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この部屋の外を知らずに咲く花へ異国の水を注ぐ夕刻


蝶の背に針を刺すのを嫌がれば夜の間に逃げてしまうよ


不安だけ夢の中から持ち帰る見開いた目に焦げる黄昏


触れられるために生 ....
未来機械、発明しました。何に使うかはいま思案中です。


赤いマントでメキシカン・ドリアを食べるルクセンブルクの怪人


白い壁に白い花咲く 誰に見つけて欲しくなかったのだろう
 ....
一行で勝負しようぜ僕たちの愛する言葉がグーチョキパーで




駅前でカップチーノを飲み干して横山剣からギャラを受け取る




君は何故毎年秋に亡くなるの、紅葉だからよ、 ....
    春の夜の

    朧な月を仰ぎつつ

    草露を踏む

    真白い素足 

 ん
  だっ
    て          てる
     なんだっ   まがっ  た                に
         てこう       のむまっすぐ ....
人逝きて風呂場に残る水ゆるむ 石鹸ひとつ投げ入れてみる



玄関に変わらぬ夕の陽が伸びる 履かずにおいた草履の箱にも



あるじ居ぬ蛇口はぬるき水を吐く キッチンに廃棄待つ ....
たくさんの資料に埋もれて君に愛を告げた分室という部屋


僕の住む街を指でなぞれば指紋が乾く空のない地図帳


こけしを削って食事に入れ続けた、母は父に何の復讐


ひとことで言 ....
肩ひもがナイロンなんだとなぞられて まとわりついた背中の汗に


抱き合えばあなたのかたち胸が押され どちらの鼓動かわからなくなる


かぶさって唇奪う君を真似て 私も肉食動物となる

 ....
このコインの桜をじっと見てください あなたはだんだん春になります



失踪は春の間に すれ違う人がよそ見をしているうちに



肩と肩近づいていくまだ雨はそうだね雪のにおいがするね
 ....
油染みだらけの記憶のわら半紙提出期限をとうに過ぎ去り




透明なグラスの底を目にあててきみの星座を見る白昼夢




あの夏にきみが投じた問いかけのこたえをさがす 波のまにまに ....
眠れない夜に読経が聞こえない和尚も坊主もくんずほぐれつ


あしたから猫になるから恥ずかしい名前をつけて呼んでもいいよ


泳ぐ魚 無意味と知りつつ死ぬ君の欠片が♂の形をしてる
 ....
戒律

日曜の教会の君の白い指若い和尚の無駄なき仕草



口移しそうっとくれたマシュマロは口に出してはいけない祈り



まっすぐな背中や胸を這い回る無意味な戒律汝犯せよ

 ....
小さな人が困った顔をしていた、きっと困っていたと思う


ケチャップでしょうかマヨネーズでしょうか幸せにいつも足りないのは


君と手を繋ぎ星空を眺めていた一面のペンギン畑


自転 ....
美しい赤ん坊のこぶしには滅びの言葉握られていた


怖い雨、怖い光を浴びまくり僕らは汚い名前をもらう


眩しくて見えない僕らの遺伝子に刻み込まれる悲しい記憶


誓い合う幼い僕たち ....
夕焼けが差し込むような窓を見る 背中に回るのは反則と思う


くちびるが声を発することをやめ ただ感触が伝わるだけの


指を組むようにあなたの腕を脚を 隙間なく組み近くへもっと


 ....
鱗粉を撒く蝶々を姉が追い
便りもとうに絶え果てて、二月

珈琲の苦さも世界のおしまいも二月の書棚に封印されて

死してなほ国歌と定めし
{ルビ売女=ばいた}をば二月の空に弔う君が代

 ....
南町二丁目電話ボックスでさらってくれる人を待ってる



ガキ大将なんて嬉しいものじゃない道具で殺せるジャイアンのこと


死ぬ星が一番光る 遠吠えを聞いた僕らのつく嘘みたく


 ....
夕やけは待ってくれない ももいろのしゃぼんだまさえ待ってくれない

夜のため太陽を消す しんとする ろうそくの火ももうすぐ消える



モンゴルのむこうのむこうの太陽が地平線に恋をしている ....
引き出しのなかでちいさな人が読むおおきな人のつくる天体





鱗粉を撒く蝶々を姉が追いその鱗粉を舐める妹


珈琲の苦さも世界のおしまいもかみさまのサディスムだからごめん ....
追いかけた音符につまづく舌のことレモネードをくむ夜のきらきら



圏外のサービスエリア出る頃に公衆電話の黄緑おもって



蜂蜜をかけて闇夜に置き去りにした君の名がかなしんでいる
 ....
世界一の美女と言われたから僕の世界で一位のひとを映した


ねえそんなことってあるの嘘だって言っておねがい鏡よ鏡


無垢な目で林檎を齧るきみならばきっと蛇にも好かれる運命


血の ....
砕くのをやめたフォーチュンクッキーと崩れ始めた空の気配と


花束は伏せられていて未だ眠り止まない六月病の花嫁


泥棒も蛇も来ないと知る今もやさしくひびく夜の口笛


耳鳴りの(雨 ....
寒波ならキレキレの夜冷蔵庫ふるえるきみかふるえる空か

前方の窓に窓らにアクセルの踏みつける後に拭ききれぬ痕に

黄信号まんまる月の注意なの前へ進むの右に曲がるの

対向車無数の街灯無数の ....
絶滅のかけらを掴みそこに透く生物たちの重みで沈む



生まれたのが坂の上だから 死ぬまでは下り坂のが一つ多いよ



爪に刺す赤は死因で最終の電車に名前はつけられていない ....
口と口合わせて起こる反応を知りたくてした初めてのキス

草むらの匂いと鼓動それのみを残すファーストキスの実験


放課後に答えあわせをしたが為クラスメイトが恋人になる

抱くことも抱かれ ....
言霊は無色透明たどりつくところによりて色を変えゆく

雑然とした日々のこと雑踏の中に紛れて目を閉じないで

ありのままそのままでいい君の目はくるっていない間違ってない

戦場で逃げ惑うひと ....
眠り明け
耳鳴り低く響くので
夢のはしから余白を殺す


しゃらしゃらと林檎をむいてゆくひとの 
まつげは綺羅とひかる音楽


唐突に遠さを知った花の色、あれは残響怖くないもの
 ....
小鳥には季節が1つありません 彼らの羽の色にまぎれて




ぼくの好きなあの季節なら放置したサドルが先に知ってしまった


音楽の授業で歌う君が代の歩みで雪が降り出していた


 ....
ヘッドフォンから流れでる星を聴く白む空に祈る午前5時



昼過ぎの日ざし出窓の水槽でスプリングして七色プリズム




空の手前でカーヴしてはくりかえす「はなれたくない」ロケット旋 ....
 瞼裏、無数に散らばる星のくず此処にも体内宇宙が在った



 行きますと勇んで飛び立つ君の性ロケット一台操縦者の君



 破かれた宇宙の入り口塞ぐ君リモコン押せ ....
本木はじめさんの短歌おすすめリスト(318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空病み- ソマリ短歌11*06-5-13
未来機械- バカ男短歌1306-5-4
一行で勝負しようぜ- ピッピ短歌1906-4-21
春の冷気を泳ぐ女(ひと)- 服部 剛短歌10*06-4-7
ながしそうめんリフレイン_(視覚短歌)- ふるる短歌12*06-4-5
一日- 紫野短歌106-3-29
空のない地図帳- バカ男短歌806-3-15
薄闇に- umineko短歌4*06-3-14
春催眠- ソマリ短歌9*06-3-7
教科書を、閉じる- 望月 ゆ ...短歌37*06-3-6
【短歌祭】エロは心のクスリです- ピッピ短歌1106-3-3
【短歌祭参加作品】キッチンではだめ・・・- ふるる短歌16+*06-3-3
幸せ- バカ男短歌1506-2-28
エンドロールでキスをしようよ- ふるる短歌12*06-2-3
宇宙に_咲いた- umineko短歌11*06-1-31
「MIX&REMIX」__二月のうた- 山田せば ...短歌706-1-30
短歌を書くときは書くことの十倍の文字を考えている- ピッピ短歌1306-1-27
ふゆ、大人になりたくなくて、とかいのよる- miky短歌806-1-21
【mix&remix】かみさまのサディスム- ピッピ短歌1006-1-11
【MIX&REMIX参加作品】_一過性の月をみている- 簑田伶子短歌11*06-1-3
僕と白雪- ソマリ短歌7*05-12-23
マイム- ソマリ短歌10*05-12-21
セブン・ピース- nm6短歌505-12-20
絶滅のかけら- ピッピ短歌405-12-10
キスの思い出- 一代 歩短歌6*05-12-9
言霊- 一代 歩短歌7*05-12-5
「片耳のうた」- キキ短歌1205-12-3
w_-_(inter)_(hite)- ピッピ短歌11*05-11-20
【短歌祭参加作品】_追伸_:_さがさないでください- 望月 ゆ ...短歌1405-11-14
【短歌祭参加作品】体内宇宙(遊泳)- 容子短歌205-11-12

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