赤い傘を、どうしても、心持ち高く掲げました
救われない愛らしさが骨を伝い腕を伝い無意味に流れてしまい
雨景色を溺れ終えた傘と掌が打ち上げられた上がり框にて
ああ、と言ったらそれ ....
寝ているあなたの横で
僕は詩を書いています

あなたへの詩を

しっかり閉じた瞼の奥で
君は何を見ているのでしょう?
好きなコーヒーのこと?のぼってきた太陽?
それとも僕?なんて・・・ ....
全ての人間が椅子に座っていられなくなり
焦り出す
窓の外に逃げようとしたら戦争中だった
部屋の中では不穏な音楽がコンポから流れ続けていて止め方がわからない
しかも少しずつ音量が上がってきている ....
そんな小さな ふしだらな棒で
あたしのこと 突き刺して

満足げに笑って
得意げに煙草ふかして

「俺の女になれ」 なんて。


左耳にピアスがなければ

クロムハーツが好き ....
どうも最近イライラするんだよ僕は
誰のせいかってはっきりしてるけど
言うわけにいかねんだよ
つまりはっきりいやあいつのせいだよクソ

俺は息をとめて夜半にピアノを弾く
ここにきみはいないし ....
水曜日の、朝
雨の、海
ここは、底。


数え切れない水曜日が
既に溢れはじめてしまって
数え切れない雨として
朝を打ち消している
あらゆる残り香が
あ、香りではなくな ....
 山のお坊さんはおじいさんでした。
いつごろからおじいさんになったのかは覚えていませんが、いつのまにか山のお坊さんはおじいさんになっていたのでした。

 山のお坊さんは、誰もいなくなった山の里で ....
「あなたは幼稚すぎる。」
ほとんどの面で幼稚すぎると叫ぶ。
昨日彼女は帰って来ず、
ぼくに会うとたん、これだ。
なんだか心も身体もしびれて
感覚がない から、
ただ聞いていた。
そのやわ ....
  酒豪李白は
  酒が入るっといくらドンから
  宮廷入りを促されても
  頑としてうけいれなかったという

  安酒場でそのままのみつづけたのだそうだ
  李白は酒量をしらない ....
ソプラノリコーダーを 手にとって
僕は エーデルワイスを 奏でます。

息を吹き込むと そこには
途切れ途切れでは ありますが
確かに 美しいメロディーが 流れるからです。

言葉と ....
詩なんて書いてないで
仕事なんてうわのそらやし
今すぐそっちへ

帰ってくるまでに
おそうじ
おりょうり
おせんたく
玄関先 裸エプロンで

おかえりなさい
ご主人様
ごはんに ....
僕の部屋にある
君の洗濯物を見る

「付き合ってるんだな」と実感

Tシャツや下着を見て
ちょっと微笑む僕は
傍から見たら
ただの変な人かもしれない
でも
とても幸せな人であること ....
子供の頃、日航機が山に激突した後、のび太が植物状態だという流言がさ迷い僕は自分が死ぬのではという妄想にさいなまれていた

同じ頃、ソ連のSF作家レム氏は米攻撃衛星開発計画の記事を読むのを止め溜息を ....
「詩を読むのにも飽きて
 ピヨピヨ湖のほとりで
 釣りをしていた

 おれが愛したのは
 美しい風景ではなく
 それを記述した言葉の美しさだった」

と かいたところで
 ....
雨に濡れて生きたいと思い

散る花をみて死にたいと思い

雨に濡れて死にたいと思い

散る花をみて生きたいと思い

海をみて死にたいと思い

海をみて生きたいと思い


結局 ....
昨日も眠れなかったよ

ちゃんと薬飲んでるのに

何でだ


俺の体に

薬が慣れ親しんでいるんだ


俺の体が

薬に乗っ取られる前に


お前の腕で

その腕 ....
情けないが
オレの{ルビ友達=ダチ}は{ルビ警察=ポリ}しかいない
とはいえ
ゴードンとスチュアートとアンディは悪かない
新月の夜なんかにゃあ
四人で別々の牢に入って
毛布被って寝るんだ  ....
トイレにまたがり 煙草に火をつける

古びた換気扇のたてる 老いぼれた鳥の羽音に
吸い込まれてゆく 有毒の煙



昨日流した涙は 決して
その意図を知って欲しかったんじゃなく
 ....
きのうタクシーのおっちゃんが
この世に寝る、働く、食うの他に何があるんだろうねぇ。
と言っていた。
歳を取るごとに
楽しみなんて
無くなってしまうのにねぇ
と。

 ....
オリエンタルリリーに
オリエンタルユリって札をつけるのはやめて

ポインセチアをポインって略すのも論外

プリムラ・オブコニカは
オブコじゃないし
プリムラ・メラコイデスも
メラコじゃ ....
あのね、20代後半ってすっごく悲しい。そんな風に思った。
そういう人も居る。
なんていうの?「あ」って。俺って悲しくない?って。
ふと振り返ってみるとさ。意外と人生ってあっけねぇって。
あれれ ....
決意から挫折するまで七秒五

白い君想い焦がれてうどん打つ

鳩を騙す我が心中の黒手帖
布団を上げると 
やもりが一匹 
ぺったんこになってました
どこも腐ってなくて 
見事に水気が無くなって
臭いもありません

ミイラという言葉より
押し花という言葉が
頭に浮かびまし ....
言葉の着ている服を

次々と脱がしたら

すっぱだかの 

あかちゃんのようになると

うれしい

そこで 本当に 脱がしてみたら

おじさんの すっぱだか

まあ もとは ....
雨の日はくぐもっている。

爪先だけ、ほの白く煙る雨に湿って、
傘の中ですこし、淋しいことを考えている。

あのひとのことばを
あのひとをきずつけるために使うわたしは
どんな ....
ナンバーガールが好きだと言って
バカにされよう
さらに町田康が好きだと言って
相手に安易な想像をさせよう
オレンジレンジが好きだと言って
コメントし辛くさせよう

ざまあみろ
みんなざ ....
「覚醒剤やめますか?
人間やめますか?」

このCMを子供の頃
見たことがある

今になって思うのだけど
人間やめたい人が覚醒剤やるんじゃないか?
煽ってるだけじゃん、と思う

 ....
あなたが
云うが
僕が何をいうても
変わらない星が
地下ショッピング街
過ぎる

あまねく吹き抜ける
構内の作動する溜め息
何のためでない
毎日
はらばら視野
汚いけど馴染む側 ....
月がとても重たかった時、

君はそれがボーリングボールみたいに

どすんと落ちてしまわないか心配した。


月が痩せ細ってしまった時、

君はそれが空腹で

死んでしまわない ....
わざとつまずいて
わざと笑って
わざと愛して
わざと別れた

それだけのこと
  
  
  
  
虹村 凌さんのおすすめリスト(1140)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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