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食事のマナーが悪い、と
君を叱りつけた
私は不機嫌ではなかった
「ごめんなさい」を君から聞いてから
後片付けを始めた
その頃には言い過ぎたことを少し反省していた
隣の部屋へ駆け込ん ....
わたしの前から
あなたが立ち去った
その瞬間、
わずかな風が生じる
わずか、だ
わたし自身が感じるか感じないかくらいの
本当に微かな風
しかしその何とも言えない悲壮感
わたしは ....
蜜は みつをにはなれねえんだなあ
蜜は {ルビ326=みつる}にもなれねえんだなあ
蜜は蜜だ
蜜でしかねえんだなあ
みつをでもいいがなあ {ルビ326=みつる}でもいいがなあ
せんだ ....
パパが
おじいちゃんは本当のおじいちゃんじゃないんだよ
と言った
なぜ私にそんなことを話すの?
おばあちゃんに
おじいちゃんのこと好き?
と聞いた
好きだよと答えてくれてよかった
....
夜中にあんたのケータイが鳴って
こんな時間に何事かと思って
目が覚めて
何やら深刻な顔で
会話してるのを横目に
寝返りうった振りしてたの
「ちょっと待ってて」って
誰に言ったのか ....
「はい、よろこんで」
も怒声風味
そんな居酒屋で喜んでるのは
馬鹿笑いしてる客だけ
壁のメニューを見れば
相田みつを風味
そんな居酒屋で浮いてるのは
笑わない蜜だけ
みつをでも ....
誰も居ない部屋へ帰る
玄関の消し忘れた電気に
君の存在を期待してしまう
小さいスーパーの買い物袋を
よいしょ、という感じで
大きすぎるテーブルに置く
一息ついたその時
「わ ....
小さい女の子が電車の中で
スンスンと肩を揺らしながら
泣きじゃくっていた
君はママを
「いない」と教えてくれた
変わった名前だな、と思ったが
信じてみることにした
最初に出会 ....
22年間詩なんてもんは書いたことなかった
というのは嘘だ。
こんなことがあった。高校生の頃の話。
一年間の間に何度も、担任が 「次の作品展どうする?」と聞いてくる。
私は 「今回は、見 ....
今日はね 寝ないでも済む、っていうガムを
コンビニで買ってきたの
それでそれを噛んでます
そして眠たくならないの
だからこんな遅くまで起きてるの
寝ないで済む、って ....
人はなぜか
顔をあわせると
天候や季節の話をするらしいよ
それはね
昔、人が生きていくために
天候ってのは
生きられるかどうか、って
それくらい重要だったからだってさ
嘘、
....
そんなに思ってくれるのは
きっと嬉しいことなんだろう
「重い、なんてのは贅沢な悩みだ」
違うんだよ 違う
私が言いたいのはね
家だとか
親だとかってのは
関係ないってこと ....
あなたは大人として対応することを
子供の頃にすでに学んでて
今だってこうやって
物分り良く返事するところなんかは
本当に
苛立ってくるほどで
それで私が
遥かに子供染みてて
私 ....
乱暴な優しい時間を共有してることに
最早 優越感なんて湧かないし
愛の歌を耳元で聴きながら
私が全てを許して心を開いていても
あなたが同じペースで
心を開いてくれてるとは限らなくて
私 ....
もうみたくない
憂鬱な雨
窓には
静かにあたるけど
心の中に
どかどかと入り込んでくる
嫌な嫌な雨
土の中の四角い箱の中で
小さな女の子が
「そらがみたい」
と言った
私はどうにかして
彼女に空を見せたくなったが
あいにく、今日は曇り空で
喜んでもらえるとはとても思えなかった
....
向学心がないのか
全く知ろうともしない人間が多い中で
わたし
幼少期は
図鑑を読み耽っていた
いろんなことを覚えた
この2年でも
いろんな人と出会ったし
いろんなことを学んだ
....
よく聞くセリフですが
「今どきの若者は・・・」
さて、何から言わせてもらおうか。
先日 大阪市営地下鉄のホームで電車を待っていたところ、ホームに何本も立つ柱のうちの一本に貼られていた広告に目がと ....
誕生日を祝う前に
あなたがどんな詩を書こうが
興味も無いんだと伝えたい
あなたがわたしに興味がないように
わたしもあなたに興味がないんだ
あなたの詩を確認するよりも
あなたの死を確 ....
先日、ある男性とお話をしていた時のこと
耳を疑う言葉が聞こえた。
女のほうが儲かるよな。世の中何?平等平等って女のほうが得するようにできてるよな。
それを聞いて おそらく女なんだろう、女性器 ....
キミたちに未来は任せた
なんて言えるわけない
世の中が日々変わってゆくから
未来を担う子供たちは
最早 ゆとり教育の実験台だ
私のこと 好き?
うん、好きだよ
嘘でしょ?
あぁ嘘だよ
・・・いじわるっ