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花はよく咲いたが

実をなさなかった









わたしの部屋には

白磁があるが

それには違う

実を山としよう
 
 
  ....
行方知れずの貴方は
死んでしまったのかしら

私は爪を染めることも忘れて
焦茶色の瞳だけ奇麗です

恨み言の渦に攫われては
振り切って

汚れた肌を晒したくないから
髪も身体も洗い ....
笑う度、消えてくたぐいの深緑

燃料は確実に燃えてゆく

あの森の湖は深く
私が消える

バスタブに沈んだ水色に
一瞬息をのむ
砂丘であなたに会いたかった
あなたの足をつかみたかった
行き倒れる寸前の
砂に埋もれたあなたの足を




谷であなたに会いたかった
あなたの骨を接ぎたかった
花をとろ ....
輝度信号が弱くなってシアンがかってしまう

空高く見えるように
屈折率が変わったなら
気温も湿度も計測しなくて良いんだと思った

弱くなった輝度信号がセピアに見えた
唯の故障でしかないの ....
さいだぁ
けされるために生まれてきた
風見鶏の嘴
四方八方への路
くるりと北へむかうとき
あんだぁ
つぶやいた口笛
すこし汚れた半そで

わんだぁ
せかいじゅうにあまいだけの嘘と
 ....
牛乳が必要だ

牛乳が必要だ 皆さん
通り過ぎるうしろの自転車灯も
コンビニの袋も
皆 白いじゃありませんか

愛する人に会ったのは 夏


キンモクセイの花びらが
オレンジに ....
不器用な 太い指で

ごつごつと 

つかまれたものだけが

現実ではないので

不器用で 太い指の

私は かなしいです
わたしの靴を捨てないでください
底が削れて ヒールが丸くなっても
それはわたしの足






わたしの毛布を捨てないでください
綿がはみ出していても
それはわたしの ....
一個の完成した球体のような

そんな音楽だと思うと

モーツァルト だったりします

どこにも不足のない美しさが

かえって もの悲しかったりします
性交の時のあえぎは
どこまで聞こえるのでしょうね。



かなしみや
よろこびや
いとしさは
どこまで響くでしょうね



知って伝わって
心っていわれてるものの中で
精錬 ....
矢野顕子を口ずさみながら
ヒールのコツコツの月を
連れて帰る

つらい分だけ吐き出した
あなたは楽になっただろうか
つらい分だけ黙り込んだ
私はどこへゆくのだろうか

もう二度と ....
ここは人の家なのだ
息の音がするのは当たり前だ



二階の影は濃い
下にはあたしと
8歳のころ掬った
金魚のなれのはてだけ
(彼はどうしてこう長生きなのか)
(そろそろ死 ....
トレーのすみっこにたまった水を
ひょい、とつまんでそれ
愛だ なんて

あたしはいくつ細胞を集めても
1にも満たないのに


キスはいつも
練習だ
別のところであたしたちが
同時 ....
身体と一緒に 消えてしまう心と

永遠を生きるたましいに

ひきさかれた 生きること

生きる  生きることは

それなりに 満ち足りた身体と

身体につながれた心

たましい ....
へこむヘコム凹む。
ぽっかりと空いてしまった心の穴。

自分が作った落とし穴に
まんまとはまってりゃ世話ないわ。



どんなことにもくじけない力を。
a




せかいは、ぼくはここにいるの
だいがっしょうでまるでしんでいるようです



あまりにこえがおおすぎて、
もうききわけのつかないのです。



あれはだいすき ....
誰もいない日
誰もいない目
側溝の枝を鳴らし
むこうがわから来た風が
むこうがわへと帰ってゆく



日曜は泳ぎ
日曜は泳ぎ
閉じた店の前を泳ぎ



色あ ....
霧を泳ぎ 風を嗅ぐ
慰めのいる場所 息 ことばなるプシュケー

{ルビ憧憬=しょうけい}を爪のかたちに
少しだけ 切り取って {ルビ厳=おごそ}かに
渇いた舌に 載せなさい
パスポートのな ....
せつないね 水の音
世界が 少し へこんで
水の音
くすり指 井戸で ひたせば
風が 吹く 家


宿題を ぱたんと 鳴らして
水の音
よるが 窓から やってくる
遠くの 森で
 ....
三丁目あたり


地球儀で見ると
ここは夜のはずなのに
夜はいったい何処にいったのかしら


どこにも辿りつけませんように
と願う



ナビゲーションを彼女に頼むなんて
 ....
電車のドアにもたれて

景色を見るのが好き

ジャストタイミング




ウンコをしてる犬と目が合った

バツの悪そうな顔が小さくなる




今日も一日

良い日 ....
家の近くに 新しい街灯がついて

それは 

擦りガラス越しに見ると

まるで

満月のように明るかったので

気がついたのだけれど


この町には

街灯がたくさんつい ....
とりあえず
今日の面倒は済んだので
自傷でもなく
自慰にも飽きた今夜
これから何をしたものかと考え
無造作に置いてあった経済新聞を見る
いろんな専門書があるものだ
この職業には
こんな ....
軍人さん 軍人さん


戦争が終ってまともな職にありつけず
会社起こして会社の人間に金ちょろまかされて

食堂やったが
仕入れ値の方が売値より高くて
繁盛するが赤字になって

酔っ ....
骨は透明にならない
あかりがほしい
培養されるあまい箱が
朝焼けにとけ
からだがいなくなる
そんな日のため
骨を磨いて
手をあらって
近くにいても
遠くにいても
あるなら
 ....
小さなメモ帳のように
捨てられる
くさりかけたパイナップルに
花を詰めこんで
たくさん泣いて
ねむる

水が焼かれる季節のまえ
クロスワードを解いている人たちを前に、最後のアナグラムの解答を言ってはいけない
戦争をしている人たちを前に、平和を好まないあなたがたは非人間だなどと、言ってはいけない
出された家庭料理を前に、あの ....
それでも私はアナタの足にしがみついた











アナタが私を見下ろして笑う

何をそんなに慌てているの。
何を ....
原形は不動 そして現在見ている物も不動      『ものかけ』
譬え立体に見えたとしても動く事はない
ところがそこに入り込む永遠
を構成する細切れの時間が空間を掻き混ぜる
歪曲
  確  叶 ....
石川和広さんの未詩・独白おすすめリスト(194)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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熟す- 蒼木りん未詩・独白2*04-11-4
バスタブ- mayaco未詩・独白304-11-3
正当防衛- フユナ未詩・独白10*04-10-25
外乱- ねなぎ未詩・独白204-10-23
わんださいだー- 石川未詩・独白704-10-14
白色恋唄- 山内緋呂 ...未詩・独白1004-10-10
- こむ未詩・独白204-10-10
歩行- フユナ未詩・独白7*04-10-9
モーツァルト- こむ未詩・独白2*04-10-1
贈呈- フユナ未詩・独白11*04-9-27
うさぎラーメン- 石畑由紀 ...未詩・独白1404-9-24
金魚- フユナ未詩・独白7*04-9-23
大事に似非る呼吸の- みい未詩・独白7*04-9-22
生きる- こむ未詩・独白104-9-20
- 大西 チ ...未詩・独白1*04-9-16
つたなうた- フユナ未詩・独白13*04-9-10
ノート(日曜日)- 木立 悟未詩・独白304-9-5
憧憬(国とちからと栄えとは)- クリ未詩・独白1*04-8-31
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地図夜- AB(な ...未詩・独白504-8-29
ジャストタイミング- 木葉 揺未詩・独白9*04-8-29
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独吐く- 蒼木りん未詩・独白3*04-8-23
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まだ透明じゃない- 石川未詩・独白404-8-20
無題- 石川未詩・独白204-8-20
言ってはいけない- まつお未詩・独白804-8-12
慟哭- 未詩・独白604-8-11
- ピッピ未詩・独白6*04-8-10

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