たこ[2018 04/16 09:10]
るりるらさん
ルールがよくわかっておらず、申し訳ありません。
よく見ずに、スクロールして一番下の作品を最新のものと勘違いしておりました汗
流れが変わってしまいますし、昨晩のものは取り消させていただきます。ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。
[141]たこ[2018 04/16 01:15]★2
あなたの言葉を
プレパラートにのせて
ほんのひと雫の水をたらし
顕微鏡で覗いてみると
黒枠の
光のスペクトルの中に
やまなしが
浮かび
風に揺らめく
カーテンが
琥珀の日の光を浴びる
ひとつの
川になりました
眠らない魚を
はなしてみると
水面にするりと
滑り込み
背の鋼色をきらめかせ
すいすいと
アメンボやくらむぼんと
一緒に
滑ってゆきます
西日が差すと
川底で揺らめく
光の網は そのつど
その輝きを増し
流れるあわ粒や芥が
濃い影を落とします
その営みは
いつまでも続くようでいて
実は束の間の出来事でした
揺らめく光に寄せるように
砂のかけらが
いくつもいくつも
キラリキラリと光ります。
でも
手に取ろうとしてみると
ぱりんと 砕けてしまうのです
記憶は消えてゆきました
夏の終わりのことでした