夜中にあんたのケータイが鳴って
こんな時間に何事かと思って
目が覚めて
何やら深刻な顔で
会話してるのを横目に
寝返りうった振りしてたの
「ちょっと待ってて」って
誰に言ったのか ....
「はい、よろこんで」
も怒声風味
そんな居酒屋で喜んでるのは
馬鹿笑いしてる客だけ
壁のメニューを見れば
相田みつを風味
そんな居酒屋で浮いてるのは
笑わない蜜だけ
みつをでも ....
近所に縁側がある
そこにMDを置いておく
ありんこ達が来る
イヤフォン持ってくる
そこでパーティがはじまる
ありんこにはイヤフォンで十分アンプになるのだ
....
一週間も社会にでていれば金曜の夜には心がカチカチなので
硬くなった心をすこしでも揉み解そうと長くお風呂に入って
みる。電気を消してずずっと湯船につかって口と鼻との間に
水面がくるよう ....
{引用=
「詩とはなにか?−この問いに対する答えは、詩の方法的、形式的側面からなされるのが普通です。しかし、形式的規律をもたない自由詩以後は、こうした側面からこれに答えることは、全く困難になってしま ....
もしも生まれ変われたら
ダンサーになりたい
バレエ タップダンス 日本舞踊 何でもいい
そしてダンスで伝えたい
文字でもなく声でもなく
沈黙でも接触でもなく
ひとつの誤解もなく
....
昔、よく国道沿い大観堂隣の喫茶店「ウッドペッカー」で
タバコを吸って(学生服着用)週間スピリッツとかを読み
終えた後や、友人の家から帰る夜、徒歩の道なりやで、
思春期なりの、
妄想の哲 ....
いい加減教えて下さい、おかあさん
わたしは本当にあなたから生まれてきたのでしょうか?
わたしは本当にあなたとおとうさんの子供なのでしょうか?
いい加減本当のことを言って下さい、おかあさん ....
君に伝えたいことがたくさんあって
電話しようと思って君の電話番号をディスプレイに表示してみるけど
どうしても発信ボタンを押せない
僕からの着信コールを見て君はどう思うだろう
不安がよぎ ....
日参6000人の大型サイトに、1人のサイト荒らしが訪れた。
5999人がそのサイトを好きだったが、その1人はそのサイトを憎んでいた。
3年前、現在のサイトの前身サイトでそいつと話したことがあった気 ....
「あけみ」という女の子の話。
違うかもしれない。もしかしたら僕の話かもしれない。
あけみが僕のそばにいることに気づいたのは彼女の一周忌の夜
彼女にはとても好きなカクテルがあって
僕は供養の ....
他の女と遊んでるとすぐに怒って
そのくせ
中指を突っ込んでやると
悲しそうな声をあげながら
すぐに抱きついてきた
寄ってくる女を全部食ってた頃の話
たぶん好きじゃなかったと思う
包丁 ....
お子さまからお年寄りまでみんなに人気の定番メニュー、
コアセルベート・スープはいかがでしょうか。
まず恒星の素を用意します。恒星の素はガスまたは液状です。
缶やビンに入ったものがスーパーで売 ....
有相無相に蹴っ飛ばされて
ひっくり返った夜の街
見上げる視界は新鮮で
意外と綺麗な古街灯
浮かれて呷った{ルビ毒薬=どくぐすり}
選んだオレの生き方だろと
冷めた顔していい気に嘔吐 ....
{引用=
「詩学は詩の屍体解剖である」 高村光太郎
}
○まえがき:
はじめにことわっておきますが、私は「詩学」について全くの無知です。はっきり言って、「詩学」が何たるか ....
わっはっはっはっは ぎゃっはっはっは
笑っとけ
辛い事思い出しても仕方がない
悔しくて 苦しくて 辛くて 仕方がない?
誰も味方してくれないし 死んで償わなきゃならない?
あー、それ ....
その男は
ひたすらに詩を書き続けた
何も求めず
ただ書き続けた
詩を書くのと同じように
酒を飲み続けた
肴など必要とせず
ただ飲み続けた
血を吐いては飲み続け
罵倒されては書き続け
....
世の中にはいろいろいる
大変な人
毒虫
いもり
冗談の通じない大人
家出した人
おもむろに濁流へとサンダルを投げ込む
イソギンチャク
ミミズク
もずく
いちじく
ももんが
横丁 ....
{引用=
私は憶えたてのコトバをチューブから絞り出した。パレットに、並べ、血塗られたキャンバスに叩きつけた。モチーフは、ウミガメの抜け殻、ザクロの欲望、被爆した妊婦。それらを凝視すればするほど ....
先生、
ぼくのお兄ちゃんが
このあいだ死にました
ぼくのうちは
3人兄弟です
全員男です
まん中のお兄ちゃんが
死にました
名前はゆうごです
ぼくは「ゆうごちゃん」と
....
紙袋に
サンドイッチと標識と地球を入れて
お花見に出かけよう
サンドイッチは花びらを入れて食べよう
標識は来る人を一時停止させて
地球にはお花見をさせてあげる
さわさわと
桜と話 ....
女の子の
おしゃべりは
永遠に続くよ
話題はいつも
好きな人のこと
ITが
メディアの
中心になって
テレビも
ラジオも
新聞も
全てを
....
誰も居ない部屋へ帰る
玄関の消し忘れた電気に
君の存在を期待してしまう
小さいスーパーの買い物袋を
よいしょ、という感じで
大きすぎるテーブルに置く
一息ついたその時
「わ ....
眠れない。
昨夜23時の就寝時にこれから読もうと思っていた本が見当たらないことに気がついたがそのまま眠ったせいか、まず、1:00a.m.に覚醒。真夜中の家の中を探すも見つからず、諦めてまた横 ....
少しだけ悲しいお話をしたあとに
あなたは
少しだけきれいになったようでした
まるでいいことばかりじゃない
そんな嘆きを語っていたわけではなくて
これから先のことをからめて
あなたは
....
生気を吸い取る集煙機
立ち昇る煙は最後の声もあげず
おいしい匂いを残して消えてゆく
金網にしがみつきながら
お前がたらす肉汁は涙のようにきれいだ
虚しい抵抗の果てに
辛口 ....
詩を読んだり批評書いたりするときの話。
その作品に対して「それはどこで笑うのか」って思う。それはどこで泣くの
か、それはどこでグッと来るのか、それはどこで頬を染めるのか、どう言い換
....
何十年も生きてると祭りの意義というものが深刻な課題となってくる
おわかりですね
そうです
祭りは日本の心です
私たちを奮い立たせてくれるのです
おわかりですね
我々日本人にとって
祭りは ....
小さい女の子が電車の中で
スンスンと肩を揺らしながら
泣きじゃくっていた
君はママを
「いない」と教えてくれた
変わった名前だな、と思ったが
信じてみることにした
最初に出会 ....
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