すべてのおすすめ
水色をまとい眺める水平線南の国は晴れだよ兄さん



マスカラの黒に瞳が見え隠れそんなふうに怒るな妹



空き瓶をカチリといわせ運んだね僕にとっての紅姉さん



紫の水晶送 ....
追いたいと思う心理を知り尽くし残り香すらも残さぬウサギ


いつもはね慎み深い私なの 貴方は特別“私を食べて”


「首を切れ!!」怒鳴るクィーン黙々と従うスペード恋は盲目


30 ....
耳をふさぐと雨は遠くの国みたい 目をふさぐのをためらいながら



台風の日だというのに 僕たちに降る風はもう諦めている



キャミソール の 裾 を破いてもう少し生 ....
まぼろしの握手をすれば手の中に土の味するひまわりの種

夏の夜の平均気温が2℃下がり僕は機械の夢を見ました

青空に君が裸で泣いている 機械の僕は近眼のまま

コーヒーを眼鏡の縁で焙煎し3 ....
会いに来て腕一杯の猫じゃらし花束にしてリボンをかけて

うつせみやあなたの上着をだきしめてくんくんくんと息を吸いこむ

小枝とか石だとか夜空情報とかわたしのもとにもたらす人よ

朝風を浴び ....
「不思議だね、みんな死んだらいいのにね」ってビルの65階の夜景




もう少し待って 60年くらい経てばさみしさが死因で死ねる






{引用=6月、梅雨 ....
日に満ちた電車はそっと風になり火照ったほほをすりよせてゆく




夏に包まれた海の底の席で車掌が居眠りしつづけている




唇のはしからはじまる熱気にもあたたかないばら胸に ....
踏みつけた木の葉の裏に隠れてる虫さえ愛せるくらいにひとり


冷房のファンに揺らされ落ちる葉のむなしさだけは凍り付いてる



あの雲にかかればあの葉の色だって一撃なのよ だからわたしも ....
金魚鉢かすめる涼風の行方知ってか知らずか手招きの夏



逝く春の背中押しつつ背中からはじまるアブラゼミの{ルビ時間=いのち}よ



きみがたわむれてた波ならひとすくい両手ですくって ....
 定型に望みを賭ける
 形なきものにかたちを与えるように


 カメラ無し三脚立てて五歩下がり 
 瞼が切り取る秋の夕暮れ


 君のこと好きで好きで気が狂いそう
 君の字に宿る君の ....
「自分は?」と聞くのが恐くて 孤独ってあんまり美味しくないの知ってて


矛盾って何だったっけこの問いに答えるための言い訳だっけ


切り裂かれる桃から見たらまっ白な世界の広さにや ....
夜を飛ぶサーチライトをUFOと信じる子には光るシールを

映写機に撃ち落とされた銀幕の穴の向こうの月が綺麗だ

始発にて人気女優のクローンのような女と飛行場まで

新品のアメリカ製のス ....
憧れのシャロン・ストーンのポスターの鼻のところに画鋲が二つ

七月の炎天下での朝礼は戦争映画の軍隊のよう

摩訶不思議ニコラス・ケイジと担任は同じハゲでもこんなに違う

汗だくの機材 ....
きみがさかなになる週末さしのべた指さえ背びれの端かすめゆく



「あいしてる」吐き出す泡の数かぞえ「さようなら」にも見まごう深み



すべての色が吸収され青だけが残る孤独に想いを置 ....
遠去かる陽がうなずいた草の輪にやがて降り来る雨のふちどり



痛む目となだらかな背を持つものは皆それぞれにぽつんとしている



ひとりだけ此処に居ること奏でれば返る応え ....
窓枠の内側だけがすべてなら世界も朝もはねかえすのに


目をとじたままたしかめる左側まだだいじょうぶ黎明の時


暁の別れとともにおとずれるコーヒー2杯の蒸気する朝


ペダル踏むか ....
{引用=高速で回転している花束を見ている朝の洗濯機の前


小窓からしゃぼんの香り飛び出して空に散らばる雲の石鹸


仰ぎ見る雲は雨雲どんよりと黒い何かをぬぐえぬ散歩

 ....
電話たたむとくしゃって言うでしょ、くしゃって、きこえた?愛じゃないのよ?


複数のエスを忘れてあたしだけ あたしs チョコレートsssくらいいる


はじめてのひとってそれはひとだっ ....
シーソーと電池の切れたラジコンときみのなみだとそしてさよなら

かくれんぼ3つ数えて工場の敷居を越える(サンタはいない)

この町で一番長い煙突が君と僕との待ち合わせ場所

この町と ....
メキシコでUFO発見されし日に生まれた子らが今日成人す

制服で歩くふたりにもう僕はなれない春に煙草をふかす

「やり残しリスト」を胸に掲げつつあと一年は生きんと思う

目覚めると言 ....
  【贋作】『サラダ記念日』

 女宛送る手紙に『友情論』を引用してるだあれあなたは

 愛告げてしまいたけれど遠景の似合うあなたをしばらく惜しむ

 「その歌はよせよ」と君がぽつり言うこ ....
明け方に氷の雨が降り注ぎ僕の帽子は蜂の巣になる

明け方にwww(ウェブ)で出会った人達は全員同じ顔をしていた

ドアが開き誰か来たかと思ったが猫が一匹立っているだけ

「あ、鼻血」 ....
ブランコに51kgぶらさげて光らすための助走をつける


20歳になったら生きる意味がない崩れるための両足で立つ


空っぽになるのに伴う痛みならどこでなおしてもらうんだろう


 ....
 水たまり広がる波紋に耳すましきみのリズムでやってくる夏



 砂浜に置いてきたもの捨てたものロケット花火と添い寝する夜



 8月のリップカールのてっぺんで届きますよにぼくのメロ ....
ひと束のねぎをきざんでこんなには食べれないよと思う、捨てよう。

ぴぴぴっと新幹線の4時間を3秒で飛ぶごはんの写メール


ゴキブリとあたしと夜と生ごみと それしかいないこのへやにはね

 ....
青は赤緑は黄色とおんなじでこの世に生きている事の不思議

寝室に肉食獣が眠るから君は入って来てはいけない

ワイパアに折り畳まれてゆく雨の先を伝って悲しみが満ち

学生もサラリーマン ....
忘れない根に持ちますよわたしは、と言う君みたいな雨のはじまり

残っている洗いざらしのTシャツに君が選んだセッケンの匂い

あたらしい季節へ線を引くような雨あがりの青い空とは

あおい ....
夕立の後には土手に水たまり空蝉集めたあの夏の記憶

透きとおるラムネのなかのビー玉を大事なものと信じてた夏

「愛してる」ニワトリ小屋の粉塵が光の中に消え入る朝に

「天井のしみが魚 ....
あの嘘を見破るなんて野暮なことしなきゃよかったサヨナラ純情

ツマラナイ女になるなと口癖のように云うから泣いたりしない

ピンヒールの靴を履いたら女王様君はかかとの下で傅く

口紅の色を迷 ....
ふるふると ふるえるゼリイ たよりない
裸の心 みたく重なる


今日の月 千年前も 見上げてた
いまも変わらぬ 物言わぬ月


カツ丼を ふたりで食べる いつものように
そして話題 ....
本木はじめさんの短歌おすすめリスト(318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
血縁肖像- ふるる短歌10*05-8-9
恋色アリス- ソマリ短歌13*05-8-7
- ピッピ短歌1305-8-5
キカイのカラダ- りっと( ...短歌705-7-26
をさなぶり- 白糸雅樹短歌4*05-7-23
なつ、青、ひかり- ピッピ短歌1705-7-22
あたたかないばら- はな 短歌15*05-7-21
だからくもった空は嫌い- miky短歌12*05-7-17
泡立つ未来- 望月 ゆ ...短歌23*05-7-16
形なきものにかたちを与えるように- 渡邉建志短歌10*05-7-2
残滓- ピッピ短歌605-6-25
幻燈機の夜- シアン短歌1805-6-17
私立南風高校映画研究会- シアン短歌505-6-16
みなそこテラス- 望月 ゆ ...短歌8*05-6-11
ノート(窓)- 木立 悟短歌805-6-10
それぞれの日時計- 望月 ゆ ...短歌8*05-6-6
梅雨空日記- 野月歩短歌11*05-6-3
なんにもしらないくせにね- ピッピ短歌505-6-3
第三セクターの恋人達- シアン短歌605-6-2
ゆりかごから墓場まで- シアン短歌405-6-1
【贋作】『サラダ記念日』- 藤原 実短歌305-6-1
サイレンの丘- シアン短歌405-5-31
K- ピッピ短歌21*05-5-30
メトロノームの夏- 望月 ゆ ...短歌37*05-5-30
ひとりぐらし- miky短歌105-5-26
君を迎えに- シアン短歌505-5-25
初夏- たにがわ ...短歌505-5-25
エーテルの香り- シアン短歌205-5-25
恋愛のカタチ- 落合朱美短歌12*05-5-22
今夜みたモノたち- 逢坂桜短歌4*05-5-20

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