すべてのおすすめ
紙袋に
サンドイッチと標識と地球を入れて
お花見に出かけよう
サンドイッチは花びらを入れて食べよう
標識は来る人を一時停止させて
地球にはお花見をさせてあげる
さわさわと
桜と話 ....
小指のつめが騒いでいても
あなたはつゆと気にしないのね
遠くをみて
空をみて
目の先には春
時計の針の柵が越えられないのよ
わたし
間から手も
出せないくらいに
のどの奥にあ ....
地球が転がるのに追いつくよう
わたしはすべり台をつるり
指が焦げるスピード
わたしは銀になる
空気を回して春になるから
わたしは空と呼吸
道が氾濫してるから船を出すわ
わたしはボタンを押 ....
薬を包んだんです あなた
いつも手からこぼれようとするので
私はいつも
飲み込むのに一苦労します
優しく言いくるめて 夜
撫でながらオブラート
カーテンが見ないようにしてるから ....
その夜の色の煙筒は
寒いからなのか白い
息を吐いていました
夜に
ため息がずっと続いています
何億光年前の光が
ゆっくりと流れて光の速さ
僕の上に留まっています
月は知る由もな ....
船がゆっくりと流れていきました
振り返ると瀬は遥か遠くなり、手の平に乗るほどでした
瀬には重いものを全てを置いてきました
軽い思い出なんかは頭に入っていたので、置いてくることはしませんでした ....
おじさんが空へ近づいていきます
電線の機嫌を伺いながら、優しく修理しています
今日の空の色は、まだ冬のまま止まっていて
春に駆け出すにはまだ白過ぎました
ホテルの大きな煙突換気口から、 ....
包装のプチプチをぷちぷちしてるとき
まちのはずれでは夜が夕景を食べていました
ペットボトルのお茶が
中途半端に飲まれることを怒っています
ショベルカーは「ごめんね」と言いながら ....