あ いして います
い つか 逢える日を信じて
う やむや な こころ に
え いえん を こじつけて
お それは 捨てて。
か なしい時 も
き びしい時も
く いは残らないように ....
告げることもなく
終わるものの
西日に照らされる
影のかたち
騒がしく
鳴り続けた夏が
ひとびとの胸に刻まれる
記憶のかたち
あの角にはたしか
食堂があったはずだ
なぜ ....
あの彗星を追い抜くには
おれの命はあまりにも遅すぎる
もっとスピードを
もっとスピードを
摩擦熱で燃え上がって灰になるまで
もっと軽やかになるために
おれは足の小指を切り落 ....
地下鉄の広告の中で
昔の女優が微笑んでいた
オードリーになりたいの
そんな私に
貴方はモンローの方が好みだ、なんて言う
ならば、とウイスキーを買ってきて
飲めもしないのに
夜毎に舐め ....
ポイントなんて(気にしない)
ポイントゼロでも(気にしない)
ゼロ続きでも(気にしない)
せっかく書いたコトノハを
ゼロだからって(deleteするなよ)
心のなかの(かたまりを)
....
片野氏は「黙認」の立場をとった。
システム関連スレによると。
ああそうですね、すいません。注意書きが必要のようです。
インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法 ....
僕が2年間弱住んでいたのはアメリカの田舎町で、娯楽と言えばバーへ行って酒を飲むことくらいしかなく、車を少し走らせれば見渡す限りの麦畑、そんな場所だった。町には線路が一本走ってはいるものの、貨物電車が通 ....
世の中って恋愛話が多いですよ、ねー。
あれですよね、恋愛というのは、合法ドラッグ・・・恋愛中というのは、交尾を促すために脳内モルヒネがばんばん出ているらしく、そのせいで「どこがいいのー?」と言うよう ....
帰り道が
どこにも
繋がっていなければ
いい
口笛は
誰にも
聴こえなければ
いい
信号が
ずっと
青のままだったら
いい
買ったばかりの
スニーカーを
居酒屋 ....
今夜、行くよ
ざらついた地面に
飽いたんだ
君は嫌いじゃなかったよ
種を残して行くからね
青い花が
いずれ咲くだろう
僕はもう
戻らない
次はおいしい風が吹く場所を ....
涙を拭いた君は くしゃくしゃになったティッシュを
燃えないゴミ用のトラッシュボックスに投げつけた
燃える用のやつに入れなきゃだめだよ
僕が久しぶりに搾り出した言葉は
後悔さえ出来そうにない ....
「北大路 京介くん」と 紹介し
「彼氏じゃないの いいお友達」
目を覚ますと、視野いっぱい夫の顔だった。「おはよう」と夫は言った。「おはよう」とヨリコも言った。のどが少し痛むのは、裸で寝てしまったからだろう。夫はきちんと背広を着て、髪を櫛目も鮮やかな七三に整えて ....
真っ暗な部屋の中で赤や青や緑色のLEDが光ってて、クリスマスみたいだと思ったら嬉しくなった。コンピュータはそれぞれに低いうなり声を上げていて、ときどき何かをかじるような音を立てる。お化けみたいだと思 ....
シュウジはもう随分飲んできているようだった。隅っこのテーブル席で、コート着たまんまで細長い身体を丸めて、携帯電話のクルクル部分をクルクルいじっていた。(つか何年前のだよ。いい加減機種変しろ)目はケー ....
一月の休耕田を、妹とふたり手をつないで歩いていた。
灰色に塗り潰された空からは今にも雨かみぞれが落ちてきそうで、どこか雨宿りができそうな場所を求めて、ぼくたちは黙りこんで歩き続けていた。とは ....
ピカが落ちた場所はここより左
そんな道案内も聞こえないほど
おなかが空いたのでレストランを探したら
少し遠くの板門店を勧められた
板門店で食べるチャーハンは300円で手榴弾と停戦解除つ ....
せんだって、流星群がひとっつも見えなかった曇りの夜
ジョオニイはやっぱり仕事をクビになり
見えない恋人を連れて
俺んちにやってきた
ジョオニイの左の肩甲骨は
ややかしいでいるので
恋人 ....
フラットしたまま
夕暮れていく
音楽室からは
いつも
音のない
演奏会
放課後に
わたしたちは
どうしようも
ないほどに
透明で
同時に
不器用な
温度で
つま弾いてい ....
もし、80歳ぐらいで、先に僕が死んだら
「やっと死んでくれて、せいせいしたよ」と笑ってください
君が死ぬときは 僕が迎えに行きます
君は
「爺さんのお迎えが来たよ 、、、まだ、早 ....
すごい良い詩になりそうなネタがあるけど
オンナノコウケしそうなので
公開せずに デート用に取っておこうか
それとも 投稿して 女性読者からの私信を待つべきか
フレッツ光に入ったから
確かに長澤まさみは
俺を大好きであるはずだった
来ないラブレター
ドラマ忙しいのか
そういえば月9は何故か
俺は恋人役じゃなかったな
と言ってたら虚しくなった ....
遠藤のゴールのあたりから
ひょっとしたら今日は
気持ちよく酔えたんじゃないかな
そんな気になってきたのだけれど
ハーフタイムの間に
近くのコンビニに行こうか
迷っているうちに試合は動く ....
偽物には影が見えると
幼子が指差しをする
「{注 =作り上げられた神話と 投影される閉鎖空間}{注 =流れ星に三度繰り返す 叶わない願いを知り}{注 =飲み干した声は虚偽に 僅か震えて反響した ....
{引用=
甘い星
甘い星たちを食べたのだ
}
一夜毎 星のない夜を 見上げては
甘さを増して 綿飴羊
獣の息づかいで
きみを
開く
スペアリブを
ナイフとフォークで解体するように
エレガントな野蛮さで
キッチンで
冷蔵庫が身震いする
低空飛行の爆撃機のような音をたてて
そ ....
大覚アキラの詩は油断できない。
分かりやすい言葉で書かれ、親しみやすい内容かと思わせておいて、
必ず後半にドキリとさせられる。案内されるままに無防備について
ゆくと、突然振り返ってナイフを突きつ ....
ぼくにとって「おんな」という生き物は
基本的に年齢に関係なく「おんなのこ」であって
「おんなのこ」でない「おんな」は
生物学的に「おんな」であっても
ぼくにとっては「おんな」ではない
「 ....
夏なのに重ね着して
どうしてって
肩紐がみっつずつある日
ひとつずつほどけていくのがへん
いっぺんにたくし上げて
胸の上で きゅう となった君のうすかわ
そういえばふたりで歩いてい ....
{引用=ち}
ぼくたちの平坦な日常からは
{引用=ちち}
死が
{引用=ちちち}
あまりにも遠く切り離されているので
{引用=ちちちち}
むしろ常に死んでいるかのような
{引用=ちちち ....
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