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  夕暮れのスケートリンクすみれいろ映画のフィルムにひとすじの傷





                     吹きさらしお腹の弱い星たちが
                    ....
「憂国」
(次は右、今度は来てね約束よ)宛てなき知らせ流れて割れる


「橙火」
オレンジを投げつけ投げ捨て部屋の中 炎で胎を焼き尽くせたら


「岸」
春彼岸 何かを背負い行く乙女 ....
立ってる君、座っている僕、違う遠さの水平線を見てる



洗濯物干しといて私ちょっと銀行強盗してくるから



ごめんなさい、なら何度でも言います。謝罪と反省はただなので


 ....
さよならと書けずにsayonaraと書く僕らのポエムは今日も悲しい



鼻のにきびをさっきから気にしてるあなたは僕の大切な人



誰にも食べさせないよと子牛を抱きしめ泣いた従兄弟と ....
白黒の無声映画がきりきりと巻き戻されて冬が始まる


泣き方が子供みたいだ やわらかい頬に吹きつけられるあわゆき


バイエルの何番だっけゆうぐれに似合うつたないものばかり降る


 ....
いつの日の窓辺に聞いたとおい歌
    盗んで消えるおもいでの耳


汽笛すぎ残されゆくは草鉄路
    待つだけの駅呼ぶだけの風


なぐさめを知るか口笛おおぞらに
    心を放 ....
どこにも行かないバスに乗りたい。君の拙いお弁当を持って。


雑草といっしょに雑草以外のものも抜いた真夏の裏庭


家に帰る途中、下水道工事をする父を見かけて手を振る


ノック ....
5と6の歌の隙間に空の青 震える指でこじ開ける朝


メリメン区啄ばむ鳥が跡残す 緑雨降る夜波ひたひたと


目覚め行く身体は冬を思い出す 凍れる雲の流れを待つ頬


化石サ ....
Tシャツで過ごし来た身に桜降るスーツの重みに耐えてゆかねば


学校まで2.6kmあるけれど1分間で着いても遅刻


「ダ・ヴィンチ」で対談をする一青窈「一青」が並べば違和感だらけ

 ....
<あきらめ>の四文字にアキとメと見つけ秋に芽生える草木を想う



片翼では飛べない空よすすき野は背中の地平線に波打つ



君の手に止まるとんぼを接写する今この時よ{ルビ ....
クラクションを鳴らせばきっと終わりだねさようならって何回言えた?


好きなものリストは危険 親指の少ない俺が魅かれてく首


「花冠」という名の車命遠くヘッドライトは壊れたままだ ....
廃墟から走りはじめたふたりならねじれの位置をねじまげられる

竹馬を猟銃のように構えれば夕陽がはじけてふたりは紅く

「て、てて、手をつなごう」って言ったら僕の手を両方つかんだきみが大好き
 ....
{引用=
元素の記号に音を託して、

ひとつの譜をここに。

それぞれの元素たちの姿を探しつつ、

あそびに流れてみませんか。}



●Fe(鉄)  

   フェンス越し ....
耳奥で焼き増しされたセミの音が我を迷宮入りにしている




デフレーション起こす八月森の血は居眠り空は高く冷えゆく




ヒグラシのサイレン、夜の上澄みに震えて詩集をよむ手も止 ....
初恋の人の名前を呼ぶように遠い花火は音だけで咲く


宵かがり すくい上げられひと夏を共に過ごした金魚の記憶


パラソルを少し傾け向日葵と同じ角度で空を見上げる


涼しげな薄い便 ....
とうきょうの ひとすみでまつ アラビアの
まほうみたいな あなたのことを


溺れるブルー
ムーンブルー
波間に歌うイルカは液体になり


わーぷして あいにきたんだ し くるしい
 ....
絵葉書の端からおしゃべり零れ出す「暑中お見舞い申し上げます」



目標は銀河で泳ぐことだからヒマワリ君とは背比べしない



窓辺にて涼む巻貝ひとさじの碧い潮鳴りおみやげにした 
 ....
夏をつれてくる妖精がいないから冷やし中華を初められない


泣きながら闇夜に響く帰り足コンクリートは{ルビ夏=プール}の青み


ウェディングドレスの中で夏に埋む指の日灼けを抱いて遠くへ
 ....
冷えきった繋いだ手と手を温泉で去年の炎暑を取り戻そうとす



耳元で優しく君が囁いたあの夏のさよならを海で泳がす



夢うつつ瞬時に散りゆく白昼夢、儚く消える思い出花火


 ....
放課後のプールサイドに一人きり石を投げれば割れる太陽


まだ細い腕もいつかはヘラクレス鏡にうつる半裸少年


肝だめし墓場を歩く君とぼく怖くないよと結ぶゆびさき


花火あがる綿菓 ....
星たちを耳に手首にぶらさげて羨望の矢をへし折る少女


「牛乳をスプリンクラーで噴射して虹がでるのを待ってるの。あ」


「おつかれさま。今度はあたしと遊ぼーね」蝶は埋められ、そして天へと ....
地獄から帰ってきたらまっくろいしっぽ丸めてHELL O,HELLO


ネネちゃんのなぐるうさぎになりたいな
 ネネちゃんの耳が夜毎伸びてく


このコート買ったのはもう五年前、この ....
携帯の001が空になる002の名前で埋める


けだものの名前教えて わからない言語でさけぶことになるけど


まっくろな花のない不思議命日は百合をインクにつけて乾かす


世の ....
{引用=題なんて散漫すぎてつけられぬ

           
            三十一文字の宇宙へ捧ぐ}


レプリカのゲルニカを敷きつめた部屋で健やかに生き呼吸している

 ....
死期を知る傷病兵の夜が来て台所にて冷蔵庫唸る

瓶詰の白アスパラガス身を寄せて標本のごとひっそりとあり

乾きつつあれど鯖の眼の色は捕らまえられた日の空のあを

家々の軒先飾るべく斬ら ....
{引用=「夏の思い出」}
うつくしい足は流れに浸されて思い出の澄む初夏の温泉



涼しげなうなじを一輪緋の色の鼻緒つっかけ見つけよ花火



小さき子手綱もないのにばしゃばしゃと御 ....
クリスマスを想う真夏の公園のジャングルジムに降るしゃぼん球


赤道の下が静かになってゆく 同じ時間の違う景色で


青くなっていくのだ カレンダーをめくる指が冷たいと感じる7月の朝
 ....
 荒き野に
 異香放てるひとところ
 {ルビ頽=くづ}るるばかりの山百合なりき



 五月雨のホームに
 長く停車する
 灯は明々と空きの電車よ



 北海に
 まなこ鋭 ....
         ヘマタイト  夢で見たレ  紅柱石黄色  淡緑四月の
         メタルに光  モンクォー  や緑や赤に  音楽聴いて
         る密やかに  ツ色の花二  見えま ....
 暑いよね、暑いですよねと会話する二人は何故かつきあっている


 予報なく気づかずに降る五月雨も君を迎えに行けるのならば


 傘をさす理由をなくし歩いてる濡れてもそれで満足なの ....
本木はじめさんの短歌おすすめリスト(318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【短歌祭】雪の降るふるさと- ふるる短歌22*06-12-8
ミゼット(11〜16)- ミゼット短歌3*06-11-23
君と見ていた- たもつ短歌1806-11-18
sayonara.com- たもつ短歌2406-11-13
スノーライン- ソマリ短歌2006-11-12
とおい歌- 石瀬琳々短歌18*06-11-10
最終バス- たもつ短歌1906-11-9
青についてのいくつかのこと- ミゼット短歌7*06-11-9
2006/10/01=2006/11/09- ピッピ短歌8*06-11-9
千秋_(side_B)- まほし短歌15*06-10-30
喪葬- ピッピ短歌806-10-25
ふたりごと- たたたろ ...短歌12*06-10-11
◆元素の譜- 千波 一 ...短歌15*06-9-15
サイレンス・サイレン- まほし短歌16*06-9-9
レトロ- ソマリ短歌1406-8-26
「ブルーブルーブルー」- キキ短歌606-8-19
消印のない空- まほし短歌19*06-8-6
【短歌祭参加作品】ゆめのなかのこいびとたち- ピッピ短歌1106-7-28
【短歌祭参加作品】こちら冷夏- 容子短歌1006-7-27
【短歌祭参加作品】半裸少年- 石瀬琳々短歌24*06-7-21
少女の域- たたたろ ...短歌9*06-7-16
nagashi-so-men_2_青- ピッピ短歌506-7-6
nagashi-so-men_2_赤- ピッピ短歌406-7-6
三十一文字の宇宙へ捧ぐ- たたたろ ...短歌8*06-6-30
See_you_later,_Refrigerator- 山田せば ...短歌11*06-6-28
【短歌祭参加作品】「なっちーのおとめちっく☆ぱらだいす・夏」- ふるる短歌11*06-6-28
faraway/just_from_this_spot_on ...- ピッピ短歌806-6-19
まなこ鋭き鳥- 杉菜 晃短歌506-6-16
______________________鉱物標本- ふるる短歌15+*06-6-7
アンダーグランド・サマー- たにがわ ...短歌9*06-5-22

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