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あなたの発見を

ぼくは言葉にできる


そうやってふたりは積み重ねてきたんだ

ぼくに言葉にしてもらえなかった発見は

これからふたりで暮らす何十年のうちに

一つ一つかならず ....
ぼくはひとりが好きだ

それとおなじくらい

ふたりが好きだ

それとおなじくらい

ぼくは喫茶店が好きだ


秋の香りまじる駅に着く

喫茶店にはいる

まだ夏の静かなトイレで

希望を鳴らして

 ....
オレンジの月が

まっぷたつになって浮かんでいる

はんぶんの月が

悲しくもないのににじんでいる

だからなんだというような景色が

あらわれてはビルに隠れている


子犬 ....
孤独じゃないと感じてる

孤独じゃないと案じてる

二人でぐっすり眠りたい

月あかりだけ浴びながら

青いツラの皮うかんでる


きのうの戦争銀メダル

世界で何位なら満足 ....
浴衣で待ってて

言えなかった

散歩するため

浴衣で待ってて


愛するひととのすれ違い

こどもの肌に三角の目

暗闇には光などなかった


浴衣で待ってて

 ....
トントントン

トントントン

カタカタカタ

カタカタカタ

ベリベリベリ

ベリベリベリ

トントントン

トントントン

カタカタカタ

カタカタカタ

 ....
ベッドサイドの窓ガラスをふく

よくなれよくなれ、そう呟きながら

するとそれは突然

いつも綺麗な景色をありがとう、という呟きに変わっていた

と、その瞬間

まもってくださいまもってください、そん ....
空から町に降りてく

なだらかな住宅地

ところどころ林のモコモコ

人影

意外とない

空から町に降りてく

どすん

とあるパーティーの部屋

おとなしく騒いで

膝をおさえたままキョロキョロ
 ....
そうか痛いか胸のうち

ひとは過去で今を見る

そうかおまえか

初めて会うのは

あのときぼくは

どんな過去でおまえを

見つめていたんだろう


夏の夜の紙袋

 ....
マイウェイは悲しい歌だ

きょうは起きたり寝たりしていた

そうすることが

脳を含むからだにいいと思った

夕方銭湯ですっきりとしてから

喫茶店できのうの仕事の続きをしている
 ....
木漏れ日は居所なくして

こぼれた僕のこころ達だ

どこか朗らかで

どこか痛々しい

透明で純粋なこころ達だ

木漏れ日はじっとしない

僕は聞いていた

聞いてください

木漏れ日は居所なくして
 ....
苔むした木々は

舐めたくなるような粉緑

抱きしめれば

遠い年月80秒

金星のほうから650万ねんまえ

命の粉を海に降らせて

抱きしめれば

舐めたくなるような粉緑

隆起した海底に

苔む ....
8月の夜が湿気に

汚れては波止場で吠える

中華街から

仕事に出掛ける女姿

触れたのは埃かぶった

アロエのぐんせい植木鉢


ピアノの連弾

サックスの軽快

 ....
車窓にうつるのは

素っ頓狂なぼくの顔だった

見つめていると

悲しそうな顔になっていった

町明かりが点々としている

みんなきょうは楽しかったのか

みんななんか成長でき ....
人波がたくさんできていた

まえからなんぼん

斜めまえからもなんぼん

うしろからも

左右からもなんぼん

懇親会のテーブルは不在になって

挨拶まわりに皆さん忙しいようだった

ぼくはテーブルで ....
想い出は夏の汗とともに気化してゆく

ひやされて秋の透明なひかりになる

わたしはひとまず泣いていた

少年の郷愁が空を翔けてゆく

存在の影にだけ風が吹いている


空虚なくら ....
みんなおやすみ

きょういちにち

散歩していたひとも

友達とすごしたひとも

じぶんの心とすごしたひとも

みんなおやすみ


ぼんやりとした不安や

ちいさな怒りで ....
広島と山口を旅した春

26年まえの薄曇りの駅

初めて泊まったビジネスホテル

飲み慣れないスーパードライ

吸い慣れたマイルドセブンライト

深夜番組見つめながら

予定などないあしたをぼんやりと ....
ちいさなフリルの紅が

ちぢれた風に

澄ました顔でゆれている

百日咲いたら散ってゆく

蒸す日差しの

恩師の休むベッドの上


疲れたからだを考えたら

さるすべり ....
南元町の緩やかなカーブ

18年まえの8月

ビートたけしが激突したガードレール

ぼくはそうとも知らず

なんどもそこを通り過ぎていた

ぼくが十代を乗り切れたのは

ビート ....
ヒッグス粒子の

その存在を

つかまえようと研究しているひとがいる

証拠とアリバイを突き合わせてゆく

その仮説は

書きはじめられたミステリー小説のようだ

動機なき殺人 ....
ひとり寝の小窓から

隣の家のひかりが射していた

腫れぼったいオレンジのそのひかりが

いつか来るぼくの幸福を暖めてくれていた

不安定な感情の波に

もはや難破などしないだろう

ああ、ぼくは、静 ....
愛してるとか

大切だとか

大好きだとか

どれもがぼくの気持ちに

足りないようなそんな気がして


おんなの声に救われて

ぼくは明かりをつけないで

布団のうえに ....
大好きすぎて

淋しさに震えるくらいだった

何億もの声を

あなたに聞いて貰いたかった


承認欲求が満たされれば

つぎは自我欲求のステージさ

愛を受け容れて貰えれば
 ....
海岸沿いをレンタカーで走った

波しぶきが空にあがってゆくのが見える

それが雲になって風を待ちかまえている


すべての雲が

そんなメカニズムでできている訳ではない

でも二 ....
四谷のルノワールの2階で母に会ってから十年がたつ

立派になったわたしを見つめながら珈琲を飲む母が

そのときはたまらなく悲しく寂しく辛かった


今朝からの豪雨がいまは晴れている

 ....
雨のあとが

ヘッドライトに黄色くなって

たぶん労りのこころを照らしている


ワイパーが運動している

ゼロに戻ろう

この空虚に

茫然としつつ

雨の横断歩道を見 ....
晴れ空、日差し、涼やかな影、

街ゆく人々はどんな顔して起きたんだろう

晴れ空、日差し、涼やかな影、


15ねんまえの

東京を思い出す

彼女の手からは

なつかしい匂 ....
振り子が振れる

おおきく振れる

ぐわんぐわん振れる

ちから強く

太くおおきく振り子を振ることが

生きてゆく俺の活力だ


幸せなんかない

俺はきっと幸せになれ ....
ことしは少ないような気がする

旅の途中や旅先で

なんかあったのだろうか

それともこの国が

嫌になってしまったのだろうか


なにを感じて渡り鳥

どっちがふるさと渡り ....
subaru★さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(479)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あなたの発見- 吉岡ペペ ...自由詩912-8-14
愛する- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-8-13
はんぶんの月- 吉岡ペペ ...自由詩512-8-11
ねむれない夜- 吉岡ペペ ...自由詩1112-8-7
浴衣で待ってて- 吉岡ペペ ...自由詩712-8-4
満月- 吉岡ペペ ...自由詩412-8-3
ある夕方の道- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-8-3
メインライン- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-8-2
そうか痛いか- 吉岡ペペ ...自由詩712-8-1
マイウェイ- 吉岡ペペ ...自由詩312-7-29
木漏れ日- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-7-28
この瞬間の宇宙- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-7-28
8月の波止場- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-26
車窓- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-25
人波にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...112-7-18
少年の郷愁- 吉岡ペペ ...自由詩8*12-7-16
みんなおやすみ- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-16
遥か空のした- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...812-7-15
百日紅の夏- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-15
南元町の緩やかなカーブ- 吉岡ペペ ...自由詩512-7-14
素粒子たちの夏- 吉岡ペペ ...自由詩1012-7-11
隣のひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...712-7-10
声の救われ- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-8
何億もの声- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-6
海からの雲- 吉岡ペペ ...自由詩1212-7-4
ある母と子の境地- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-1
雨の横断歩道- 吉岡ペペ ...自由詩412-6-30
東京、晴れ空- 吉岡ペペ ...自由詩512-6-26
振り子を振る- 吉岡ペペ ...自由詩7+12-6-25
ツバメ倶楽部- 吉岡ペペ ...自由詩712-6-24

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