すべてのおすすめ
粉ふるい男女のそれは喉に目にあれよあられに今年せつなく

マスタード月夜騒ぐよいつ帰る黄身にゆられて白身のぼくは

真夜中に詰めた音響ぱらぽろり明日の隙間かまだ夢かもし

戯言のぼくはとこ ....
モズクガニのことを考えながらパスタを食べる深夜のデニーズ


明日の朝何を食べようか、と手をつなぎ 春の屋上からダイブする


バスに乗り行ける所の限界は終点までと終点で気づく


 ....
横たわる詩人に砂を投げ入れよテロリストのかなしみ知らぬなら

閃光のあとに残りしひとがたが刻まれており道路の上に

欠落を埋めないこと背を伸ばしカクテルグラスごしの詩の文字

血のにじむ指 ....
なぁんにも期待しないから突然に欲望だけを素直に告げる

ライバルを口説きたがるの悪い癖知っております言われなくとも

ねぇ蛇さんわたしはイヴよつややかな知恵の木の実を手にする前の

パソコ ....
1 一  一つだけわがまま聞いてくれるなら曲馬団には売り飛ばさないで
2 二  二人ともそれぞれに夢を見て眠るとてもよく似た夢ではあるけど
3 四  鶴亀算宿題ならばよくお聞き、坊やよ亀の足は ....
血のにじむ指くわえようとするあなたから手をひっこめるさびしみがある

背後から抱かれて息が首筋にかかるぬくさを忘れはせじと

深呼吸忘れたことに気がついて深く重なる森の天井 

きみの ....
花粉症の季節になるたび世話になる薬局のひと髪型かわった

苺とかバナナはあまりよくないと教えてくれる口元がいい

帰りには苺じゃなくてグレープフルーツ買って帰って剥いて飾って

好きになる ....
妖精を やぶ蚊と思って 退治する あなたの手には 何が見えるの あっちょんぶりけ

ハムサンドだと思ったらハムちゃんズかじってごめんいたかったでしょ(と思って) 最果タヒ

ファイルする ....
水滴を鏡に落とし異世界の虜となりぬその未亡人

遺伝子の螺旋ドレスにして踊る女の口はひたすらに赤

水銀のぎらりを飲んでみせるからわたしと一緒に歩いて下さい

丸ボタンひきちぎっても ....
ラインストーンふた粒はがれた日のようにさよならって言ったほうが勝ちなの



彼氏くらいいるんでしょってモノグラムの財布撫ぜてるひとに問われる



ゆめのなかほんとうの家族に愛される ....
こんな日は自分以外の誰彼の必要性を問うたりしない


遠い日の約束 あれが最後だと分かってたなら守っていたよ


東から西から差し込む宵闇が君をさらってさよならもせず

 ....
乗る人も降りる人もみな押し黙る小雨にけむる夜のバス停

終バスは寂しからずや乗客は恋人同士と老婆が三人

二人がけのシルバーシートに三人の老婆が肩を寄せ合って眠る

窓ガラス額をつけ ....
思い出は美しかったと過去形で静かにきしめ回転木馬

さようならまたこんにちわ結局はどこにも行けない回転木馬

夕べから眠れませんという君に回転木馬の歌を聞かせよう
なぜ飛ぶのなぜ生きてるのなぜ泳ぐのなぜ考えるのなぜ愛するの




寂しいと言って泣きたい寂しいと言って泣くから助けてほしい




コロッケの匂いわたしのふるさとの匂い都 ....
薔薇百合も花でしかなく私ならひとつの顔で死なない人間 立ちあがり立ちあがっては 階段のその先に続く 段階に酔う

消えてしまうという現象の真実味 味わうことなく消えたかったの

ドーナツを頬張る 珈琲をすする 手  皺 血管にも覚えた愛しさ

 ....
あんたの短歌はフルーチェの匂いがするね愛しいだけさ


真白なTシャツで作ったフラッグを振る死んでも名前は同じでいたい


眠れないのは誰のせい深夜音楽番組を片っ端から惚れる土曜日

 ....
 
耳を澄ます
この死への欲求は
どこから来るのかどこから来るのか
 
 
どどどどど 屋根の音とつらなって濡れておちてくベランダの灰皿



こういう日は思い出してみるちょっと前 ひとりぼっちが普通の雨の日


ゴムのはし結んで噛むと汗のあじ 赤白帽の活躍した ....
魂のやさしさなんてたてがみの獣の飢えにひきちぎられろ
その底のやさしさひとつひっそりと夕陽のなかの草に宿れる
きりきりと秋の深夜の草むらのなかにいっこの電池は鳴れり
留守電に君の英語のうつく ....
ほの暗い世界に浮かぶ首筋に沿われる指がナイフに変わる



地図にも載らない楽園を住民票にも載らない妹の兄一方通行



百回目姉と知りつつ背徳を覚えて二人鉄柵越える


 ....
先生 この前のテストは100点だったけどBでいいです先生私先生が好きです。


ラメ入りの少年 惚れさせてしまうのは男どもばかり 生理も来ない


触れてとは言わない言えないでも触れな ....
おにいさん。いくらそばでも遠いねえ 死にたいひとりをわけあう無言


お茶を出してはありがとう、なんて膿んでるわたしだけ日々のモノクロ


つまるわたし風がふいても音ばかりの海今日も匂うこ ....
一つだけ失くすことより得るものの少なさならばもっと失え



きつねいろチーズケーキにのせすぎたペパーミントのばかあほまぬけ



宇宙から何も来ないと信じながらレモンジュースを挽いて ....
  いたむ目に
  また
  煙り刺す

  秋の空

  誰か気づいて
  夕立ちの人



   仕方なく
   灯すほのお
   と

   苦い液

   吐 ....
汗くさきシャツも血みどろの手もなく夏は終わりぬ八月のさなかに

うすあおき裸像をきざむ人のあり風土を捨てた身なれば軽し

父母よごめんなさいね双の手にかなしみのほか何も持ち得ず

白鳥はお ....
C2のボトルが夜の始まりでダストボックスに蝉の抜け殻


「きょうだけはけものにさせて」「けものならすききらいなどないはずなのに」


まっしろなシーツの上の波が凪ぐ 引き攣る指が津波 ....
君の好きな白いTシャツとリーバイスを脱いででも僕とセックスするかい


圏外は僕を孤独にするからさ、わざと知らない番号を打つ


くちばしをとがらせとがらせひからせてさいごのキスにしようと ....
かつて恋にわれを忘れた人々のレールの上を走ってるだけ

火にくべる本の数だけ甦る いつの時代もありふれた恋

アフリカは広大過ぎて ぼくたちは湿った土面を踏みしめている
パイの実がすぐ空になる すぐ空になるものがあと一つだけある


一人では食べきれなくて汚された皿の匂いは部屋の匂いで


単純な作業に終われああ今日も八年前と同じ青空


「何」と打 ....
本木はじめさんの短歌おすすめリスト(318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
初春五夜- nm6短歌205-3-21
春のグラウンド- バカ男短歌10*05-3-18
カナリアのかなしみ- 白糸雅樹短歌8*05-3-4
セクシャル・フレンド- 白糸雅樹短歌6*05-2-25
途中経過- 山田せば ...短歌2*05-2-23
海へ、帰ろう- 白糸雅樹短歌4*05-2-22
あまい- 吉原 麻短歌1*05-2-10
現代詩フォーラム短歌部創部記念第一回いちごつみ歌会- 山田せば ...短歌9*05-2-10
貝殻骨- 佐々宝砂短歌905-2-9
さよなら、人魚- 汐見ハル短歌605-1-31
はなれる- ピッピ短歌604-12-6
最終バスの風景- 山田せば ...短歌404-11-17
回転木馬- 山田せば ...短歌804-11-9
ホリデイ- ピッピ短歌604-11-3
- 蒼木りん短歌2*04-10-14
想い彼方- 吉原 麻短歌2*04-10-10
十年後から- ピッピ短歌1104-10-4
耳を澄ます- 渡邉建志短歌2*04-10-3
たいふうきます- 吉原 麻短歌2*04-9-29
魂のやさしさ- 天野茂典短歌304-9-26
月光欲_(本木はじめ「夜光中」に寄せて)- ピッピ短歌5*04-9-14
破壊活動- ピッピ短歌45*04-9-12
コインランドリー- みい短歌5*04-9-7
さよなら僕を- ピッピ短歌904-9-7
たばこ_五首- 折釘短歌504-8-16
八月のさなかに- みつべえ短歌504-8-11
小さな死- ピッピ短歌1004-7-29
大人の階段近辺_抜粋- ピッピ短歌504-7-11
アフリカ- 伯井まな ...短歌104-7-6
ひとりぐらし- ピッピ短歌6*04-7-4

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