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東京のかたすみで齧る
レモンの味は
とてもさびしく
小学生のわたしは
校庭のすみに駆け寄り
朝日に似たものを吐瀉する

(バラのとげはひとつひとつていねいに折ること)

希望の春のノ ....
ぼくは だれを あいすれば いいのですか?

おしえて ください
世界のどこかで
一秒あたり二人死ぬそーだ
あの人もその一秒の二人のうちの一人にすぎないわけだ

「自分が死ぬ瞬間に、どこかでもうひとり死ぬ」

それは少しだけ優しいトリビアな気がする
そ ....
揚子江の上流に見慣れない生き物がいて
現地の人は成人の儀式にそれを食べる
雨の降る夜はいつも
腹の中で卵が孵って
鼻の穴から糸が
するすると
巻き付いて
柔らかな
殻になる

 ....
便座に座って廃人となる

昨日までの事
これからの事
さっきまでクルクルと回転
くりかえす

すべて
外に待たせて
虚になる

いつからか
見るともなし
ドアの汚れが目に映る ....
言葉が逃げていってしまう。
わたしは言葉を結びたい。さといもの葉っぱが夜露を結んでころがすみたいに。
そんなふうにして、わたしは心のかたちの一部分を作っていたのだ。
わたしの目や耳やからだの表面 ....
とことん凹めと言われなくてもとことん今凹んでるジャン。
2人は、一生懸命会話している。
内容は成立していないけど・・・ただただ・・・とことんとんとこ。

太鼓の音が鳴り響いている。
 ....
何のためでもない

わたしは

休みの日の布団によこたわるために働いているのだった
不満があるとすれば

ソフトクリームのコーンが

硬くて不味い

昔の

黄色いカプリッというやつがほうが好きだ



人は

必死で回旋塔に摑まって ....
ゆるやかに


お前は、
みみずくの声を聞いたか?
独りで飛ぶ夜の音を
鋭い爪をひからせて
目を丸くひからせて
独りで飛ぶ夜の音を


そよぐ


お前は、
影が走るのを ....
キャラメルを、1粒
ちょうだい
ことばなんかよりもずっと
ひかるから
そしたら
手さぐりでも、歩ける


包み紙は、きっと
捨てない


愛してる、って
100万回叫ばれるよ ....
かのん、は
「入院」がだいきらい

だから高熱で白目をむいて
こんなにも
「あつくてさむいよお」ってふるえているのに
「いきたくないの」って
ベッドから起き上がっておかあさんにしがみつく ....
 
みんな死ねばいいよね。アンダーグラウンド。死ねばいいよね。死ねば。
紫煙。死ねばいい。喉を刺激する、死ねばいい。伸びていく信号。
いっせいに青。死ねばいい。駆け出した街並み。走らされるもの。 ....
   白馬が一頭
   光ファイバーのように
   闇の
   中央高速を
   競馬場に向かって
   走っていった
   その記事は新聞に載らなかった
   テレ ....
  桃の節句だ
  いい名じゃないか
  家には仔犬のももちゃんと
  4歳児のリーちゃんがいる
  まだフェミニズムとか騒がない
  同じ人間だが
  やはり性差はあると思う
 ....
コトバがいらなくなった
瞬間
ぼくらはすごく近くにいたんだ

コトバという記号に
置き換える作業が
無駄に思えるほどに

・・・・

この壊れそうな時間を
もう少しだけ
そ ....
視界 約100m先
辿って行く筈の道が
目の前で
不意に塞がれてしまう

そういうことが
少し前からずっと
重なっている

試されているのだろうか
それとも
学ぶべきときなのだろ ....
サンボール
煌く窓辺
髪が頬にかかり
数本は口元まで寄りかかる
白壁のビルが空と一枚になって
雲は遠慮がちに薄い
揺らぐ陰まで淡く香る
ペチコートカーテン
ひらり
青いスニーカーが似 ....
水色の箱に雪が降る

白い箱から遠ざかり
気付くとそこにあった水色の箱

積もった雪の幻影が
白い箱を思い出させる

水色の箱に雪が降る

自ら発する温もりが
雪を溶かしてゆく水 ....
ラブ&ピースは聞き飽きた。
愛や平和を、よりリアルにしても、逆説的に浮かび上がらせても、結局そこまでの距離は変わらないんだ。希望や夢も同じ、何かに近づこうとするとき、そのアプローチの仕方を考える。 ....
  

    春一番が吹いている
    春一番が吹いている

    これで俺も床屋に行って
    ひげもきれいにそらなくちゃあ

    風祭り 花祭り
    ここらの梅も ....
ルルル

釣りは短気な方が向いてるそうな

じゃあ、俺は向いてない


俺はそんな事の為に生きてるんじゃあない

俺を背負えない奴は

俺も背負わない


どっちも ....
青く澄んだ空を見ても

恋を泳ぐことができない私たちは

ため息を見えない泡にして

空中に放ちますね

シャワーを浴びた後は

ベットで魚になった時を想います

肌はあなたと ....
呼吸するみたいに

溜めると吐くとの繰り返し

わたしは

常に誰かと居たくない

いつもひとりで居たくない



{引用=子宮の憂いが背筋を伝わり

脳に蔓延して指令がで ....
   風呂上りの缶コーヒーはうまい
   自動販売機で買っておいたものだ
   風呂上りの匂いは希望の石鹸だ
   たっぷりと湯船に浸かって
   嫌なことをすべて忘れる
   ほんとはビー ....
逃避、か?

それもいいだろう。

人間、逃避したくなる時もあるわな。


自意識過剰か?

それもいいだろう。

人間、自意識過剰になる時もあるわな。


過 ....
外界とを隔ててしまえたら
楽なのに
苦しくなってしまうだろうけれど
だから
出来ないことを
願うのさ

何のために大切か
いいかい
自分のため
他人のため
もう嫌になったよ
言 ....
ふわーああ

ぬるい

なまあくび


けーざいのトーシロに

なまあくびされたんじゃ

あんたらもたまらんな


やすむことなくたえず

つきささる せか ....
勉強する気になれなくて

大名倉山のことを考えていた


発破をかけられて崩されて

晒された山の肌に

白い煙がかかる

山から砂利を運搬する音が聞こえる

ガッタンガッタ ....
四半世紀前の裁縫箱を今も使っている

小学4年の頃に

家庭科の授業のために購入したものだ

手芸クラブに入ってはみたが

クマのぬいぐるみは

ついに完成せずに

捨てた
 ....
石川和広さんの未詩・独白おすすめリスト(194)
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